かわいい🐰ちゃん【公式】(@illness072)さん / Twitterさんの設計しているカラムスタッガードで分割な自作キーボード「project-mammoth」というキーボードのケースを3Dプリンタで出力し手配線で作りました。
project-mammothの紹介と作った記録です。
はじめ
最近3Dプリンタを買いました。またelephant42というキーボードが特徴的な配列で試してみたいなと感じていました。
そして同作者によって開発中のproject-mammothという同系統で新しいキーボードが発表されており、新しい方があるのだしせっかくだから新しいほうを作りたいじゃん。
その時点ではproject-mammothは基板が公開されておらずまた部品の入手性が時勢柄悪いなどなどあり難しい点が。
ケースの3Dデータは既に暫定版が公開されていたこと、ちょうど3Dプリンタを購入したことなどからhandwireで作りました。
mammothは筐体がシンプルで最低限のパーツ数、組み立てもパーツをはめるだけととても作りやすいキーボードだと感じました。
これぞカラムスタッガードという配列で手に合わせられたキーボード。また専用のパームレストがあり手とキートップがノートパソコンのような高さ関係で打鍵しやすいです。
キースイッチ以外の部分をパームレストに搭載していることでケース部分がとてもスマートで美しい。
腕を内側にやや回転させるパームレストは今まで使ったことのないものでおもしろく、このテント機能とwillow配列が相まって、運指をとてもスムーズにサポートされ指の動きを邪魔されることなく打鍵することができます。この2つの要素による恩恵がとても面白く、ぜひ体験していただきたいと思うキーボードです。
project-mammothについて
存じていない人向けにキー配列・筐体について簡単に説明します。
elephant42(GitHub – illness072/elephant42: hardware of elephant42 keyboard)という、かわいい🐰ちゃん【公式】(@illness072)さん / Twitterが設計したカラムスタッガードで分割なキーボードがあります。
mammoth42(GitHub – illness072/project-mammoth)は🐰さんが新しく設計した同様にカラムスタッガードで分割な要素を持ったキーボードでelefpant42の進化版といえるかもしれません。
project-mammothはキーレイアウトが公開されています
elephant42にHanachi(@haswellep)さん / Twitterさんの考案したwillow配列を合わせた様な配列となっています。
willow配列については自作キーボード Willow 64を作った話 – よくある、備忘録的なにか (hatenablog.com)で解説されています。
またproject-mammothは既に形となっておりデータも公開されていますがまだ未完成でありアップデートされていくキーボードであると述べられています。
無線化が行われたりと進行形でアップデートされ続けています。すげ。
project-mammothの特徴としては3Dプリントケースを用いたねじレス筐体でありパームレスト一体型であることが挙げられます。
右手内側から |
右手後ろ側から |
このようにパームレストが前後チルト(後ろが低く奥が高い)に加え、パームレストが逆テントされています。
これは通常キースイッチ側をテントするキーボードが多いのに対してパームレスト側を逆テントさせることによってキーボード側が手を基底としてみたとき実質テントとなっています。
このことは2Dな分割キーボード(親指キーとその他のキーが同一面上にあるタイプ)に足を生やしテントキーボード化した際に問題となる指の力が内側に向いてしまい力んでしまう点を解消しています。
よってキー配置が平面的でありながらテントスタイルでの快適なタイピングを可能としています。
作り方
※勝手に手配線で作ったものであり本家とは中身がすべて異なります
project-mammothページから3Dモデルのデータをダウンロードしてきます。
印刷します。
ケースとパームレスト間をつなぐ部分はアルミパイプが使用されていますが今回はこの筒も適当な長さでモデリングし印刷しました。
使用したプリンタはanycubic kobraです。そこそこ良い感じのクオリティでこなしてくれました
キースイッチをはめます
配線します。PLAは熱に弱いですがはんだごてで直接触らなきゃ大丈夫な感じでした。厚さは既に決められていたので手配線には余裕がありやりやすかったです。
キースイッチ間はスズメッキ線とカプトンテープ、ETFE線を使用しました。
ケースーパームレスト間はPVC線を使用しました。
ケースに筒、パームレストを接続します
配線をパームレスト側に送ります。
2.54xhコンタクトを圧着します。
[自キ]手配線で配列調整できるカラムスタッガードのキーボードFCS42Sを作ると同様にpromicroを設置します。
fcs42sで使用していたものを流用してきましたSDGsですね。ファームウェアもほぼ流用したので制作に必要な作業はほぼ配線nのみでスムーズに作れました。
ケースの裏面にカパッとはまります。
パームレストの蓋もカパッとつけて完成です。
ねじ止め等不要、組み立て作業は数か所はめるだけであっという間に完成しました。
おわり
今回手配線にて作りましたが、本家はスケスケだったり無線だったり完成度が高く強いこだわりがみられるのでぜひ本家を追ってください。
3Dプリントでキーボードを作ることの幅の広さとかできることの多さに触れた気がします。
あと今回の製作を通じてmanmothのスペルを覚えました。
コメント