Etymotic ResearchのER-4S等のER-4イヤホン筐体に使用することができるリケーブル+ER-4SとER-4Bのf特切り替えスイッチを実装しました。
ポタオデ界隈で昔からあるやつです。取り回しのいい感じを目指しました。
あとmmcxの変換のやつは接触ひどすぎるので使わないほうがいいです。
はじめ
前回ミニミニケーブルとMMCXケーブルと変換コネクタを使用したネットワークモジュールを作成しました。
しかし問題があり、MMCXto2pin変換コネクタの接触が酷く使い物にならない。使っていただいた方からも同じような意見をいただいていました。申し訳無さもありつつ、どうにかしなければ使えないという状態です。
というわけで市販されているコネクタを使用してリケーブル作ろうという話です。
またSとB切り替えられたらいいよねという話も上がっていたので切り替えスイッチもつけてみました。
こいつは接触が最悪、、、
前の記事→[オーディオ]ジェネリックER-4B化モジュールを作る
基板
小さく作りたいので、切り替え用スイッチは表面実装タイプが良いです。また左右あるため2回路スイッチである必要があります。なかなか見つからずやっと見つかったのがこのCMS2212Bというやつ。アリエクでしか売ってなくてしかも400円するという。高い。
ER-4は耳に深く差し込みかつ耳掛けタイプでない都合上タッチノイズ気を付けないと使っていられません。そこで使用するケーブルは布巻ケーブルが良いのですがなかなか見つからず、結局アリエクに売っている安いリッツ線のリケーブルを使用します。線材の質よりも鋭くないタッチノイズがここでは重要です。
スプリッタ用基板
そもそもER-4Sはスプリッタ部分が大きく、そこにネットワークが埋め込まれています。同じようにネットワークおよび切替器もそこに埋め込めばいいじゃんサイズも同じぐらいだし邪魔にはなりにくいというやつ。
使う素子は前回と同じです。余りです
片面に素子を、もう片面に切り替えスイッチを載せます。なんとなくケーブルをまっすぐ出す用のガイドをつけてみたり。
外付け用基板
両方あると使い分けられていいなと思うので片側出しと両側だしの2パターンを作成しました。
素子の反対側にジャックと切り替えスイッチをつけています。
組み立ててみたり
スプリッタの方は ケーブルもはんだづけしていきます。
スプリッタ部分でカットしてリッツ線をむき出して予備半田
使用するコネクタも結局は中華製なのですがこちらのコンタクト性は問題ない。でもこれはんだづけしづらすぎませんか。どうしたって樹脂解けるじゃないですか、、、数個に一個うまく締まらない不良品が出てしまう。細い小手先を使えばまだよいのだけどFX600でステーション型ではないので交換もめんどくさい。
基板とコネクタにはんだ付け
はんだ部引っ張られないように接着剤スーパーXでモールドしてとめて基板は熱収縮チューブでシュリンクして完成です。
ちゃんとケースとか考えるよりも熱収縮チューブでポンが手っ取り早く問題なくできてすばらしいですね。
スイッチを切り替えることでER-4SとER-4Bとの音を切り替えながら使用することができます。スイッチで切り替えしてしっかりf特が出ることを確認して完成です。
完成
外付け用のスプリッタ部の改造なしのただのリケーブルも作りました。手元が軽いほうが良いときはこちらを外付けスイッチと組み合わせた方が使いやすいですよね。
スプリッタタイプも使用していてそこまで邪魔にならずイイ感じです。外付けタイプでごちゃごちゃしたものをすべてプレイヤー周辺に集めるのもいいでしょう。
なんだかんだでただこのコネクタに換装できたのが良かったですね。接触がまともなので。
左上のはただのケーブルのみでそのままでは使えません。下のように外付けネットワークと組み合わせる必要があります。
おわり
これで平和に使えます。
頒布もしていますので興味あればどうぞ →ER-4S/B 切替器/リケーブル
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