[自キ]50%オーソリニアのキーボード作った OSPREY59O

キーボード

 割と前になりますがオーソリニア格子配列ベースのキーボードを製作しました。
 試作どまりでしたが結構気に入っています。データは公開していますので必要がありましたらご自由にしてください。

配列

 経緯としては50%キーボード(記号なし60%)いいよね→ロウスタッガードゴミだよね→オーソリニア です。50%に加えて、オール1Uなので余裕があるためメインの文字群から外周を0.125Uオフセットしています。オール1UだとANSIと比べ若干誤打しやすいと思っています。
 また外周キーを押すときは基本的に指を伸ばして行いますから、オフセットされている方が都合よいです。最下行は親指の位置から考えると若干下げている方がジャストフィットです、通常の配列だと親指の指先で最下行を打鍵しています。

構造

 アクリル積層としました。アクリル積層の何が良いかというと、ねじ止めに対して最も簡単なんです。サンドイッチだとスペーサ位置等考えなければいけませんが、アクリル積層は密に重ねて、分離しないように止めておけば剛性が取れます。またそのねじ止め箇所もどこでもよいです。

 上に5mm, 下に4mmのアクリルを重ねて、適当に6点を穴開けて止めているだけの構成です。
 さらにアクリル積層はただ重ねるだけで硬質な打鍵感を得られるので安く適当に作っても打鍵感が最低限担保されるのでとてもよいですね。
 難点を挙げるとすれば厚みばらつきでスイッチが浮いたり、スイッチの爪が馬鹿になることでしょうか。

基板

 kicadで作成しました。特徴として、制御部分が左上に出っ張っています。
 私はベゼルレスが特別好きなわけではありませんが、機能的意味のないファッションベゼルは嫌いです。だってベゼルがあるとかっこいいから、って意味わからんのです。道具としてみているので。で、ソケットを使用しようとすると、typeCコネクタをつける場所がなくなり、ベゼルが発生するのですね。それでもいいのですが、アクリル積層なのもあって、左上に避けました。ケーブルを横出しにしているので、実質的にはケーブルを縦に引き出すよりも占有する奥行きは狭くなり、実質的に奥側に対してはむしろ省スペースな設計となっています、ということにしました。

 端に集めてデザインできるので、案外すっきりして良いかなと思いました。マトリクスの引き出しも、一帯できれいに引き出せました。

 あまりファッションデザインは好きではないのですが、むき出しのコントローラーがひょこっとしていてかっこいいんではないでしょうか。
 省スペースなのもわかると思います。なので、裏側で配線できる、昔ながらのキーボード割と好きなのですよね。

組み立て

 JLCPCBでPCBAを、elecrowにアクリルカットを頼みました。案の定といいますかアクリル厚みはばらつきますね。
 ソケットとダイオードを実装して重ねてねじ止めするだけです。

 大型キーがないとキー数稼げてコンパクトなのでよいですね。

ファームウェアはqmk-remapで作成しました。

使用感

 コンパクトでキー数もあり、とてもよいです。打鍵効率も高く良いのですが、思っていたより打鍵姿勢が固定されることが気になりました。打鍵姿勢をキーボードに合わせた状態であれば、最高の一言です。
 もっとラフさが欲しいと感じ、その後分割キーボードを作成することになりました。分割キーボード作るのも久々でした。なかなかスマートな構造に出来なくて、避けてたんですよね。
 机の高さや自分の姿勢、机に向かう深さなどでㇵの字に開きたく感じました。それと合わせて、テントした方が良いなと感じました。テントしたらイイというのはそりゃ分かっているのですが、無いなら無いで大丈夫と思っていたんですが、打鍵効率や気持ちよさを考えるとテントは必須だなと。今さら
 そんなこんなでしばらくして使わなくなってしまうのですが設計や組み立ての楽さ簡単さに対してアクリル積層はシンプルにコスパよく、osprey59oは気に入っているキーボードの一つです。

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