2024年10月ごろmoondropからKシリーズの新作イヤホンとして「Kadenz」が発売されました。
SNS上ではKatoの後継機として注目されていました。私もKatoは好きな機種ですので、Katoの上位互換となるのであればぜひ欲しいと思い、購入しました。Katoと比較などします。
Katoについてブログで触れることがなかったのでKadenzとの比較を通しながら話したりしようと思います。
正直個人的にKadenzはあまりハマらなかったので、およそSNSで投稿したインプレのコピペ投稿でサラリです。
雑に言うと帯域バランスはkatoと同様の低音強めのリスニングサウンド。中音域の表現味がkatoの方がありますが全体的に性能もアップしたキラキラサウンドでオールラウンドに使える音作りになっています。アクセサリーも充実しているので3万円帯のリファレンスや高めのイヤホンエントリーにおすすめです。
国内販売はまだ先ですので、シンセンオーディオから個人輸入しました。価格は現在のKatoと変わらずで、28000円ほどしました。ちなみにその後の11.11セールで25000円になっていましたので、今後購入する人は25000円を基準に判断するといいと思います。
MOONDROP Kadenz 10mm Dynamic Driver In-Ear Headphone – shenzhenaudio
価格の話をすると、最近ではKato自体が国内では28000円程度で販売されています。およそ個人輸入と同程度でちょうどいい価格です。それはそれとして比較対象としてのKシリーズ前作Katoですが、値上がりに値上がりを重ねているので同じ3万円帯の製品としてみるものではないわけです。Kadenzは3万円帯として、Katoは2万円帯として評価するべきでしょう。円安すごいですねえ2万円切ってたよね?。
早速セールしているので今が買い時な気はします。
イヤホン
4.4mmケーブル
4.4to3.5変換ケーブル
4.4toType-C変換ケーブルecho-b
イヤピ清泉と黒いやつそれぞれ3サイズ
交換用ノズル
ケース
個人的にはシングルエンドメインなので3.5mm標準ケーブルが欲しいけどまあ4.4mmがオデ民的には主流だしきっとメーカーもバランスで聞いてほしいのだろうかしら。
katoと比較してノズルが太くなってますね。あとノズルのイヤぴストッパー部分?が長くなってるんですね。清泉がジャストフィット。ここら辺は私がmoondropを3機種程度しか所有してないのでなんともなのだけど清泉の金型が私がkato買ったころからちょっと変わってるんですかね。これで出音が変わるとかではなさそうですが清泉の軸の部分が微妙に違いました。
筐体は重量が片耳kato12g→kadenz13gで若干重くなってますね。普段から中華IEM使用している人は気にならないだろうし、そうでない人には重く感じそう。形状差は上述したノズル太さぐらいで装着感は変わらないと思います。表面マットでかっこいいね。
ケーブルは中華らしい太めのもので厚めの音が出ます。銀らしい音でちょっとキラキラしすぎてるなと私は感じました。キラキラしすぎてると感じる人はリケーブルすることで解決するかも。
音について。端的に言うとKatoが2万円帯の定番機であったようにKadenzも3万円帯の定番機になるだろうなと思います。基本的な音作りはKatoというかその系譜で、低音強めのリスニングサウンドです。
基本性能も3万円帯として申し分なく優等生です。全体的な重心は高めでキラキラしたサウンドでkatoよりもオールラウンドに使えそうな印象を受けました。Katoも価格帯定番機の立ち位置でしたが、元々がkatoはkatoの曲に合わせた音作りなので、オールラウンドに使える一方でやはりkatoの曲を聴くときに100%を発揮するなという話があり。性能的にはkadenzの方が優れておりバージョンアップを感じますが、私はkatoの音作りの方が好きでした。もっと聴きこんだら良さが見えてきたりエージングしたら角が取れてきたりするのかもしれませんが、、、。
帯域バランスなど見てみると基本的には同じですがkadenzの方が2-3kHzの中音域の盛り上がりがあり強めに出ています。高音域のピーク感など全体的にkatoより弱めとなってます。kato自体あまり刺さりやすい機種ではないように思いますが、挿入深さが浅いと刺さることもあるのか、、?またこの帯域バランスの変化でか、katoよりもボーカルに距離感が生まれ音場が少し広く感じます。kato自体はその近めの音もよさの一つと思いますが。
キラキラとしたサウンドで切れが良くいわゆる寒色寄りなのかなと思いますが、katoはボーカルが前に出る傾向に対してkadenzは全体的に前に出ており輪郭がはっきり出ています。帯域ごとに音自体聴きこみやすくオーオタ受けしそうです。一方で、低域が締まった反面厚みや弾み方は失われていますし、中音域はくっきりした反面淡々としており抑揚が薄く単調な印象を受けます。
というのがadi-2やhas-0で聴いた印象です。付属のUSB-DAC ECHO-Bでもkadenzを聴いてみると印象が変わり、率直に言って好みでないと感じていたのですが、echo-bに接続したサウンドは低音がよりしっかり前に出てグルーブ感が増しこちらの音色の方が好きでした。echo-bでの使用を前提とした音作りをしたのかはわかりませんが、相性はいいと思います。
echo-b自体については出力が大きいなと思いました。IEMでの使用を想定しているだろうに、windowsで音量10-20程度がちょうどよいのですよね。
据え置き環境と比べて性能的に不満は否めないですが、エントリーで2万円のイヤホンと1万円のスティック型DACを買うならecho-b付属のkadenzを買う方がいいんじゃないかなとは思います。ライトにポタオデするならkadenzとecho-bのセットでいいんじゃねと思います。
kadenzとの比較を通してKatoも聴きなおしてみました。全体的に重心高めなkadenzに対してkatoは全体的な重心は低めなのですが、ボーカルは重心が高めなのですよね。katoがkatoの曲を聴け!という音作りをした結果だと思ってるのですけど。ボーカルが人から出る音じゃない音で再生されるように思うんですよね。これは悪口ではなくてkatoの特徴として。ここら辺が私の思うkatoの個性でここが好きなのだなと思います。なるほどな。
SNSだとkadenzはkxxsの流れという声をちらほら見ますがきっとそうなのでしょう。
kadenzはやや値段はしますが、音にこだわってみたいなという人、3万円帯のリファレンス機が欲しいという人、とてもおすすめです。性能的に申し分ないですし、DACやシングルエンド変換ケーブルがついてくるのも素敵です。
moondropのこの価格帯なのでしょっちゅうaliで大セールして価値が落ちたりすぐモデルチェンジするようなこともないと思います。
エントリーする人にはまず直刺しからDACを導入してほしいなと思ったりするわけですが、そのDACでまず1万円とかしてなかなかお勧めしづらいのですよね。その点kadenzはDACが付属しているので素晴らしいですね。変換ケーブルも単体で買うと数千円しますし、持っておくと便利なものです。kadenz買うだけでいろいろ充実するのでいいと思います。
私はあまりハマらなかったのであまり使わなそうなのですが、キラキラしたリスニングサウンドが好きな人、まだ好みのサウンドが確立されてない人、3万円帯に手を出そうとしている人、おすすめです。現代的な音作りで2024(5?)年最新版イヤホンです。
多ドラ機が人気な世の中ですが、1DD機もいいものですよ。
逆にkatoを所有していて、katoの音色が好きで上位互換を想定した私のような人は合わないかもしれないです。
コメント
コメント失礼します
シンセンオーディオからどのくらいで届きましたか?
早ければ1週間ほどで届きましたね。ただ在庫がなかったりする場合もあると思います。