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  • 天下一キーボードわいわい会 Vol.8 行ってきた

     2025年5月4日天キーvol8に行ってきました。気になったものなどぱっと振り返ります。

     以前参加した際は駅から歩く上に入り口もよくわからないということがありましたが、南北線で行きましょうね!今回は駅から直通で楽ちんでした。

     どなたの展示かわからっていないのであとから調べてわからなかったものもありますがご了承ください。敬称略ごめんなさい。

    awekeys

     金属製キーキャップを販売しているawekeysさんの展示
     cerakeyとかは結構重たいなとか思った記憶がありますが、案外軽量でした。

     白銅で成形され、各種金属コーティングを施しレーザー印字しているそうです。ベースキットは3色ほどありました。価格はなかなかするので富豪向けですね。absもPBTも使っているとテカってくることは防げないので表面が変わらないのはいいかもですね。

     ワンポイントの元素別キーキャップもありました。金属ごとに合った表面加工をしているそうで、ぴかぴかだったりマットだったりしています。きれいでした。

    Libertouch

     Libertouchさんの展示。高級メンブレンキーボードです。
     メンブレンとはいうものの打鍵感は優れており、底打ち感が異なりますが静電容量系の感じでした。こちらes限定版とのことで削り出しケースにフォーム、プレートとこだわり生産されたものでかなり良かったです。予約が開始されていましたが8万円とのことで、貯金0の私は予約すること敵いませんでしたが、余裕のある方是非お勧めです。
     キーマップカスタマイズはソフトウェアが開発されていたりキーキャップも十字で好きなものを取り付けられるそうです。

     スイッチサンプル。メンブレンは接点スイッチなので装着しM互換として使用できるアダプタがあったり。
     荷重の異なるラバーや、ラバーの代わりにばねを使用したリニア軸と4種類ありました。

    zenaim

     zenaimさんの展示。60%はもうそろそろ発売でしょうか。テープアウトはしていそうです。usbは左側になったんですね。かなり見た目はよさげ

     zenaimはかなりガチャガチャいいますからフィードバックも多かったのでしょうか。ハーフガスケットマウントを検討されているそう。ガスケットの位置や硬さなど自在に調整できると説明を受けましたが社内向けなのか、もしリリースされるとしてユーザーが分解し、カスタムできるようにするのか気になりますね。感触としては適度にアコースティックに吸収してくれる感じで、強く打鍵しても手が痛くなりにくそうです。
     正直打鍵感音がよいと言われる中華系も値段帯問わず大抵ガチャガチャしてますからzenaimばかりそういわれるのも不憫だなとは思いますが。

     アケコン。筐体は結構ごつく、分厚いです。こちらはまだ先でしょうか?スイッチモジュールはたしか4ピンコネクタでした。詳しくは聞きませんでしたがどういう感じなんでしょうね。

     磁気キーボード開発に関していろいろ質問してきました。まっとうなものづくりの視点から多くの意見をうかがうことができました。これからのzenaimの展開などもお聞き出来てよかったです。
     まっとうな磁気キーボードですから買いたい気持ちは大いにあるのですがいかんせん高級でお金がないので買えないのが申し訳ない限りです。

    moimate

     moimateさんのマイクロスイッチアケコン。
     こちらはソケット非対応でホットスワップはできないそうです。クリック感はよくブレもないので、スイッチ周りしっかり設計されているなという印象でした。

    ワーカホリック

     ワーカホリックさんの展示。いろんな椅子を試すことができる有料サービスのお店だそうです。予約が埋まり切っているとか。
     会場にはオカムラバロンとエルゴヒューマンがありました。これらは座ったことがなかったのでコンシェルジュしてもらいました。
     バロンは結構ガシッと体を固定してくる感じですね。薄めの座面とメッシュの背もたれとで全体的に強い張りがあります。仕事用だとアーロンが有名ですが、こちらもかなりいい姿勢で固定でき長時間働けそうです。逆に崩した使用はちょっと向かないかも?
     エルゴヒューマンはでかい人向けという印象があったのですが、座ってみるとそういった印象は感じませんでした。勘違いしていたよう。全面メッシュで包み込んでくれます。オットもあり、また全体的に広く余裕があるので、ゲーミングチェア的な柔軟な使い方をするには向いているなと感じました。
     どちらもリクライニングにアームレストがついてくるタイプだったり、リクライニング時の座面の連動の仕方が異なり(バロンはほぼ動かず、エルゴヒューマンは一緒に傾く)普段と異なり面白かったです。
     買う買わないでなく椅子をコンシェルジュするサービスなので、買う気がなくてもワーカホリック行って各社の椅子を体験するのは有意義そうです。2時間3300円だそうで安いしこれは言って損することはないですね。予約いっぱいだそうですけど機会があったら行きたい

    さびねこ

     さびねこさんの展示。Nooir Nolandというキーボード、キーボードが浮いていてなんかとてもすごかった。お高いようです。

    ℝ𝕆𝕄コッポラ

     ℝ𝕆𝕄コッポラさんの展示 SeaOtter Keyboard
     めちゃくちゃきれいな造形でした。キーボードとしても動作するというのでなおすごいです。

    せきごん

     せきごんさんの展示。キーボード自動生成できてしまうauto kdk、すごかった
     usbが3つついているのなんでなんだろうと漠然と思っていたのでお聞きしましたが、左右共用にしながら左右間通信を、どちらからでも出せるようにするためだそうでした。言われてみればそうである。usbコネクタと左右間コネクタの位置関係など自由に選択できないと困りますね。
     まだリリースされていないそうですがトラックボールがとてもよかったです。トラックボールついているキーボードでしっくりくるものが少ないのですが、こちらかなり良かったです。リリースされたらトラックボールキーボードデビューしてみようかしら。
     制御ボードとセンサーモジュールを購入し、あとは基板とケースをデータ発注するだけですからほんとすごいですよね。設計試作コストを考えるとautokdk安すぎます。

    yohe

     yoheさんの展示。corne用の円形のケース。こういうの回せば自在にチルトテントできるのでいいですよね。hutaもfdm製ながらスムーズに開閉出来て感動しました。

    mass

     massさんの展示。omnonというトラボとジョイスティックを搭載したデバイス。触った感触がとてもよく、とても完成度高かったです。他にない構成ですが、どのような割り当てをして使用しているのか気になります。

    jezail funder

     jezail funderさんの展示。cornixというcorne系譜の配列をしたキーボード。背面にデフォルトでテントスタンドがついており、非常にスマートです。テント角度は段階で調整可能でした。chocv2のキーキャップは自社製のようです。

    takashicompany

     takashicompanyさんの展示。キースイッチが出てくるガチャガチャが!こういう趣向も面白いですね。

    ai03

     ai03さんの展示 photon
     以前天キー参加したときがお披露目で触った記憶ですが、無駄な響きがなくほんとに素晴らしいです。送料高く予約しなかったのですが、いつか手に入れたいと思ってはいます。

    ぴろりどん

     ぴろりどんさんの展示
     とても美しい外見をしていました。追加のタクトスイッチ?マイクロスイッチ?の押し心地が良かったです。
     奥のeditor50というキーボードはコンパクトながら多機能でイケメンでした。

    ちぃな

     ちぃなさんの展示 Childhood’s End
     ロウスタッガード+アリスの配列のようです。とても手の馴染みよく、いいなと感じました。デスクにとり奥行き方向は制約がないことが多いですからスペース的デメリットも少ないです。参考にさせていただきたく思います。
    https://zenn.dev/cheena_gb/articles/5804348b47bc4a

    ラッタッタ

     ラッタッタさんの展示 tome2
     無線分割でケースはアルミ削り出しです。このコンパクトさめちゃくちゃいい。アルミケースも無線もやったことないですが、このコンパクトさには惹かれ、自分も無線やりたくなってきます。

     On Any Banana Day
     狭ピッチです。40%ですが配列は大西配列を想定しているよう。こちらもコンパクト

    Mogma Products

     Mogma Productsさんの展示。Dottie FlipFlowという折りたためるキーボードです。左右間どうつながっているんだろうと思いましたが、中をケーブルが通っているんですね。ぱっと見わからなくて疑問に思いました。とても丁寧に作られています。3dpパーツですごい滑らかなヒンジを作製されています

    Pentronic Lab.

     Pentronic Lab.産の展示。Taclick-TKLというタクトスイッチでできたキーボード。基板の密度がすごいです。はんだ付けがとても大変だ!アルミと木の削り出しケースがありました。木製は軽くてよいですね。

    かよいじ

     かよいじさんの展示。手配線の立体配列キーボードです。

    こちらはコントローラーやハンドルのように握りこみ使用する形状。デスクの上にとらわれず膝の上などで使用できるそう。

     こちらは手前に握りこむように入力できる行があります。どのようなキーを割り振っているのか聞いてみたところ記号等割り振っているそうで、横に伸ばさずにかつコンパクトな運指でデフォルトキーをカバーできるようにしており、その思想には共感できます。

    トラックボールつき左手デバイス

     すみませんどなたの作品かわかりませんでしたがcad等で使用できる左手デバイスです。これ使いこなしたらアプリケーション入力これ一つで完結できそうなポテンシャルがありそうです。

    dotting dots

     dotting dotsさんの展示。非常に美しいデザインの作品で意匠が凝っています。様々なエンコーダを置いてあり、それぞれの特徴などお聞きし勉強になりました。

    いと

     いと産の展示。VRHMDのコントローラーのようなタイプのキーボードです。例えばディスプレイ搭載ゴーグル等用いて机に向かわずにPC作業が完結できるような夢のあるデバイスです。試作段階とのことでしたが指周りの馴染みはよかったです。左右の手での複合操作で文字入力を行う想定で、慣れが必要そうです。

    パレットシステム よっぴ

     パレットシステム よっぴさんの展示。赤外線通信のキーボード。奥側にレシーバーがあります。露出している小さなicと赤外線のこの小さな基盤だけで制御できるそうで、キーボード側の点数がすごいコンパクトです。赤外線通信のお話も聞けて面白かったです。

     kailhの超薄型スイッチのキーボードをさらに薄く仕上げるというめちゃくちゃ薄いキーボード。実際に見るととても驚きます。打鍵感も悪くなく、結構いい感じなのですが、国内取り扱いがなく入手性が厳しいようで、どうにかはやってほしいですね。

    おわり

     久しぶりにキーボードイベントに参加しましたが、とても面白く勉強になりました。トラックボール分割無線の流行がすごいですね。その次にローすたっガードのスタンダードなタイプのキーボード展示が多く、ここら辺が大勢なのかなという感じがしました。
     ユニークな作品も見ることができて、とても刺激になりました。
     企業はリベルタッチとzenaimが印象的でした。zenaimさんは直接お話うかがえることそうないと思うのでいい機会でした。
     天キー全体でいうと、めちゃくちゃ人多かったです。会場内を順繰りに見ようということができず、練り歩きながら隙間を覗くような感じでしたので、全部見たつもりではいますが見逃している展示もあったかもしれません。
     半分抽選目当てで参加しているのですが今回は当たりませんでした残念!

    天キーは最終的にこぼれるとはいえチケット競争は起きないしキーボード好きだぜって人は積極的に参加するといいと思います。抽選でなんか当たるかもだし。作家さんや企業の方とゆっくりお話しする機会って他にないですしね。

  • [自キ]磁気キーボードを作りたい。1週目

    ちょこちょこ進捗をまとめたいなと思います。
    完全無知状態なので見れた内容ではないダイジェストですがひとしきり終わったら備忘録を別途作成したいですね。

    磁気キーボードを作りたい

     こういうゲーミングキーボードが欲しいので基板を起こして作ろうと思うと、曲面だとfpc基板で作らなければなりません。しかしホットスワップソケットではどんなにうまく固定したとしてもキーの抜き差しで破損の不安があります。
     自分用なら手配線で作ってしまえば一日とかからずできてしまうのではありますが、そこは別の話ということで。

     というところでちょっとめんどくさいなと思っていたのですが、磁気キーボードはスイッチと基板とが非接触で入力を行うことができます。上記のようなリスクとは無縁というわけです。おまけに磁気キーボード用のスイッチはKS-20と規格化されたスイッチがたくさん販売されています。

     ラピトリで精度が0.01mmでとかはちょっとよくわからないのですが、こうした立体形状のキーボードには非接触入力できる方式があっており、丁度磁気スイッチが入手性もよく、マッチしているので作りたいなと思った次第です。
     目標としては自分用に磁気スイッチのゲーミングキーボードを作る。自分用でいいのでarduinoを使ってサクッと作りたいなと思っています。

    ホールセンサ

     digikeyでホールセンサについて調べてみます。

    リニア、コンパス(IC)- digikey

     x,y,z軸あって最大3軸検知できるものもあるようです。すごい。スイッチを押すだけですから1軸シングルでよいですね。
     多軸のものは出力の関係からデジタルでi2cやspi出力のものも多いですね。

    TMAG5273C1QDBVR

     出力形式ですが、まずオンオフの判定のものは適していないでアナログ値を出力するものである必要があります。
     形式としては電圧、電流、PWM、i2c、spi等があるようです。磁気キーボードのイメージですとアナログ電圧が一般的でよさそうですね。
     デジタル出力のものもありこれも使いやすそうではあります。マイコンにはADCピンがそんなについていないことが多いですからデジタル出力の方が直接接続する場合はよいのかもしれない。もっともアナログ電圧出力のものでもpicやattiny等使用すれば同じことができそうではあります。
     標準的なアナログ電圧出力をマルチプレクサで増やすのが簡単そうなのでこれでやろうと思います。

     実装方法は面実装とスルーホールありますが当然面実装です。

     温度補正機能がついているものも多いですね。これは実際に試してみたいところです。

     そんなところでTexas InstrumentsのDRV5053シリーズを買ってみました。理由としては上記条件でソートし、安めだったこととモデルがいくつかあり、感度違いで試してみようと思ったからです。
     磁気スイッチの磁力がどんなもんなのかもわかっていないので。

     +と-がありますが、磁石にS極N極ありますからそれです。+のタイプではホールセンサに対して上からS極を近づけると出力電圧が大きくなりN極を近づけると電圧が小さくなります。
     KS-20スイッチはN極が下側にあります。通常ホールセンサの下からN極が近づくので、+感度の製品を使用していそうです。

     電源ラインに0.1uFのコンデンサが必要なので、それも一緒に買います。基板はブレッドボードに刺せそうな感じでJLCに発注しました。

    読み取ってみる

     まずは+45mV/mT (EA)で試してみます。

     pi picoでarduinoを使いホールセンサの出力を読み取ってみます。
     電源3.3VとGND、あとはホールセンサの出力をpi picoのADC端子につなぎます。

    void setup() {
      // シリアル通信を初期化
      Serial.begin(115200);
      // ADCピンの設定 12ビット分解能(0~4095)
      analogReadResolution(12);
    }

    void loop() {
      // GP26(ADC0)からアナログ値を読み取り
      int A0Value = analogRead(A0);


      Serial.print(“A0,”);
      Serial.println(A0Value);

      delay(100);
    }

     シリアルモニタにホールセンサの出力電圧を12ビットで表示されます。

    基板のみの状態12801280/4095*3.3でおよそ1V出力されています。
    スイッチを載せた状態1640およそ1.3V
    スイッチを押した状態2560およそ2.06V
    裏にスイッチを載せた350およそ0.28V
    裏にスイッチを押した65およそ0.05V

     データシートに磁石ない時は1Vと書いてありますからその通りです。

     出力は0.2V~1.8Vのようです。arduinoでは0.05V~2.05Vで読みとられています。0.05Vのオフセットが入っているのかしら。
     使用範囲が0.2V~1.8Vに収丸用にするべきなのでしょうか。また表裏でスイッチを押したときホールセンサの出力が振り切ってしまっているのがわかります。EAの45mV/mTでは感度が高すぎるようです。もっと範囲の広いホールセンサを使用する必要があります。

     読み取り値をグラフにしてみました。
     基板のみ→スイッチを載せる→押す→裏にスイッチを載せる→押す

     結構値が揺れていることがわかります。これでは既製品でいっている精度0.01mmとか土台無理ですよね。電源と一緒に見てみたりしましたが、電源と連動して揺れているわけでもなさそうです。
     思うに想像ですが、カタログスペックの強いものはアナログ計測精度がものすごいんじゃなくて、スキャンレートを上げて、データ処理して、精度を向上してたりするんでしょうか。オンオフしかないキーボードごときでスキャンレート数百MHzなんだろと思っていましたがそういうのなんですかね。

     また、隣のスイッチから干渉したりしないのかと思っていましたが近くの磁力にしか反応しないようです。これは干渉を気にせずありがたい反面、できるだけホールセンサとスイッチは近く配置し可能な限り感度の高いホールセンサを使用する必要がありそうです。

    感度

     スイッチと基板の間に追加でスペーサとして基板を挟み遠ざけて値を読み取ってみました。スイッチと基板の距離での感度の変化を見てみます。横軸が追加で設けた距離で縦軸が読み取り値(押し込み量0→4mm時の読み取り差分)です。

     0mmの時、先述のように頭打ちになってしまっていますから実際はもっと大きな数字を取っているはずです。スペーサ1~4枚を見てみると、線形ではないことがわかります。指数関数というか2次関数というかそういう感じです。距離が離れるごとに感度が悪くなっています。できるだけ近づけることは重要そうです。
     となると使用するホールセンサの感度ももう倍ぐらいのものが必要そうでしょうか。

    平均

     値が揺れすぎていてなんもわからん状態なので平均を取ってみます。
     直近50程度で平均を取ると揺れが収まってくる様子です。1000Hzのキーボードを作るとしたら1msに50回はスキャンしないとというところですね。

    const int numSamples = 50;  // サンプル数
    int A0Values[numSamples];
    int A1Values[numSamples];
    int sampleIndex = 0;
    bool filled = false;

    unsigned long lastPrintTime = 0; // 最後にシリアル出力した時間

    void setup() {
      Serial.begin(2000000);
      analogReadResolution(12); // 12ビット分解能
    }

    void loop() {
      int A0Value = analogRead(A0);
      int A1Value = analogRead(A1);

      A0Values[sampleIndex] = A0Value;
      A1Values[sampleIndex] = A1Value;
      sampleIndex++;

      if (sampleIndex >= numSamples) {
        sampleIndex = 0;
        filled = true;
      }

      // ここで現在時間を取得
      unsigned long currentTime = millis();

      // 0.5秒(500ミリ秒)経ってたら出力
      if (filled && (currentTime – lastPrintTime >= 10)) {
        long sumA0 = 0;
        long sumA1 = 0;
        for (int i = 0; i < numSamples; i++) {
          sumA0 += A0Values[i];
          sumA1 += A1Values[i];
        }
        int averageA0 = sumA0 / numSamples;
        int averageA1 = sumA1 / numSamples;

        int timeMicro = micros();
        Serial.print(“time,”);
        Serial.print(timeMicro);
        Serial.print(“,A0,”);
        Serial.print(averageA0);
        Serial.print(“,”);
        Serial.print(“A1,”);
        Serial.println(averageA1);

        lastPrintTime = currentTime; // 最後に出力した時間を更新
      }
    }

     平均をとるようにして個体差を確認してみました。

     ホールセンサの実装基板を複数用意し比べてみましたが差はADCの値1程度の差しかありませんでした。多少の実装精度、ホールセンサの個体差はそこまで深く考えなくてもよさそうです。
     一方でスイッチの個体差はADCの値で20程度はあり、結構差があるのかなあという感じ。スイッチを取り換えた際はキャリブレーションを実施したい気になりますね。またこの差はオフセットすることで解消できそうなので、割と単純かもしれない。

     また直近50の平均を取ってスイッチを押したり話したりしてみました。

    とりあえずホールセンサの値を読むことができました。ただadcピンを読み取るだけなので単純であります。

     DRV5053は出力が0-2Vでしたが、0-3.3Vで出力してくれる例えばdrv5055とかの方がSNも解像度も上がってよさそうです。
     45mV/mTではクリップしてしまったため適切な感度のものを選ぶ必要があります。
     読み取り値が揺れまくるので、マイコンもスキャンレートをより早くできるものを実戦では使う必要がありそうです。

     ホールセンサの買いなおしとデータ処理の仕方など検討する必要があります。マイコンボードもより高速なものを使いたいですね。
     ホールセンサの向きも考えなくては。どうせケース下に基板を配置するのならば-感度にした方がスイッチとセンサーの距離が近くできます。


  • 25年4月 eイヤ試聴記

     25年4月28日にeイヤホン言っていくらか試聴してきたので雑感です。
     久々だったのでいろいろ変わってました。イヤホンのフロアが一つにまとまったんですね。イヤホンもヘッドホンもなんか全体的に試聴機の数少なくなったかしら、、、?

     あまり批評的であったり価格を考慮しておらず最近の新作どんなんだろという風で聴いてきたのでそんな感じです。試聴環境はm300/space/has-0になります。

    panasonic technics eah-az100
     インターネットでは賛否が荒れ気味だったのが記憶にあります。最近パッチが当たって低音の量感が改善したとかしていないとかもありました。磁性流体ドライバーがこの値段で!?みたいな話題でしたが、一聴して低温の量感がイカれていました。長時間聴いていたら気分悪くなりそうな
     確かにこれは賛否分かれるというか、正直音質以前の問題でナシでした。パッチが当たっていないのではないかとか、アプリのイコライザーで変にいじられていたのではないかという可能性はありますがそこまでしてaz100を聴きこみたいかというとそういうわけでもないのでなんだかなあという感じでありました。
     これがaz100の通常の音であったのならば、このチューニングでリリースしていることに驚きを禁じえません。音質はわからず。装着感はよかったです。

     次機会があったら音質に着目して聴きたいところです。

     finalがa10kとかdx6kとか発表しています。a10kは2日前のヘ祭でお披露目していたようです。dx6kはすでにリリースされており、また最近の製品も聞けていないので、一通り聴いてきました。a10kも早く聴きたいですね。

    final S4000/S5000
     finalが最近開発しているBAドライバのシリーズです。s4k, s5kは筐体の金属ステンレス/真鍮違いでトーンチャンバーと水平対向ドライバーの構造が売りのようです。見た目はEシリーズを踏襲している感じですね。

     商品ページに構造図も掲載されています。多ドラでレジンやプリンタ製が多いので面白い。

     肝心の音なのですが、水の中にいるようなこもったサウンドでした。モデル別でいうと真鍮のほうが低音の量感がさらに強く。わりとインターネットでも酷評が目立った2機種ですが、これは私も同意というところです。究極的には好みでありこういったものがリリースされることに異論はないですが、私の感想としては音作りがなにも理解できませんでした。e5000も低音に癖のあるモデルでしたが、あれは傑作だったのになあと思うなど。
     個人の想像としては、final側も新構造のお披露目でしかなく好評で売る気はないんじゃないかと愚考します。
     これに関しても音をどうこう評価する以前に私では聴くことができなかったので、今後の同構造モデルには着目です。

    final s3000
     同じSシリーズですが4k, 5kとは異なり1BA機です。黒でシンプルなデザインですがしっかり3万円します。4k, 5kと同様に接着剤レスな構造でファンネルノズル構造だそうでどちらにせよsシリーズは接着剤レスとノズルのアコースティックな設計がテーマのようです。

     S3000は4, 5と一転してよいなと感じました。1BA機の一般的なイメージと比べるとクリアさに欠けると感じましたが聴き疲れしにくいとも言えます。表現は割とえっちな感じがします。というのはドライバからの出音が素直に耳に届いている感覚とでも言いましょうか。
     音響エンジニアではないので知りませんが、これが新構造によるものであるならば、いい感じではと思います。音自体は尖った部分はなく素直なチューニングです。
     値段を見ても仕方ないですが魅力もありますが粗も同程度あります。より上位の機種を所有している人からすると魅力は少ないかもしれません。

    final a5000
     かなりいまさらという感じですが聞いて来ました。Aシリーズなのでドライバはfcoreduです。価格は3万円程度でs3000と同じグレードですね。

     s3000なんかと同じで尖った部分のない普通の音でよかったです。音質は割といいなと思いました。(値段比ではなくただ聴いた感想として)あまり艶などある感じではなく、全体的に締まったサウンドでそこが特徴かなと思う。

     a, vrシリーズって全部fcoreduだと思ってるんですけどどこで音質差価格差を出しているんでしょうね。

    final a6000
     もはやaシリーズ見た目で違いがよくわからないですけど、6万円するので結構いい値段の機種ですよね。

     手に取って、めちゃくちゃ軽くてびっくりします。めちゃくちゃ軽くて、これならイヤモニとかじゃなくても激しく動いても気にならなさそう。軽い設計も相まってか、響きが少なくあっさりしたサウンドと感じました。シンプルに音源を楽しめそうだなと思うなど。
     s3kもそうですが最近のfinalのチューニングという風な音場表現ですね。

    final DX6000
     今のfinalのヘッドホンの印象は平面駆動ですが25万円でダイナミック型を出したようです。youtubeでインタビューがあるので見るとよいと思います。

     ヘ祭や試聴の感想を見るとかなりボロボロにたたかれている印象です。個人的にはこれに限らずfinalは確かに言ったとおりの音作りを各製品していると思うんですよね。ただその音作りがなかなかユーザーに刺さらないだけで、、。
     視聴した感想としては驚くほど感動はなかったです。ただ究極の無味も感じました。たしかに音源を聴きたいならこういうのもあるのかなあと思いますが、それに25万を払うかというと私は金持ちではなく貯金0の会社員なのでナシという風でした。

     総評として、finalは独自の製品開発を続けているなあという感じ。それはとても素晴らしことですが製品としては当たり外れが激しいなと感じます。s4k, s5kは明らかに外れ(個人の感想)ですし、S3000やA6000は非常に好印象でした。s3k, a6kは価格を考えるとなかなかとっかかりがないと私は手が出ないのですが、欲しいと思います。またこれらはfinalが最近目指しているんだろうなあという、尖った特徴のない音で、音源を楽しむような使い方が向いているなと感じます。そういった趣味の人は最近のfinalは追っていて楽しそうです。
     a6kなんかは非常に効果で価格帯で見ると色々ですが、音と非常に軽量な重量を合わせて、とても魅力的に感じます。マジで軽くてよかった。

    audio-technica ath-r70xa/ath-r50x


     こちらも聞いてきました。r70xaはr70xを持っているのでいうことはありませんが、お布施もかねてそのうち買いたいなと思います。r50xの方は廉価盤ということで、70にあるような生っぽさはなく淡々としているという印象です。モニター的な用途ならこちらの方がよいかもしれませんね。リスニングなら70の方がいいし3万円だとk712とかもいるので何ともかもしれない

    audio-technica ath-adx3000
     オーテクのリスニング高級機です。割と楽しみにしていましたが、味付けとしては結構キラキラした感じで、明るく最近の音作りといったサウンドでした。個人的にはr70xの生々しいサウンドの方が好みです。
     音質的には素晴らしいところがありますからまた聴きたいですね。オーテクのトゥルーオープンエアーサウンドと軽量さが相まって好みドンピシャなハイエンド出たら間違いなく買います。

     価格帯は異なりますが、リスニングの味付けとしてはad2000xの方が好みでした。最近生産終了しているので今が手に入れる最後のチャンスかもですね。金ないので買いませんけど。

    hi-unit 有線ピヤホン5
     最近芸能人が取り上げて有名、、なやつ。実際そうでなきゃ試聴もしていないので話題性というのは皮肉にも大事ですね。距離遠目の音作りで見通しがよく、割と分析的なサウンドでした。リスニングだけでなくモニター用途にも使えそうと思います。普通にバランスいいかな。6万円だそうです。高いですが非オーオタに受けよさそうなおすすめな気がします。

    nicehck Himalaya
     中華5万円DD一発機です。話題に上がるもなかなか国内に入ってこなかった印象。

     nicehckらしい寒色系の音で他には特徴に欠けるといった風で、音質は価格的に悪くないと思います。多ドラばかりの中華ですが一発でちゃんと音作っているなと感じました。ボーカルの空間表現が豊かで、寒いながら楽しさもあります。
     個人的にはやはり特徴にかけ、高音質感高解像度感を楽しみたい人にはよいと思います。中華ecでセールされ、高音質なイヤホンが欲しいみたいな人は割といいんじゃないかなと思います。そういう人はドライバ数の多いものに目を引かれそうではありますが

    dita projectm
     レジン充填のシンプルなハイブリッド機50000円。

     多ドラが多い中でシンプルなハイブリッドは安心します。全体的にすっきりした音で素晴らしい音です。ただ高音が異常にシャリシャリ鳴りますからそこさえどうにかできれば、かなりほしいなという風です。

    moondrop meteor
     隕石をfpにつかってるやつ。多ドラで8万円します。

     一聴して非常にクリアなサウンドで驚きました。全体的に冷たい印象ですが寒色です!というのではなく柔らかさも併せ持っています。ドライバもりもりですがかなりまとまりがよい印象。duskは多ドラによる音の濃密さが特徴に感じましたが、一転してチューニングが変わっているなと思いました。個人的にはこちらの方がうまくなっているなと感じました。ドライバのまとまりというだけでなく、音全体がよくまとまっていると感じます。
     moondrop自体、根元のところで大事にしているのはチューニングでその思想が強いと感じます。meteorでいうとその結果ボーカルは多ドラの割に線が細いのですが非常にノリがよく、いつまでも聞いていたいと感じさせるボーカルホンでありました。実際試聴機から離れるのが惜しかった。
     ただ、筐体がめちゃくちゃでかくて装着感なんですよね。

     久しぶりにいろいろ?聞いてみましたが、製品としてはs3000, a6000, meteorあたりが気になりました。ぜひ聴いてみてください。私はお金に余裕がないので今後機会があればという感じですが、、、。割とオーディオ周りの機器は満足してしまっているのが現状なのでメインを置き換えるというよりは一つの方向性として持っておきたいなという側面も強いので難しいところです。安いなら安いで音質的に不要だし高いなら高いで手が出ないという悲しさであります。
     近く機会があったら数分の試聴でしかないのでもう少し理解を深めたいですね。

  • 椅子の選び方

     日ごろデスクに向かいPCゲームしたりPC作業したり色々見たり聴いたり、PC以外のすべても椅子に座りデスクに向かって行っているのであります。
     そんな私の視点から見た椅子の選び方などちょろっと残しておきます。

    姿勢

     まず椅子といえば大きく二つに分けられ、所謂ゲーミングチェア、レーシングタイプのチャイルドシートのやつを指しています。もう一つは体に優しいオフィスチェアです。

     椅子に関してはなんでもいいという人といいやつを買えという人とに大きく分かれる印象です。私は後者なのですが、いろんな方を見てきて感じたのは姿勢でそれらが分かれているということです。
     私は姿勢が悪い人間なのですが、オフィスチェアじゃないと無理です。腰が痛くてかないません。尻が痛くなり長時間座っていられません。姿勢が悪い人は自分で姿勢よく座ることができませんので姿勢よく座ることができるオフィスチェアが必要なわけです。私は現在leap v2を使用していますが、以来お尻と腰の痛み、肩こり等々一切悩まなくなりました。
     姿勢が良い人は、言ってしまえば何でもよいのですよ。彼らは補助なく姿勢よく座ることができますし、何なら背もたれ使わない人も多いですからね。背もたれのないいい感じの椅子を使用している知人もいます。

     つまりいろいろな主張がありますが、私としては姿勢が良いなら用途や予算に合わせてなんでもいいし、姿勢が悪い自覚があるならオフィスチェアを可能な限りいいグレードで自身に合ったものを買いましょうということです。

    ゲーミングチェア

     チャイルドシート型の。とにかく安いものからあってよいですね。経年劣化でボロボロになった姿もよく見ます。ゲーミングチェアはゲーミングチェアなりにグレードがありますが今回は省きます。

     これらのメリットは安いこと、なんか見た目がかっこよいこと、がまずあります。そして個人的には、とにかくラフな姿勢を取りやすいことが良いなと感じます。全体的に広いので、余裕持ってあぐらかけますし体もひねったりしても背もたれが広く取れます。いわばソファ的な使い方ですね。
     姿勢よく座ることは(姿勢が悪い人にとって)難しいですが、ラフな姿勢を取り使用するにはとても向いています。家でPC作業などしないという方には安く用途にも合い、向いていると思います。そういう意味では、私も場所が許すなら1台欲しいと思います。

     数年前からはaimchairなども出ていますね。オフィスチェアの顔をしたオフィスチェアっぽい椅子です。なので上記のようなラフな用途に合いませんが、こちらもよい製品と思います。aimchairは一切悪くないのですけど、一方でオフィスチェアとしてこれがいいとおすすめしている人は何を考えているのかわかりません、、。aimchairはチャイルドシートのようなラフな適正やオフィスチェアのような姿勢悪い人に向けた性能はないのですが、高級オフィスチェアのような可動機能がたくさん搭載されているのが特徴です。
     オフィスチェアっぽい見た目で、可動機能もりもりが良くて、なんか見た目もおしゃれな椅子が安く新品で欲しいという人にはこれ一択だと思います。おしゃれデスク組みたい人とかにいいですよね。
     私は姿勢が悪いので、試座して座面も背もたれもあまりよいと感じなかったため気に入りませんでした。姿勢の悪い方で椅子にこだわってみたいなと検討している方はどうなのか試座しに行くことをおすすめします。
     アームレストやヘッドレストの可動域や全体のサイズ感的に女性や170cm程度までの男性向けと感じました。そこんとこ改善したv2出るらしい?

    オフィスチェア

     姿勢が悪い人はオフィスチェアを買いましょう。です。私の使用しているleapのsteelcaseや有名なhermanmiller、国内だとオカムラなどですね。大柄な人にはErgohumanも人気ですね。

     ゲーミングチェアはそもそも座り心地のためのものでないですが、オフィスチェアは座り心地のためのものですから試座することをおすすめします。なんかそういう専門店とか、中古店の在庫を確認していきましょう。オフィスチェアの紹介など見てみると、座面にチェアクッションやなんかそういうものを敷いている人が、思いのほか多いですよね。座り心地のデザインに高い金を払っているのに、そういう元の椅子を殺して新しく座り心地を作るモノを敷いている人はすべてを台無しにしています。そういう意味不明なことを平然とする人にならないように、自分に合ったメーカーを見つけましょう。
     機能でいうと私の使用しているsteelcaseなどはアームレストの可動域がとても広く、ゲーマーにもぴったりだったりします。背もたれにもたれかかりリラックスする人は割と高くなりますがヘッドレストをつけることをおすすめします。
     試座してみていいと思ったものを選ぶといいと思いますが、大体10万以上定価ぐらいのものをえらぶと満足できるのかなと思います。私はleapを中古で6.5万でかったきがしますが、潔癖でなく余裕のない人は中古で購入することをおすすめします、一般人がかうことそうていされてないですから。20万帯のものも4万ぐらいで出ています。数万高くなりますが状態の良いものを6-7万とかで拾うのが良いかなと思います。中古でよいのであれば、高いゲーミングチェアやaimchairを買う5万円でいいグレードのオフィスチェアが買えるわけですね。

     オフィスチェアの欠点を挙げるとすれば馬鹿ほど重いことでしょうか。これは使いやすさも意味しますが、引っ越しの時などとても大変です。その点ゲーミングチェアの方が軽くてよいかもしれない。

    おわり

     私はオフィスチェアしか使えないかわいそうな人ですが、それぞれの椅子に合った用途があることがわかります。
     椅子にこだわるということは同時にデスク環境全体をこだわるということです。デスクの高さ、モニターの高さもそろえないと体に楽な姿勢をとることはできません。PC作業をするのか、ゲームをするのかでデスク高さは変わってきますし、モニターもそうです。足が浮いていては座面サポートがあっても太ももを圧迫しますから座面高さを調整してデスクに合わせるのではなく自分の体に合わせて座面高さを決め、それに対してデスク高さを、に対してモニター高さを決める必要があります。足置きを置くこともできますが。

     椅子にこだわるとデスク全体をこだわりお金が溶けていきますし、逆に椅子にこだわらずにデスク周りをこだわることはできません。デスク沼の始まりは椅子からです。なのでデスクに大金つぎ込み悩み続けたいわけではない人は椅子にそこまで真剣に考える必要はないのかもしれない。


  • [自キ]50%オーソリニアのキーボード作った OSPREY59O

     割と前になりますがオーソリニア格子配列ベースのキーボードを製作しました。
     試作どまりでしたが結構気に入っています。データは公開していますので必要がありましたらご自由にしてください。

    配列

     経緯としては50%キーボード(記号なし60%)いいよね→ロウスタッガードゴミだよね→オーソリニア です。50%に加えて、オール1Uなので余裕があるためメインの文字群から外周を0.125Uオフセットしています。オール1UだとANSIと比べ若干誤打しやすいと思っています。
     また外周キーを押すときは基本的に指を伸ばして行いますから、オフセットされている方が都合よいです。最下行は親指の位置から考えると若干下げている方がジャストフィットです、通常の配列だと親指の指先で最下行を打鍵しています。

    構造

     アクリル積層としました。アクリル積層の何が良いかというと、ねじ止めに対して最も簡単なんです。サンドイッチだとスペーサ位置等考えなければいけませんが、アクリル積層は密に重ねて、分離しないように止めておけば剛性が取れます。またそのねじ止め箇所もどこでもよいです。

     上に5mm, 下に4mmのアクリルを重ねて、適当に6点を穴開けて止めているだけの構成です。
     さらにアクリル積層はただ重ねるだけで硬質な打鍵感を得られるので安く適当に作っても打鍵感が最低限担保されるのでとてもよいですね。
     難点を挙げるとすれば厚みばらつきでスイッチが浮いたり、スイッチの爪が馬鹿になることでしょうか。

    基板

     kicadで作成しました。特徴として、制御部分が左上に出っ張っています。
     私はベゼルレスが特別好きなわけではありませんが、機能的意味のないファッションベゼルは嫌いです。だってベゼルがあるとかっこいいから、って意味わからんのです。道具としてみているので。で、ソケットを使用しようとすると、typeCコネクタをつける場所がなくなり、ベゼルが発生するのですね。それでもいいのですが、アクリル積層なのもあって、左上に避けました。ケーブルを横出しにしているので、実質的にはケーブルを縦に引き出すよりも占有する奥行きは狭くなり、実質的に奥側に対してはむしろ省スペースな設計となっています、ということにしました。

     端に集めてデザインできるので、案外すっきりして良いかなと思いました。マトリクスの引き出しも、一帯できれいに引き出せました。

     あまりファッションデザインは好きではないのですが、むき出しのコントローラーがひょこっとしていてかっこいいんではないでしょうか。
     省スペースなのもわかると思います。なので、裏側で配線できる、昔ながらのキーボード割と好きなのですよね。

    組み立て

     JLCPCBでPCBAを、elecrowにアクリルカットを頼みました。案の定といいますかアクリル厚みはばらつきますね。
     ソケットとダイオードを実装して重ねてねじ止めするだけです。

     大型キーがないとキー数稼げてコンパクトなのでよいですね。

    ファームウェアはqmk-remapで作成しました。

    使用感

     コンパクトでキー数もあり、とてもよいです。打鍵効率も高く良いのですが、思っていたより打鍵姿勢が固定されることが気になりました。打鍵姿勢をキーボードに合わせた状態であれば、最高の一言です。
     もっとラフさが欲しいと感じ、その後分割キーボードを作成することになりました。分割キーボード作るのも久々でした。なかなかスマートな構造に出来なくて、避けてたんですよね。
     机の高さや自分の姿勢、机に向かう深さなどでㇵの字に開きたく感じました。それと合わせて、テントした方が良いなと感じました。テントしたらイイというのはそりゃ分かっているのですが、無いなら無いで大丈夫と思っていたんですが、打鍵効率や気持ちよさを考えるとテントは必須だなと。今さら
     そんなこんなでしばらくして使わなくなってしまうのですが設計や組み立ての楽さ簡単さに対してアクリル積層はシンプルにコスパよく、osprey59oは気に入っているキーボードの一つです。