Rapoo VT9PRO マウス紹介

マウス

 Rapooの無線ゲーミングマウス「VT9PRO」は左右対称の中型マウスで有線/無線両対応、ポーリングレートは1kHzまでとなっています。(別途ドングル買えば高Hz対応)
 Rapooは中華メーカーらしいPC周辺機器を多数販売しており、ゲーミングデバイスも無線4Kマウスの流れに乗って多数製品をリリース、他社と比べても安価に販売しているメーカーに思います。
 VT9等のシリーズのRapooマウスは中華系サイトから個人輸入して入手するのが通常ですが、Amazonに3600円で安く出品されていたので購入してみました。
 有線での使用であれば問題ありませんが、1kHz無線通信は入力遅延がひどくゲームでの使用は推奨できず質感も安っぽい(→値段なり)ですが癖のない形状や長めのバッテリー持ち、フィーリングの悪くない各ボタンやホイールであり性能を求められない環境での使用には非常に快適でいい感じのマウスです。
 未検証のため不明ですが4kや8k無線に対応したモデルであればゲームでの使用も問題なくこなせるかもしれません。

スペック

メーカーRapoo
製品VT9PRO
センサーPAW3395
MCUnrf52833
ポーリングレート125/250/500/1000Hz(別途ドングル購入で4k迄)
DPI50-26000(50step)
重量68.3 g
長さ124.8 mm
65.2 mm
高さ38.3 mm(ソール含)
純正ソール0.65 mm
接続端子Type-C
ソフトウェアRapooGameDevDriver

一部amazonでも販売されていますが、基本的にはmechkeysやaliexpressで売られています。

 ソフトウェアは一通りDPI, ポーリングレート, ボタン設定できます。ただ一つ設定するたびにマウスへ保存動作が入るのでめんどくさいです。

 VT9PROは1kHzのみ対応したモデルで、他にPRO4K, Airなど高ポーリングレートに対応したモデルも販売されています。
 PROは無線遅延がひどいのですが、高ポーリングレートでの通信を行うと途端に結構速くなるということが中華無線4Kにはありがちなので対応しているモデルや追加の4k対応アダプタはゲームでの使用も問題ないかもしれません。(未所持)
 またそれらのモデルの4kHz通信は4k用のアダプタは必要なくドングルレシーバーで完結しているみたいですね。性能分からないけどコンパクトで素晴らしいそのうち買ってみようかな

付属品

 本体にドングルポケットがあり、無線通信用レシーバーが収納されています。ポケットは不要という人が多いですが1kHzの場合私はあったほうが良いです。マウスをしまうときにドングルを保管する場所がなくなってしまいませんか。4k用ドングルなどある場合はそこに挿すため不要に思いますがそもそも本体と4k用ドングルとケーブルとをしまっておくのめんどくさいです。

延長用のケーブルとアダプタ。手元にドングルに持ってきたい人に嬉しい。

グリップテープと交換用のソールが付属しています。

外観

上下

 全長124.8mmで中型のサイズです。
 カクカクした見た目ですが形状はあまり癖のない左右対称型となっています。
 ボトムのセンター部とフロント部の幅はあまり変化がなく緩い逆ハの字でおよそフラットです。トップの幅を見ているとフロント部の幅が広くなっており、センターからフロントにかけて逆テーパーが強くなっていきます。
 尻の幅は比べて太く感じますが、その頂点でカクッとした折れたデザインによるところで、くびれ角自体は弱いです。
 サイドはバックからフロントにかけてなだらかな形状になっています。

左右

純正ソール含
 サイドボタンは左サイドにのみについています。三角形に飛び出た形状で、指を動かさず押すのはしにくいですが、指をスライドさせれば普通に押せます。
 右サイドを見るとわかりやすいですがサイドボタンの下にボコッと膨らみがあります。これによりゲームプレイ中に親指のポジションが上がりサイドボタンにあたってしまったりすることを抑制しており、親指のポジションがずれにくくなっています。

  全体的になだらかなシルエットでやや比重は後部に寄っていますが、手のひらへの尖ったアプローチはありません。
 MBは若干指に対してガイドがあります。

前後

 前から見るとフロント部が逆テーパーなのが分かります
 後ろからのシルエットは例えばfkほど四角っぽくなくsenseiほど丸っぽくもなく、中庸的な丸みを帯びています。

写真

内観

 ボトムとトップのシェルが爪でがっちりかませているタイプです。基板の先端も角が生えており、トップシェルとのかみ合わせられています。
 ボタン類はトップシェルに固定されています。

 ボトムシェルが2パーツに分かれています。。面白いですね。
 バッテリーは800mAhで大きめです。
 PCBは74.3 x 25 mmと細長いです。
 ホイールエンコーダはkailhのオレンジ11mmで中程度のノッチ感がありスクロールは軽いです。
 ホイールは11mmに対してマイクロスイッチが直なためクリック側の軸が太くなっています。ボトムシェルの軸受けがしっかり挟み込んでおり非常に安定した回し心地です。ホイールクリックはやや歯切れが悪い。

 トップシェルはよくある感じにMBとDPIボタンが取り外されます。
 このトップシェルのMB下のフレーム周辺が面白く、お菓子を載せるトレイのような柔らかさで軽量化を図っているのだなという。トップシェル自体厚みが1mmと薄く剛性感には欠けます。

 logicoolをw代表に見られるMBを押し下げるようにばねが仕込まれています。

 メインのマイクロスイッチはomron D2FC-F-K(50M)、今時珍しくまだ使っている製品があるのですね。
 ほかサイドボタン等はkailh 緑点の低背スイッチです。
 クリック感はomron50Mらしさもありながら基本的には歯切れよく連打もしやすいです。そもそもちょっと重めです。PC作業によく合います。

所感

 書いた通りホイールは高級感こそないですが実用上は回しやすくホイールクリックも若干鈍いですが軽く押し込めてむしろ使いやすい。
 クリックもゲームプレイではやや重く感じそうですがPC作業では歯切れよく使いやすい。
 DPIボタンや背面ボタンはいらないという人が多いですが個人的にはあったほうが嬉しいです。わざわざソフトウェア起動してポチポチするより本体で完結するならその方が楽だと思います。ただソフトウェアでポーリングレート変更が設定できなさそうなので何とも。

 重量は68.3gでした。

 グリップはつかみ持ちあるいはつまみ持ちという感じで、全体的に凹凸の少ない形状でグリップに強いこだわりがなければすっとつかみ持ちできると思います。

 シェルの質感はもろプラスチックむき出しという感じで安っぽいです。私は特にいいとも悪いとも感じない感じ。
 厚みが1mmと薄いため、実用上剛性に問題は生じませんが、剛性感つまり持った時のフィーリングはしっかりしていません。最近のトレンド自体が肉抜き無しとにかくシェルを薄くして軽量化ナタメどれもこんな感じには思いますが、剛性感に欠けます。指先は敏感なので結構感じるのですよね。

 安っぽいのは3600円という値段でいえばまったくもって問題ないですし、安っぽいだけで実用上はむしろ使いやすい部類で優秀です。PC作業向けのマウスは重いものも多いですしボタンやホイールも粗末なものも多いです。静穏でこそないですがRapooのマウスは安く使いやすいためPC作業用途にはかなりのコスパなのではないかと思います。

 ゲームには使いませんが、結構好きです。

おわり


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