手配線でホットスワップキーボードができないかと思い試しに作ってみました。自キ制作レポートです。
設計方針
前回の分割キーボード制作で手配線のやり方は自分の中で結構納得がいったので手配線でホットスワップ対応のキーボードが作れないかと思い試作してみることにしました。
手配線でホットスワップというとミルマックスが思い浮かびそうですがkailhソケットで作りました。こちらの方が安いし簡単だと思ったので。
出来上がり
4キーなのもあってぱっとできました。
考え足りずソケットむき出しで抜くときに引っ張られてしまったためボンドで固定しました。
キーキャップを引き抜くとスイッチごと抜けてしまうのでトッププレートはきつく設計する必要があるかもしれません。キーキャップ交換しないのならこれでもいい気がします。
アクリル積層は打鍵感は硬いですが打鍵音は結構いい感じなんですね。
次作るときは4層にして部品を押さえればよさそう。
材料
アクリルカット
参考:スイッチ用PCBソケット(10個入り) – 遊舎工房 (yushakobo.jp)データシート
参考:Kailh BOX スイッチ(10個) – 遊舎工房 (yushakobo.jp)データシート
Acrylic Laser Cutting – Order Online (elecrow.com)にて2.5 mmのアクリルカットを注文した。
試しだったので最小サイズの10×10で収まるように。
3層アクリルプレート。上2枚はキースイッチ用の四角い穴でボトムプレートとの間にはナットを挟む。
ボトムプレートはキースイッチの足、kailhソケット、ダイオード固定用の穴をあけた。
思い立ったが吉日さっと書いたのでソケット固定できていなかったりと残念な点が多い。立体を頭の中でうまく組み立てられていない気がする。
組み立て
アクリルプレート
アクリルプレートが届きました。かわいい?キーホルダー付きです。
こんな感じで3層になります。
kailhソケット
こんな風になってるんですね。シンプルだけど実用的で偉大そう。
ボトムプレートにソケットを乗っけます。きれいにはまってくれてよかったです。
はんだ付け部分を2か所引っかけているだけなのでぐらつきます。
配線
ダイオードとワイヤーを配線しました。アクリルに乗っけてはんだ付けするだけなので簡単です。
組み立て
トッププレートを。ネジ止め。2枚重ねてナットで締めます。
ボトムプレートもネジに差し込みねじ止め。
promicroを上からはめ下からはんだ付け。
上から見てソケット丸出しなことにこのときやっと気づきました。図面書いてた時にはソケット上に1枚あると思い込んでいたんです。
キースイッチ
スイッチを挿してみました。ソケットにぶっ刺さってる。
このままだと抜くときにソケットが上に引っ張られるのでボンドでソケットを固定しました。
完成
ボンドが汚いですが無事完成。
余分なねじを切り落としてゴム足付ければそれっぽくマクロパッドとして。
反省点
手配線でホットスワップのキーボードを自作することができることを確認した。
利点はpcbを設計しなくていいこと、配線が透けて見えてなんかいい感じなことです。
欠点はpcb設計すればそれで済むじゃん。
アクリル4層にすれば今回問題となったソケットの固定はクリアすることがでる。その場合上は5 mmを1枚もしくは2.5 mmを2枚だろうか。下2枚はできるだけ薄い方がよく2 mmを2枚になりそう。厚みは1cm+ゴム足ぐらい。
できれば1.6 mmとかがいいですが、となるとFR4なのでpcbを設計しろの一言に尽きる。手配線でキーボード作るのは完全に工作趣味でしかない気がします。pcbの方が安上がりだし。
また今回promicroをめんどくさいやり方でつけましたがpromicroは裏側に張り付けて配線できそうです。今回の場合そうすれば厚みはその分増しますが10×10サイズで6キーのマクロパッドができそう。
あとは配線用にもっと細い単線のワイヤとか用意しておけばやりやすそう。
10×10のサイズで気軽にいろいろ試してみるのは面白いかもしれない。でも試すだけならブレッドボード使った方がいいじゃん。
いい加減pcb設計しろ
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