ロープロファイル十字ステム用のキーキャップをシリコン型を使用し作成してみました
使用するものはFDMプリンタとシリコンとuvレジンです。
直接光造形方式SLAの3Dプリンタ使えばいいじゃんではありますが。。。。。。
はじめに
MX系十字ステムのロープロファイルスイッチはkailh choc v2やgateron lowprofile 2.0がありますが、それら用のキーキャップはあまり見かけません。
MX互換ではありますが背が高くなってしまうのと、プレート用の羽が引っかかって底打ちしてしまう問題があります。後者はニッパーで処理するか薄手または薄型のキーキャップを使用すればよいですが。
また限らず親指用の1uキーキャップは市販セットには含まれません。
よって十字ステムロープロスイッチを使用するのであれば自分で作る必要があります。
SLAを使用すれば一発ですが持っていないのと、最近イヤホンづくりをしていてuvレジンを触っているのでやってみようというわけです。(やればやるほどSLAプリンタが欲しくなってきます)
またuvレジンキーキャップの利点として、文字を埋め込むことで3dpキーキャップにある、印字どうするか問題を回避できるんじゃないかと思っています。
オス型を手加工してみる
まずは手元のキーキャップ使い、削ってレジンを盛ってオス型を作成してみました。
型採りシリコンにはMYmama EZモールドを使用しました。シリコンて全然売ってなくないですか?そして結構高い、、、これ国内配送なので気に入っています。
加工したキーキャップをシリコンで型を取ります。
上面と下面をそれぞれ取り、下面の方はさらに床を張ります。
これでuvレジンを流し込めばキーキャップができますが、そう上手くは行かず。
・手加工なので全体的に粗い
・レジンとの接地面ではシリコンがうまく固まらない。ステムが硬化しませんでした。
・レジン注入後の位置合わせがめんどくさい
ステム問題は市販のモールド品を使用、
オス型はFDMプリンタで作成し諸問題を解決することにしました。
オス型をFDMプリンタで作成してみる
市販のシリコンモールドはamazonでなんか買ってみましたが、MXスイッチにまずはまらないというどうしようもなさ、
まあステムだけ欲しかったので問題ないですがなんだかなです。
ステムが作れるようになりました。
MX向けなのでロープロスイッチにはやや長いです。手測3.3mmあればいいです
FDMでステムの精度出すのはただ調整がめんどくさいのでこいつを使っていきます。
次に3DP用のオス型データを作成します。スイッチの寸法は遊舎工房とかから取ってきました。
こう比べて見るとchoc v2とgateron 2.0って高さとか色々若干違うんですね。
寸法を参考に1mm厚ぐらいで書いてみました
最初だし実用重視で指が触る上面とヘリだけでスカートの部分はどうでもいいかなと思っています。
fusion360スケッチにインポートしてなんか押し出します。
親指用なので手前をやや盛り上げて丸みを付けてみました。
外枠、位置合わせ箇所、レジン逃げ道を付け足しました
シリコンメス型用のオス型データ完成です。
3dpはANYCUBIC Kobraを使用しました。3万円で精度も価格比いいので安くて微妙なの買うより入門機にはいいと思っています。
当然積層痕出るのでレジンとヤスリでならします
このままシリコン型を取るとやはりレジンと接する部分が固まってくれないのでサフを吹き解決しました。
サフは万能です
きれいに取れてる
レジンを流し入れてuvランプで固め、逃げた部分をカットします。
上面は磨かなくても結構なめらかです。裏側からFDM痕が透けています。こっちもサフ吹いたほうがよかったかしら?
今回1-2mmの薄型設計なのでartisanキーキャップのような見た目づくりは無理ですね。
できるのはちょっと色つけるぐらいきたね
なくせないことへの強がりもありますが実用上関係ないので多少の気泡はまあいいかです
おわり
型を作成してレジンキーキャップを作成し、親指入力がやりやすくなりました。
レジンキーキャップはartisanが多いですがその通りで、実用品なら制作コストに対してJLCPCBとかに投げて作ってもらったほうが安いわこりゃ
型を作るにしても直接作るにしても、SLAプリンタを買うか中国にデータ投げたほうがいいよなというところです。最近欲しくなっています。
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