マウスパッドとソールの好みを自分語り2024年11月
ブログ内で言及していることからもわかる通り私は一般的に市販されているタイプの布製摩擦面のソフトクッションタイプのマウスパッドが全く合わない。強さでいえばハードパッドよりも布パッドのほうが強いと思っているが合わないがためにハードパッドを使い続けている。ちなみにハードパッドもいろいろなタイプがあるのですけど私が好きな表面はphobos, speedm, thunderx,吉村特殊パーツ製作所のようなテクスチャ感がしっかりあり乾いた滑走感のものです。そもそもが合わないので、一般的な視点で布パッドを語れなくてそういった意味では布パッドについてオタク語りできないのですよね。全部こうこうこういう滑りでこういう感じだけど食い込むからゴミ。になってしまう。
合わないというのは一体何が合わないのかというと、まず私はエイムスタイルとして押し付けてエイムするタイプではない。そのためクリック等の加重変化によって滑りが変化するのが嫌いというか気持ち悪いというかイライラして無理。荷重が変化しなければいいのだからクリックをキーボードやフットスイッチに割り振ればいいのではないかという話があり、実際に試したがなかなか移行は難しい。クリックをマウス外に割り振ったほうがパフォーマンスも明らかに強いのだが、やはりそういった一般的でない割り当ては実際慣れることが厳しかった。FPSを始めて以来定期的に何度も試そうとして結局ダメだった。もう起用でない限りはキーババインドは普通にしとくのがいいんだろうなと思っている。
話は戻って、なぜ荷重が変化すると滑りが嫌な感じに変化するのかというとソールがマウスパッドに食い込むからである。マウスを押し付けて止めるタイプの人はむしろそれは歓迎すべきことと思うのでいいなと思う。(私がそうでない以上実際どうなのかは未知だが。)布マウスパッドという製品群を見てみると、市販の布パッドは「食い込み」という要素によって作り上げられていると感じる。硬いクッション材を使用しているマウスパッドは食い込まないだろと言う。そもそもそこで、クッション材を食い込む(硬め)か食い込まない(柔らかめ)かという指標でみているという話なのだよな。私にとって現在市販されているマウスパッドはほぼ食い込み系マウスパッドといえるだろう。私はそもそも食い込み感のない布製マウスパッドが使いたいのだ。すると、freerfall sv base conrtolやvaxee pb, pdやLGG firmを使えばいいじゃんと言う。しかしそもそもソフトタイプと銘打つ布製マウスパッドについてそういった製品は何もソフトでないつまりよく言えばハードタイプとのハイブリッドでありそれがはまる人もいるだろう。しかし悪く言えばソフトでもハードでもない中途半端だと思う。私曰く、じゃあ布パッドである意味がないからハードパッド使うわ。になる。実際そうと言いたいわけではないし分かっているが、雑に言ってしまえば、硬い机の上に布張り付けただけじゃん。
今まで使用してきた市販のマウスパッドの中でその枠組みにとらわれていないなと感じたのは合点さんのsleekとgrainyだけでした。私の求めていた感覚とも異なりますがとても好きな製品です。食い込み系の中で私がいいなと感じたマウスパッドはartisan raiden xsoftとzowieのマウスパッドです。食い込み系なのでそもそも苦手なのですがraiden xsoftはフワサラで最高だしzowieはクッション材のバランスが素晴らしく思います。
布製ソフトタイプのマウスパッドの強みとは何か。そもそも「ソフト」タイプなのだから、沈み込めば沈み込むほどソフトタイプであることによる特徴を良くも悪くも最大限引き出せるに違いない。わざわざ布製のソフトタイプのマウスパッドを使うならばその特徴を強く引き出したい。私が欲しい布製マウスパッドは、食い込み感がなく加重変化による滑りの変化が小さい、かつしっかり沈み込むものです。そもそも食い込み系ではないのでどこも売っていないしそんなことを言っている人もほとんどいないので出てくることもなさそう。では実際にどのようにそんなマウスパッドを実現するのかというと、層構成の工夫して改善していきたい。
そんな特性を実現できるクッション材を想像すると、硬さがグラデーションとなっているクッション材がよさそうに思います。上側が硬く、グラデーションで下側に行くにつれて柔らかくなっていくクッション材。マウスによって押される上側は硬いため食い込みにくくなり、一方で下側は柔らかいためつぶれます。ソールの接する上側は食い込まずにたわみながら、大きく沈み込みます。普通マウスパッドのクッション材は一様なため、沈み込み方は高さ方向に均一ですが、グラデーションがかかることで食い込ませずに沈み込ませることができます。これは手元の硬めのマウスパッドの下に柔らかめのマウスパッドを敷いて指で押し込んでみることで一目でわかると思います。しかしグラデーションがかったクッション材を開発するというのはビジネスしたいわけでなくて好みのマウスパッドが欲しいだけなのでできません。なので安直に硬さの異なるクッション材を用意して硬さ順に重ね多層クッションとすることでおよそ再現できそうです。
食い込まずに沈む、を実現しているマウスパッドがあります。布製ではないですがphobos Mというプラパッドです。プラの摩擦層の下に布製パッドと同じようにクッション材が敷いてあります。そのためプラパッドでありながら沈み込みを得られるマウスパッドです。ちなみにphobosMと同じ表面テクスチャを持ち、摩擦層の下にクッション材が敷いてあるspeedmというマウスパッドがありますがこちらはプラ板が厚く一切の沈み込みはありません。惜しい。phobosMは沈み込みを得られながらも、表面がプラのため食い込むことがありません。同じように布とクッション材との間にもう一層増やし、マウスパッド表面に張りを持たせることで、食い込ませずに沈み込ませることができます。トランポリンをイメージするとわかりやすいと思いますが、足で踏んだ部分だけが重さで沈むのではなく、トランポリン表面全体でたわみながら沈み込みます。これは以前から製作しているように素材としては色々ありますが、とにかく張りのあるシートを挟めばよく、また布の摩擦特性とクッション材の沈み込み特性を邪魔することのないことが要求されます。このシートを先ほどの多層クッション層の上に据えます。
その下は何を使うのかという話ですが、一番下のや若い層はPORONのスタンダートシリーズの柔らかいものを採用したいです。あまり言及している人は見ないですがporonの応答速度の速さを評価しています。多層において強く沈み込みかつ応答速度の速さによりその変位の大きさによるもたつきがないためPORONのスタンダードシリーズ一択です。クッション一層のマウスパッドではそれが沈み込みすぎたり硬いとただ硬いだけとなり生かせないのですが多層だと良く生きます。また一般的なマウスパッドでも同じことが言えて、ポリウレタンの硬めでのマウスパッドの下にPORONのLE20とか敷くと硬さもありながらスピード感のある沈み込みが得られ割といい特性になると思います。シート層と下の柔らかい層の間の硬めの層には何を採用するか。ここはシート層によるテンション感とPORONの沈み込みと速さを邪魔しない素材が良いです。シート層が食い込みを強く低減してくれますし、沈み込みは下層が担当するので、それに沿うだけでよいです。この前家にあるありあわせで多層マウスパッドを製作したときはPORON TM20という低反発素材を使用しました。ここにあまりばね性のある素材を選ぶと微妙な感じはします。これがいいのかといわれるとわからん。この層はグラデーションとなるかたさでありかつ他の層を邪魔しないことが大事です。
食い込まないけど沈み込むマウスパッドを考えた結果現在そういった構成かなと思っている。作り方についても材料を張り合わせるだけなので家でできる。感触は素晴らしく張りがありながら押すと素直に沈み込み荷重に対する反発にもたつきもない。じゃあそれでエンドゲームなのですかというとそう簡単ではない。なかなか、マウスパッドに向いている、布が、ないのですよね。いろいろ要素はありますが、基本的に市販されている布は組織の密度が低いです。それが原因で使用感としてはすぐに滑りが変わるといった感想になりがちな気がします。密度が十分なものもありますが今度はセンサーと相性が悪かったりなかなか。布選びが難しいなと思いますが市販品を見てみると、ここ数年はブランドも増えマウスパッドの布組織の種類も増えました。組織構成が一つの売り方というか差別化を図っているのかしら。
そういったマウスパッドの変化もありますが、ソールもだいぶ製品数が増えていますよね。最近はとにかく縁を丸めろという風潮ですがこれもまた私は好きでないのですよね。直径6mmの点ソール以外は丸めなくていいと思っている。logiやzowieや合点さんのソールは淵が丸められていないので嫌われがちですがむしろ私はこれらを素晴らしく思います。ソールの縁が引っかかるというのはそれもまた食い込み系のマウスパッドにおける事象だと思うわけです。そもそも大体の人は押し付けたときにマウス底面擦ってるはずだし。食い込まない系自作マウスパッドを使用すればよいのだ。マウスパッドが食い込みやすい以前に、サードパーティ製のソールが厚いしマウスにはソールガイドがないのも原因だと思いますけど。
流れでソールの張り方の好みの話をすると、点ソール4点が推しです。マウスとマウスパッドとの接地点数は少ないほうが、マウスの姿勢が安定しやすいんですよね。例えばキーボードをひっくり返して押し付けるとします。キースイッチが全部ついている状態と、キースイッチを取り外して4隅にだけついている状態とで押し付け比べてみると後者のほうが各スイッチを均一に押し込むことが容易です。実際マウスを面を均一に押すわけではないのですけどもその点においては4点が良いと思う。面ソールは精神衛生上あまり好きではないのですよね。メンソールをハードパッドで使うとこすれた跡がついてわかると思いますが、ソール自体が波打ってたり縁の丸目加工してある部分だけが出っ張っていたりして、面ソールなのにソール全面で接地しておらず結局点で接地してるんですよね。実際は布だから全体的に摩擦が起こっているし神経質な話ですけどじゃあ点ソールでよくねという話でもある。なので、4点ソールかつ滑りの調整は張る枚数ではなく点ソールのサイズで調整するのが美しいと思っています。なので径違いの丸ソールをもっと販売してほしいのですがなかなか種類がなく悲しい。また布製マウスパッドで使うならptfe系の素材がいいなと思います。以外の素材の滑りが好きという方は全然いいと思いますが、とくに強いこだわりがないのなら。実際劣化と言われる現象の原因は色々ありますけどptfeは柔らかくソール側が異素材に比べ削れやすいからシンプルに摩擦量による布の摩耗が少ないので好きです。充填剤の量次第なところもあるけれど。これも神経質な精神衛生上の要素が強いですがソールの耐久性じゃなくてマウスパッドの摩耗度合いを小さくするほうが好きな方向性です。耐久性で差別化しているソールも多いけど裏を返せばその分マウスパッドを消耗するわけですから。つまり売り文句でなくて滑らせた感じだけで選ぶべきなのだよなと思います。滑りの好きなソールが耐久性高いソールならそれはそれでいいし。
*これは自分の好みに言及しているだけで何かを批判する意図などあるはずもない。そもそも誰がどんな趣味嗜好してるかなんて自由にしてくれさせてくれ。←なんでこういうことをわざわざいわなきゃいけないのだろうね。
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