artisanのtaharaさんが#craftmousepadという企画を行っていまして、そこでartisanで使用しているベースを提供いただきました。#craftmousepadで検索すると多くの人の作例を見ることができて勉強になります。
自作マウスパッドに関して前回試しに作ってみて感触がいいようなどうだろうという感じで終わりました。
今回はartisanさんのベースを使用して#CRAFTNOUSEPADしようと思います。
ベース含めて部材を一新して制作し、私の中で割と好感触なマウスパッドを作ることができました。
平滑型マウスパッド
何の話かというのは前回の記事を見てほしいのですが、今まで触れてきたソフトパッドには不快な沈み込みが存在しそのために布より弱いと感じながらも不快さの無さからハードパッドを愛用しています。(それだけではないですが)
その不快さを取り去り気持ちよく布パッドを使いたいという試みです。
想像の中ではそのために必要なものとして、沈み込みのいいところだけを取り出すために上側は固く、下側に行くにつれて柔らかくなるような グラデーション構成のベースを想像しましたがそんなものは売っていないので布とベースの間に沈み込みの平滑化を行う層を挟みむという構造で達成できないかと取り組んでいます。前回まではカーボンファイバーやプラ板、ビニールなどを使用しています。
artisan・ベース
ベースは提供いただいたartisanさんのものを用います。今までのartisanのPORONベースと新しい高弾性オレンジラバーをいただきました。
数年前PORONをベースにマウスパッドを作った時には、10cm幅のPORONを並べて貼り付けていました。
マウスパッドサイズのものはなかなか売っていないですしサイズのあるスポンジはスカスカで沈み込みに対して戻りが遅いものばかりなのでマウスパッド・ベースとして販売されることがあれば非常にうれしいことだと思います。
・PORONはムラがなく均一な滑りを得られることと沈みこみに対して戻りが早い優秀なベースだと思っています。ベースのとても柔らかいマウスパッドでまともなものはartisanのxsoftしかないという認識です。
・新しい高弾性オレンジラバーは分厚いスポンジゴムになっています。まるでゴムのようでありながらきめの細かい発泡でスポンジでもあるといった風で、今まで全く想像したことのない新しい感覚でした。
ゴムとスポンジのいいところを足し算したような素材と感じ非常に面白いです。
実際にartisanでマウスパッドとして販売されるのが楽しみです。
アムンゼン・布地
今回大塚屋というところで色々買ってみました。どのお店がいいのかも何もわからないので、Twitter上の#CRAFTMOUSEPAD情報なども参考にしながら布探しは続けていきます。
artisanは特注という話は有名ですし市販品でどこまでできるのだろうかという風に考えてしまうところもありますが。
今回採用したのは普通のアムンゼン生地です。ゲーミングマウスパッドとして売られているものは固めのものが多いですが、これはアムンゼンの中では比較的柔らかいと思います。その分耐久性が低かったりするのだろうか。
触ってみて感じたのは、いろいろ採用されているしアムンゼン生地が優秀であるというよりアムンゼンが最も無難にどれもマウスパッドとして使いやすいんじゃないかなと思いました。
グラスファイバークロス・中間層
色々とネットショップを漁り使えるかもと思ったら購入しを繰り返し、使い道のない中間層候補を積み上げているわけですが、今回使用するのは耐熱グラスファイバークロスです。
これが最適とは思いませんが、今まで触ってきた中では固すぎず柔らかすぎず厚すぎず
スポンジに沈み込ませつつ、張りがあり沈み込みを制御してくれそうです。
制作
実際に載せてみたところ、コンセプト的にも感触的にもPORONの方があっていると感じたため今回はPORONベースを使用します。
制作の様子はとりあえず一回目ということもありあまり凝っていません様子見が多いですので誰かの参考にはならなさそう。
前準備として布地と中間層をカーペットの下に敷いて数日、しわを伸ばしておきました。
poronベースにスプレーのりを吹きかけます。55番がおすすめされていましたが家にあったので3M スプレーのり 77を使用しました。
コロコロして中間層を貼り付けます。PORONはがそうとするとすぐボロボロになるので一発で決めます。
スプレーのりを吹き付けます。
布地を貼り付けます。コロコロします。
今思うとコロコロしただけなのでここでもっとしっかり圧着したほうが良かったかもしれません。
剥がれ防止に接着剤を際に塗ってみました。でもこれ中間層と布地の間は剥がれ防止されてないので何ともですね
端処理どうしようかなと思ったのですが一点ものだし引っかからない工夫をしようと思いました。
布地を若干残してカットします。
布地を貼り付ける前に中間層グラスファイバークロスをカットしてないのできれいに切れません。切っておけばよかったですね
布地に接着剤を塗り側面に張り付けます。
今回適当にベタ塗しましたが引っかからなければよいので貼り付けるというより
マウスパッドを置いたとき余った部分が下側に向けばいいだけなので際に接着剤を塗り癖をつけることを念頭に置けばよかったかも。
マステで固定して待ち
見た目は汚いものですが機能的にはステッチ加工の上位互換ができました。
こういう事は他の方もやっていたので常套手段でしょうか。
ステッチは布より低ければマウス可動域は確保できますが腕やケーブルは触れるのでこの方が良いですね。
完成です
感想
どれも手探りでの作業だったのでまずは反省点だらけですね。端的に言ってクオリティ最悪です、見た目あまり気にしないのでいいのですが。
若干逆巻くように持ち上げたところでしわのように跡ができてしまいました。はがれやすくなっているのは圧着が足りなかったせいなのか、もっと密着性が良く柔らかい接着剤が必要なのか、伸縮しない中間層があることが原因なのか
端処理はまあ非常に汚いので次やるときはピシッとさせたいですしほつれも出さないようにします。
マウスパッドづくりは知らないことだらけなので途方に暮れながらも楽しいですね。
LEKさんなど個人ではいろいろ研究されているのは拝見していましたが、自作マウスパッド界隈として広さは無いので開拓していくだけでも大変ですね、、、私こそ何もしていない中の一人なのですけども。
次作ろうと思うと布も、中間層も、ベースも接着剤や加工も、どれもまだまだ調べて考えてしないといけないですね
使用感としては、かなり好感触です。前回もとっかかりはつかめましたが、プラ板は固すぎ厚すぎでしたがそれと比べると実用できる出来と思います。
写真撮ってもわかりにくいのでないですが、指で押してみると中間層のおかげで張りのある感触です。それもしっかり沈み込みもありつつで布パッドとしての特性も死んでいません。
逆に感触は硬質になっていると言え、沈み込みだけに影響を与えるのでなく表面の滑走特性自体変化している部分はあります。
通常のソフトパッドは沈み込みに対してマウスが不安定なのだなと確かに気づきました。大げさに言うとソールが沈み込み、そこから力を加えたときにムニッといいう感触があります。
ソールと接触面が1:1でなく無数の面と面が接触している感じでそれぞれ局所的に力が加わり不安定です。平滑型のマウスパッドは表面に張りがあるため、過度な沈み込みを抑えるだけでなくソールと接触面が1:1です。よくわかりませんがそんな印象です。
例えると砂浜を歩くのと、トランポリンの上を歩くような違いを感じました。マウスを動かしたとき非常に安定していると感じます。 ハードパッドは地べたを歩いている感じでしょうか。
不快さに関しては0とは言いませんが大分軽減されていると思います。この不快さ自体が私的なもので特殊なこだわりでしかないので細かく言いませんがが、、、
いつもは布を使い始めて数分と立たずに戻してしまうのですが、これを数日使い続けているだけでもかなり好感触であるのだとおもいます。
そのほかよく気にされるソールとの擦れ等も、沈み込みすぎないため比較的気にせずに済みます。割と重要かもしれない。
おわり
まったくもってべた褒めできるものではありませんが自分の中で大きく収穫がありました。
ほかの形式もあるかもしれませんが、やはり私はコンセプトとしてはこういった趣向でマウスパッドを作っていきたいなと思います。
布パッドも選択肢の土俵に立たせたいところです。
ベースの提供と自作マウスパッド活性化していただいたartisanさんtaharaさんに感謝です。
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