ゲーミングマウスの純正ケーブルはFPSにおいて取り回しが悪いものも多いです
我慢して使ったり高いマウスバンジー買ってみたりマウスを買い替えたり、不快さに対応する方向ではなくまずは不快さそのもの取り除くことを考えます
不快だと感じるのならケーブル自体を取り換えてしまえという話でマウスのリケーブルって何?パラコードケーブルって何?という方向けの話題です
市販品を購入するもよし自作するもよしです
はじめ
完成品を買いマウスを分解し交換するのはマウスメーカー自身が交換用ケーブルを販売していますし、ポピュラーなのではないでしょうか
ケーブルの自作は自作というかワイヤーでコネクタとUSBをつなげるだけなので簡単に行うことができます
柔らかさや軽さ、あるいはかっこよさを求めてマウスのケーブルを交換するのだ
個人的に思うマウスのケーブル関連についてまとめておきます
作り方
パラコードを欲しい長さにカットし、中身を抜きます。
ナイロン製の4mm径のものが安牌だと思います。
シリコンケーブルを4本ほしい長さにカットします。
パラコードの中を通しやすいように先端をまとめておきます。
黒・緑・白・赤のカラーが一般的ですがテスターがあれば全部同じ色でもいいと思います。
パラコードにワイヤーを通します。
USB側を作っていきます。
はんだ付けする前にチューブを通しておきます。
ワイヤーの長さをそろえてカットします。
ワイヤーストリッパーで切れ込みを入れ皮膜を剥きます
切れ込みを入れるだけなので安いやつでも普通に使えます。
ワイヤー先端とコネクタのパッドを予備はんだします。
はんだごては温調機能付きのものとワイヤークリーナーがお勧めです。
はんだ付けします。配列はググれば出てきますがこんな感じです。配列を間違えると動作しないだけでなく場合によっては故障につながることもあるので気を付けます。
テスターで導通確認します。
パラコードを手繰り寄せてきて接着剤で固めます。
コネクタの外装をつけチューブを根元にはめ接着剤で接着します。
収縮チューブを収縮させ接着しUSB側の完成です。
マウス側を作っていきます
ブッシュ用のチューブを通します。
ZowieCのようなブッシュが好きな人はチューブをヒートガン等で熱を加えカーブさせケーブルが上に反るとよいと思います。
ヒートガンはあると便利ですが電気もいらずに一瞬で高温になるライターは偉大だなとも感じます。たまに焦がしますが。
ヒートガンは温調できるものが良いと思います。
ブッシュ、Oリング、スミチューブを通しておきます、
長さをそろえて皮膜を剥きます
phコンタクトを圧着します。テスターで導通を確認します。
安い圧着工具でもやれています。おそらく高いちゃんとした工具のほうがきれいに圧着できると思います。
スミチューブを収縮させワイヤーをまとめます。
Oリングにブッシュをはめ接着剤でパラコードに固定します。固まったら余分なパラコードをカットします。
パラコードを手繰り寄せたりワイヤーを引っ張り出したりすれば長さ調節ができます。
マウスのピン配列合わせてコンタクトをハウジングにつっこめば完成です。
マウスケーブルの材料
付属しているケーブル
追加して材料を買わずとも元からついていたケーブルを流用することではんだ付けや圧着をすることなく作ることもできます。
純正ケーブルのパラコードを剥き、シールド線等を手作業で除去することでその分柔らかいケーブルとすることができます。その後はパラコードに再度通すもよし編むもよしです。
ワイヤー・ケーブル
基本的に撚り線が用いられている。導線の太さ(awg、ID)、皮膜を含めた太さ(OD)、導線一本の本数と太さ(〇本/〇mm)の要素があり細く本数の多いものの方が柔らかそう。線材を選ぶ際は注目する。
- オーディオリケーブル用ケーブル:様々な皮膜のものがある。中には合うものもあるのかもしれないが、柔軟さはあるものの重くもたつく印象のものが多い。あと高い。
- シリコンワイヤー:安価で手に入りやすくそこそこ柔らかくよく使用されている印象
- リッツ線:皮膜がないようなモノなため非常に軽くしなやかだが取り扱いがややめんどくさい。とても軽く細い。
- ポリエチレン皮膜線:芯があるタイプのワイヤー。載せたものはポリエチレン皮膜線のビニールケーブルでLogicoolGみたいなイメージのやつ。4つ編みにすると芯があり軽い螺旋状に浮かせるケーブルを作れます。
パラコード
パラコードと検索するとポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン製が見つかりました
それぞれ同じ長さで4本シリコンワイヤを通して比較してみました。商品は適当に選んだので正しい結果かどうかはまあ。
ポリエステル | ポリプロピレン |
ナイロン |
ポリエステル>ポリプロピレン>ナイロン ナイロンが軽いです
表面の肌触りもナイロンが一番よさそう
触れば一発ナイロンが柔らかいですが画像でうまく伝えるやり方がわからない。ピンと立てて離してみました
- ポリエステル:立ったまま
- ポリプロピレン:根元から倒れてます
- ナイロン:先の方からぐにゃっと倒れてます
ライターで炙るときもナイロンが一番やりやすい
ナイロン一択です。後はナイロンの中でより柔らかい製品を探せばよいのではないでしょうか。
コネクタ
Aliexpressでとても安く売っていますが10個程度であれば送料含むと秋月電子の方が安上がり
- USBコネクタ:PCとの接続
- PHコネクタ:一般的に使われているマウスのコネクタ
- ZHコネクタ:PHコネクタより小さいタイプでkpuやviper等々一部マウスで使用されている
ZHコネクタ ハウジング用コンタクト SZH-002T-P0.5 (10個入): パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販 (akizukidenshi.com)
ZHコネクタ ハウジング 5P ZHR-5: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販 (akizukidenshi.com)
- USB type-C:ワイヤレスマウスの有線モデルのマウスなど
ブッシュ
ケーブルへの負荷軽減というよりはマウス本体にT字部分を固定するひっかけるという意味合いが強いように思う。その役目さえ果たせばなんでもいいようにも思える。
収縮チューブ:硬いためガイドにはなるがしならないのでケーブルによくない
樹脂チューブ:様々な素材のものがある。純正のブッシュのようにスリットを入れることでしなり具合を調整できる。
Oリング:ケーブルにかかるテンションを和らげることはできないが簡単にマウスへの固定をすることができる。
元マウスのブッシュ:裏面に切れ込みを入れ取り外し使いまわす。シェルにぴったり合っているため確実に流用できる。
市販のケーブルブッシュ:
パラコードケーブル
マウスに付属しているケーブルから硬さや重さの原因となっているものを取り除いたもので、パラコードの中を通信用のワイヤーだけが通っています。またその素材により柔らかいものを使用しているものが多いです。
見た目はマウスに付属している疑似パラコードと一緒ですがシールド線が省かれている分柔らかさ軽さが改善しています。
有名な製品としてhid-labsさんのsilkycableがあります。やや高く入手性が良くはないですが軽くとても柔らかいです。
細くて柔らかくて軽くて耐久性もある程度もたせているようです
値段は張りますが柔らかさを求めている人はsilkycableを使う他ないのではないでしょうか。市販のシリコンワイヤ―で自作したものの比ではないと感じました。
画像ではパラケーブルの柔らかさは表現することができない難しいと感じますが一応載せておきます。触ったら一発でわかるすごさなので気になったら買ってみるか触らせてもらうのがいいと思います。
四つ編みケーブル
製品としてはphotoncableというものが販売されていたようです。
イヤホンのケーブルなど4つ編みされたケーブルはマウス以外でもよく見かけます。
純正ケーブルを流用して作成することもできます。
こんな感じで編む。毎度編み方を忘れる。左右2本ずつに分け外を内に持ってきます。
リッツケーブル
皮膜がないので軽く柔らかくなるだろうという目論見の元リッツ線でケーブルを作ってみました。
導線一本一本に皮膜があるために熱で皮膜を溶かす必要があります。強度に不安があったためコンタクト部分は今回pvc皮膜線に継ぎました。
もっと賢いやり方ありそうですがそれは置いといて。とてつもなく軽く、細く、ふにゃふにゃとは違ったしなやかさを持つものが作れます。
おわり
作る人は勝手に作るし作らないで買う人は最初から作る気ないからあれですが。それでも読んで作るかという気になった人が一人でもいたとしたら冥利に尽きるわけです。
ふにゃふにゃのケーブルはマウスで踏んでしまったり大きく振ったときにケーブルに振り回されたりであまり好きではありません。
柔らかさよりも細さ、軽さに優れたものが使いやすいと感じています。根本的に他の快適なケーブルの形式がないかとも思います。
よくあるマウスバンジーはハイセンシでのみ効果があると考えています。ただ錘にばねが生えたものではなくてケーブルは15~20cm程度浮かせたり上から垂らしたりするだけの方が快適なセットアップになると考えています。
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