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[自キ]BNY6X V2 ①GH60互換60%キーボード設計する
自作キーボード色々試してきて変則的な論理配列も物理配列も小型で分割キーボードも普通のキーボードより強いなと感じてきたけれど、結局テンポや汎用性からqwerty配列でrow staggered配列な一体型60%キーボードに落ち着いてしまった悲しい人間です。
ので60%キーボードを作ります。配列
普通の60%キーボードではだめかというと駄目で、スムーズなレイヤー移動が厳しいですし、でっかいスペースバーとこまごまとした使わないキーで最下行終わってますし、矢印キーも欲しいです。65%は右側のキー全部無駄なのでなしです。
というのでサムクラスタとアローキー載せてこんなレイアウトにしようと思います。これが理想かというとまた違うのですが、GH60の穴を意識すると最下行の穴が微妙でキーレイアウトがある程度固定されてしまうのですよね。
基板
引き続きマイコンはstm32f072のリードタイプを使用します。リセットボタンは結局使わないので載せずブートボタンだけ載せています。
通常のcol2rowのマトリクスで、Nitingale B2と同じくレバースイッチも載せています。実装しなければgh60ケースにも載せられる感じです。
Gateron low profile 3.0 KS-33Bにも対応しています。そのためスタビライザー干渉しないためにスタビ下には穴があけられています。よってMX構成の時にPCBマウントスタビは使用不可でプレートマウントのみです。まあ私はスタビライザーとかカチャカチャしてなければ何でもいいです。
gh60ケースに対応させるために穴をあけてあります。一方でgh60マウント自体は変で好きでないので、プレートマウント用に5点スタンドオフスペーサ通す用の切り欠きを外周に設けています。60%基板はgh60穴を開けつつ、個人的なマウント用の穴もあけていくのがいいんだと思います。
ダイオードを一か所にずらっと並べてみました。これではんだ付けが多少やりやすいかなと考えています。配線自体もこの方が簡単です。また裏面はベタになるのでマイコン周りでGNDを気にせず配置できる利点もあります。
微妙なのはキースイッチの向きが上向いたりした向いたりしていることです。マイコン周りまとめて配置したかったのと、結局中段はgh60穴の干渉があるのでHのソケットを下側につける必要が出てきますので行丸ごと下側に配置しました。
その下も下側に配置しているのはダイオードを並べるスペースが欲しかったからになります。
cherryキーキャップとの干渉を考えると真ん中のソケットは上側であるべきと考えていますが、市場がどうかというとLED重視でむしろ干渉する向きで設計されていることの方が多い気がします。ので神経質に考えない方がいいのかもしれません。gh60互換性問題として、USBの位置があります。gh60タイプとwootingタイプですね。
今回はwootingタイプつまりキー間の中点に配置しています。こちらの方が自然ですよね。gh60はやや左側にずれた位置にUSBがおかれています。ねじ穴の位置も併せて、gh60に対応させるための配置はややキリが悪い数字が多い気がします。どう設計されたのかは知らないですし、互換性を謳われるようになるために作られたのでもないでしょうから難しいところです。できるだけベゼルを薄くするため、基板の左右と手前は小さく作成してみています。
という感じでこんなんで。
ケースアルミで考えているので軽いほうがいいなとMX構成用のプレートもFR4で作りました。追徴料金考えるとPC削り出しでもいいのかもしれません。と後から思いました。欲しくなったら作ろう
GH60互換はこの6点の位置が固定されてしまうので、左右列は通常のレイアウトに縛られがちで、最下行も穴を避けるためにある程度縛られてしまう。
ケース(LP)
https://tsuiha.com/ks-33b/で書いたように、MXとKS-33Bではプレートは分けた方がいいので、基板だけ共通としてケースは分けて作ります。1.2mmのプレートがあまりいいものが無いためJLCのPC削り出しで作成しようと思います。
スケッチにスタビ用の穴と爪用の箇所を作成しました。全体的な厚みは1.5mmで、爪で噛むところは1.2mmで作成しようと思います。
ケースの構成はtopとbotの2pcsのintegratedマウントにします。ケース間は予め基板に設けておいたプレートマウント用の穴で行います。
トップケース側からねじ止めをします。ボトムケースはねじ止めするためにアルミで作成しようと思います。トップケースがいくらか反りそうですが、できるだけ矯正したいところ。
側面の図。手前側はスイッチの中央ピンがギリギリまで詰めて薄くしようとしています。チルト角は6度にしました。7度は打ちやすいのですが少々角度つきすぎだろと感じることもあるので6度がバランスいいのかなと思っています。
ボトムケースの厚みは1.5mmを確保しているようです。手前側はだいぶ薄くて打鍵体験が悪くなりそう。しかし薄さは正義です。
上下の嵌め合いはねじ止め5点のみ触れているお弁当箱な感じです。やはりトップが歪みそうな気がする。
厚みはこんな感じで、+ゴム足の飛び出し分です。keychronのk3が手前側7.5mm+なのでまあ薄くできているのではないでしょうか。
レバースイッチとUSB開口
ケース(GH60)
MX用にGH60互換のトレイケースも作成しました。ベゼルは狭いほどいいので左右は最低限の2.5mm、前後はそこまで邪魔にならないので5mmとしました。
KS33B用と同じようにこちらもできるだけ薄くするように、チルトは6度で、線を引きました。プレート上は7mmベゼルを持ち上げていて、高さはこのくらいです。GH60ケースの中では薄くできたのではないでしょうか。
手前側のベゼルをテーパーにカットしているのは、ctrlや矢印キーを指の付け根で押すときにベゼルが厚いと邪魔になるからです。下側は厚くして打鍵体験悪くなりにくくしつつ上側は薄くして打鍵の邪魔にならないように狙っています。スタンドオフは左右の4点のみ、外周のサポートも無しにしています。接点増やしてもあまりいいことないと思っています。
ケースフォーム敷いてそれで支えればいいかなという考えです。
一応制震材仕込むスペースを設けてみました。裏面はこんな感じにしました。ゴム足の彫りは1mm開けているので、厚めのゴム足を使用しても高さが変わりにくいです。その分ケースが薄くなるのですが
USBはちょっと奥まっています。typeCに対して開口広めですが、wooting位置だけでなくgh60位置にも対応させています。薄くて干渉する際は1mmぐらい持ち上げても大丈夫なようにしています。
ので基本的にGH60対応キーボードには対応できると思います。無骨な感じですが意匠とか興味ないのでいいかなという感じです。
おわり
発注してみて問題なければこれでしばらくはエンドゲームとしたいですね。
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[自キ]KS-33B Gateron LowProfile 3.0スイッチに希望はあるのか
Nuphy社製のロープロファイルキーボードに使用され、国内でも流通し始めている「Gateron Lowprofile 3.0」スイッチは自作キーボードでロープロファイルキースイッチのニュースタンダードになることはできるのでしょうか。という話です。
私の意見としてはChoc V2に勝っている点はBerry Profileを干渉無く使えることと値段が安いことだけであります。それ以外は一般的ロープロスイッチ代表Choc V2でいいじゃんです。
ロープロスイッチ
ロープロファイルスイッチというと基本的にはKailh Choc V2シリーズを指すことが多いのではないかと思います。Choc V2は主にKailh, Lofreeの2社から発売されておりキースイッチの種類もかなり豊富に思います。
MXとはピン配置が異なりホットスワップソケットが共通でなくChoc用のソケットを使用する必要があります。Choc V1とV2はキーキャップの規格が異なりますがソケットは共通で使用することができます。他も他社品あるでしょうが見ることないのでいいでしょう。
GateronからはKS-33というシリーズが販売されています。Gateron LowProfileは1.0, 2.0とあり、記憶が正しければこの1.0, 2.0は互換性があり製品名の区別のみだったと思います。製品としてはKeychronやNuphyの製品に使用されていました。
MXともChocともピン配置が異なり、これまた専用のホットスワップソケットを使用する必要がありました。内部構造が異なるので難しいのかもしれないですけど、それでもなんでそもそもMXとソケット互換にしないんでしょうね、、、
Choc V2とKS-33はピン配置だけでなく高さ方向の寸法も異なっています。Choc V2の方がより薄い感じです。
Gateron LowProfile 3.0 概要
Gateron LowProfile 3.0スイッチは既に市販品に展開されており、NuphyのAIR75 V3とかとかに使用されているようです。今後gateron規格のスイッチを使用しているメーカでは主流になっていきそうです。
nos75かっこいいな
3.0 スイッチは2.0と異なりピン配置が異なる新規格のスイッチです。そのため型名もKS-33Bと変更されています。どう変更されたのかというと、なんとMXスイッチと同じになり、MX用ソケットが使用できるようになったのです。なんか可能性を感じる!
3.0 KS-33Bと2.0 KS-33は規格が異なるので注意が必要ですね。ぱっと見全く同じだし、、
合わせてハウジング形状も基本的には同じなのですが、ボトムの中央ピンがφ5→φ4.6と細くなっています。MXソケットに合わせて干渉しないようにちょっと細くなったのかなと想像します。それでもMXスイッチの中央ピンはφ4程度ですからまだ太いです。
よって、ソケットは互換しますがフットプリントは中央の穴を広げる必要があります。そのため既存のMX向けキーボード基板には(これを見越して穴を拡張しているのでない限り)KS-33Bを嵌めることはできません。KS-33B 種類
製品としてはGateronおよびNuphyでリリースされているようです。
Gateron
・red:リニア, トップPC, ボトムNylon, 3PIN
・brown:タクタイル, トップPC, ボトムNylon, 3PIN
・Grey Heron:リニア, トップPOM, ボトムPOM, 5PIN・silver:リニア, 5PIN
国内通販ダイヤテック FILCO直販で購入できます。gateron直販にはなさそうですね。記載ないですがKS-33Bベースモデルと材質は同じでしょうか。こちらは5PINです。
Nuphy
・red nano:リニア, FullPOM, 5PIN
・brown nano:タクタイル, FullPOM, 5PIN
・silver nano:軽量リニア, FullPOM, 5PIN
・blush nano:リニア, ステムPOM, トップPC, ボトムNylon, 5PIN
・panda nano:タクタイル, FullPOM, 5PINpanda nanoはbrown nanoよりバンプ感が強いみたい
国内通販三陽合同会社 DIGIARTでNUPHYの通常ラインナップが購入できます。ありがたや
ほかアリエクなどでも入手できそうです。
届くまでの日数を考えるとDIGIARTでの入手が丸そうに思います。
MX, LP共用の基板は成り立つのか
ソケットが共通ということは同じ基板でMXとLPの両方に対応できるのではというのが誰しも考えることと思います。私もそう思ったので共用の基板を起こしてみました。
中央ピンの穴をφ5mmとするだけでスイッチには対応できます。基板側は問題ないのですがプレート側に問題があります。周知の事実ですがロープロスイッチはプレート厚1.2mm程度でないと爪が嚙みません。1.5mmのもので噛むものと噛まないものがある感じです。一方でMXスイッチは1.2mmプレートだとゆるゆるになってしまいます。
個人的には抜けやすくはなるものの1.5mmや1.6mmのMX用プレートに噛まずとも嵌めるのが丸いかなと思いますし、そうしています。引っ張ると抜けやすいですが使用する分にはソケットが保持しているので問題はなさそうです。じゃあそれでいいじゃんというところなのですが、2U以上のサイズを使用すると話が変わってきます。スタビライザーが必要になってくるからです。
KS-33用のスタビライザーはGateronから発売されています。アリエクなどにも並んでいますね。
私もテストに購入してみました。ロープロ用でプレート基板間が狭い(1.3mm)ためかワイヤーは細いものになっています。プレートマウントで、当然っちゃ当然ですが1.2mmのプレートでないと嵌まらず設置できません。つまりスタビライザー使用するデザインでは、MXと基板を共通化することはできてもプレートは共通化できないというわけです。開口自体はLP:12.2×5.9, MX:12×6.6で多少隙間出来ても共通化できそうな感じがあったのですけどね。
またKS-33Bはプレート上から基板上まで2.5mmでスタビライザーはより厚いです。スタビライザーが収まるように基板側には穴をあける必要がありますから、プレートを別にしたところで、MX構成でスクリューインスタビを使用することもできなくなります。
公開されている雑なデータシート参考に線引いてみました。
動作は問題なさそう。KS-33Bのスタビライザーはこんな感じです。
NuphyのKick75はそこをなんかいい感じにしているようです。
【この打鍵音の良さとコスパの高さはエグい!】NuPhyの世界初 新発想ロープロファイルキーボード NuPhy Kick75 レビュー
Daihukuさんの動画を見てみるとMX用のスタビライザーをロープロ用ではPCBに、MX用ではプレートにマウントしているようです。これが問題なくできるならばありかもしれない。gateronのプレー後マウントスタビで同じようにしてみます。ストローク分はカバーできています。
これは1.2mmの板ですが、スイッチが浮いてしまっています。プレートがスタビライザーの上に載っている形です。
ロープロスイッチでMX用スタビを使うことができるのはわかりましたが、共用プレートとするには微妙そうですね。Kick75では専用のスタビライザーを使用しているのでしょうかね。MX, KS-33B共通のGH60コンパチ基板ちょっとデザインしていたのですが、ここら辺を考えるに、スタビを使用するなら結局プレートが別パーツになってしまいそうな感じです。
基板が共通化することに意味がないとは言いませんが、そのためだけにちょっと不自由な気がしています。本題から逸れているというかKS-33Bに可能性はあるのか
MX用のソケットが使用できるようになったというだけでとてもよいことだと思いますが、それ以上の恩恵はないという感想です。
これは明確なChoc V2にはないメリットなのですが、どちらかというとKS-33の独自ソケットが悪だっただけですし、、、。(Chocはソケットも一般化しておりロープロの先行者利益が強いですね。)ですが一点Choc V2には致命的な弱点が存在しています。それは干渉しない入手性の良いステップスカルプチャーのキーキャップが現状ないことです(一応あるにはあるのですが、)。Choc V2が人気ということは多くの人は気にしていないところだと思うのですが、私はCherryプロファイルのようなシリンドリカルでステップスカルプチャーなキーキャップが好きなのですよね。
Choc V2は十字ステムなのでそれらを使用することはできるのですが、必ず干渉します。厚いものは底打ち前にハウジングにぶつかり、薄いものは底打ち前にプレートにぶつかります。別に気にしなければいいと言えばそうなのですけどね。裏を返せばChoc V2の方がより薄型であるという強みではあります。その点でKS-33Bに強みがあります。KS-33bもMX向けのキーキャップが干渉することは同様なのですが、Nuphyから ロープロファイル で シリンドリカル で ステップスカルプチャー なBerry Profile キーキャップが販売されていることです。
当然NuphyつまりGateronに合わせた形状をしていますから干渉するはずがありません。そしてBerry ProfileをChoc V2で使用すると干渉します。つまりChoc V2から見るとCherry profileとその点では何ら変わりがないです。私がChoc V2をあまり好んで使用していないのは適合するシリンドリカルでステップスカルプチャーなキーキャップが無いからですから、これだけで私はKS-33Bの方が好ましいのであります。
あとChoc V2は単純に値段が高いという話がありましたね。gateronLP安いよ。
昔買ったKS-33スイッチとソケット完全に使い道無くなってしまったなあ。
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[自キ]チルトテントアルミケースな左手デバイス作る③修正
基板とケースの試作が上がってきたのでフィードバックして修正します。試作1回で済めばよいのですけどそうはいかぬですね。
サイドスイッチ見直し
まず設計云々以前に部品選定が駄目だったサイドスイッチについて再検討。磁気キーボードのオプションボタン用に用意していたわけですが、それがsp3tのスライドスイッチで済むなと気づきました。ゲームプロファイルと作業プロファイルとキャリブレーションモードそれぞれ同時に行うことはないのでスライドスイッチ一つでよいですね。
なのでメカニカルもそれに合わせて狭い開口で作れます。そこで一つの部品で3入力できるレバースイッチ TMHU27が秋月電子で売っていたのでこちらを採用してみます。没基板に乗せるとこんな感じ。ちょっと大きいけど入らないこともないですね。
メインのキーに割り振るまでではないけど楽にアクセスしたいキーを割り振ることができます。基板修正
サイドスイッチを交換し修正しました。他ところどころ見直したり
右手向けにも作ってみました。
余談ですがタイピング用として使ってみるとBを親指で押すという変化点はあるものの、普通に癖なくタイピング出来て驚いている。デスクスペース考えるとそれもありなのかもしれない。ゲームと両立できますね。左だけ磁気にして右メカニカルでもいいし、
ケース修正
これはわかりつつも確認のために試作したのですが、アルミトレイケースは重いです。キーボードは重ければ重いほど良いという宗派もあるかと思いますが、意味のある重さでなければ冗長だというのが私の考えですのでむやみに重いのは避けたいところです。
重さというか大事なのはどちらかというと厚みかなと思います。薄いとシンプルに打鍵が透けますからね。ここは筐体のコンパクトさとトレードオフで悩みながらも私はコンパクトさを取りがちです。なのでオープンソースですから使いたい人はアルミケースを製作してもらって、私としては樹脂ケースを採用したい所存です。同じく削り出しで製作することができるPC素材がいいかなと思います。PC削り出しの価格感はアルミ削り出しとおなじJLC$90ぐらいです。
3dpでレジンを発注すれば安く済むのですが質感等々考えると標準にはしたくないですね。樹脂筐体にすると何が課題になるかというと、アルミでは直接タップを切っていましたが樹脂だとあまり直接ねじ止めしたくないなあというところ。
安直に案は2つあり、まずプレート側を真鍮削り出しにしてプレート側にスタンドオフを設ける。これは価格の面で厳しく没となりました。スタンドオフ無しと有りとで倍以上違います。自作キーボードにおけるサンドイッチマウントの欠点としてとんでもない量のスペーサとねじがあります。これが嫌なのでできれば一体形状にしたいのですが、さすがにという感じです。結果的に、トレイケースを用意しているにもかかわらずスペーサが必要になるという。というわけで板プレートにスペーサをねじ止めする感じです。よってケース側もスペーサを裏側からねじ止めするための穴を設ける必要があります。
アルミケースに樹脂プレートや、安価に3DPでケース及びプレートを出力する場合はトレイケースに一体成型がよさそうです。あくまで標準は重すぎないバランスを取り樹脂ケース+真鍮プレートとしたい。また、特徴としてMXとGLP3共用基板とケースなのがあります。で結局構成的にはプレートスイッチ基板のセットを例えばMXとGLPとで用意しておいてケースは一つだけ、上の部分だけを交換して使えるように、、というコンセプトになりそうです。まあ実際は各々好きな構成だけ使用するものと思いますけど。
トレイケースなのに底面に穴が。個人的にはキーボード裏の意匠は加工コスト上げるだけの冗長なものだと思っています。が意匠どうこう以前に見栄えが悪いですね。
前回設けていたpcb受けを撤廃しています。打鍵体験として接点が増えるのはやはりよくないなと思ったためです。メカニカルであれば基板はソケットのみで保持できます。
磁気モデルについてはgh60互換品のように、プレートと基板を3.5mmスペーサで固定する方式にしようかと思っています。これも部品点数が増えてなんだかななのですが、まあ妥協で妥当なのかなと。余談ですが1.5mmプレートだとGLP3は微妙に嵌まるような嵌まらないようなぐらいの厚みです。ロープロスイッチは爪がかむとMXのようにプラーで簡単に抜けないので、何なら嚙まない方がいいのかなとも思うのですよね。するとちょっと扱いにくさが出るのですが、基板とプレートの間に、1mm厚のOringをスタンドオフ部に噛ませると丁度良く、取り回しが良くなるんじゃないかなと思って試してみます。
MX用にプレートフォームとしては3mmの舎カットPORONと3mmのシリコンカットor自宅で型取り製造を考えていますがフォーム自体ミュート目的なので標準とするかどうか悩みます。シリコン型取りであれば1mm厚でGLP用のプレートフォームも製造はできますね。ただ型取り製造はシンプルにめんどくさいし硬化に時間もかかるのであまりやりたくなく、悩みます。ケースの空間高さは、MX時の基板底から3mmちょい開いているので、3mmレーザーカットフォームか、2mmレーザーカットフォーム+1mm底敷が収まる感じです。舎カットで対応できます。
pcbフォームは穴ぼこ過ぎてデータ作成するのめんどくさいのでエプトシーラー3mm敷いて終われば一番楽なのですが部品ある箇所は1mmまで圧縮するのにどんなもんかなあ。樹脂パーツは音が響かない一方で振動は強く響きます。ケース中央に開けた穴は制震材料でもはめ込んでみようかなと思っても受けてみました。あまり知見がないのでどう働くかはわかりません。
サイドボタンはレバースイッチに変更したので、側面の開口はいい感じにまとまってくれたんじゃないかなと持っています。
またTypeCは十分させる厚さだったので、基板上で面一になるぐらいにTypeCジャックは引っ込ませることにしました。おわり
とりあえず修正完了、これで発注してみます。いくらか頒布しようとは思っていますがそこでPC削り出しケース$90を出すのか?という話で悩みます。高いしどうせ原価で出すなら各自発注すればいいじゃんというところですね。でレジンケースがあるといいなという話ですが、出来栄え次第ですね、、出せる出来ならPCケースより原価1万やすくなります、それでも市販品の売価の数倍原価がするのですが。
雑計算、レジンverが原価150k, PCverが250kあたりでしょうか。シンプルに高いので頒布するなら試作開発費工賃等なしでほぼ原価で出す感じになるのだろうなあ。まあ同人なので
製造はしないですがソースをオープンするときにアルミケース用とかも用意はしておこうか、、
多分今回の試作で完成のはず。JLCの製造がわりとかかると思うのでしばらく待ちですね。文句を言いつつ金がなくJLCをつかうほかないのだなあ、、ありがたい限りです
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[自キ]チルトテントアルミケースな左手デバイス作る②ケース
基板ができて形状がわかったのでケースを作っていきます。
ケースはfusion360でデザインしアルミ削り出しで作ります。
ガイドにkicadから基板とプレートの3dモデルをfusionに読み込みます。今回はプレートは図面から押し出してますが。基板の厚みは1.2mmを使いたいので、読み込んだ3dモデルを結合で切り取り厚みを調整しておきます。MXとGLP3を共用するので、基板も両方分用意します。プレート位置を固定するマウントなのでロープロファイルのロープロファイルさをプレート上分しか享受できないのですがそれでも十分ロープロファイルなので良しとします。損した気分にはなる
スケッチに外形を読み込んでオフセットしケースの形を取ります。今回は内側を0.6mm、外側を3mm基板からオフセットを取ってみました。また左右の段差の小さな部分は線でつないで曲線的な形にしようと思います。
穴の部分にスタンドオフ用の4mm, 6mmの円を作っておきます。
またここでは後からケースをフィレットするために基板外形は角部のフィレットのみしたものを使用しています。どうせ後からオフセットするのでフィレットなしの直線的な図面の方が都合よいですね。スケッチから押し出しました。チルトテントするのでとりあえず余裕をもって長くしています。
深さはMXスイッチ5mm+ソケット3.05mmは最低でも必要なので、9mmとしました。
φ4mmスタンドオフはプレートの高さまで、φ6mmは基板を支えたいのでMX時の基板の高さまで押し出します。φ6の方はどちらかというとその後のHE対応用です。ロープロHEも対応したいので結局ワッシャーを入れたりする必要があり、そもそもそれでいいんじゃないかという話もあります。横面にスケッチを取り、チルト角と高さを検討します。チルト角は6度ぐらいが丁度よさそうでした。
線の長さや角度を寸法から変更するだけで調整できるのでfusionいいですよね。この引いた線からテント用の平面を出すので、3dスケッチにチェックを入れ、yz平面に作成していたスケッチをキーボード左端まで移動させます。
今回左端が真っすぐな面だったのでここにスケッチ作成すればよかったですね。チルト線に対してテント角を加えた傾斜平面を作成します。
3dpで印刷してみて、テント角は3度ぐらいが丁度良かったです。作成した面から下をカットして、チルトテントした底面を作成できました。あまり考えずやってますがこういうやり方でいいんでしょうかね。
デザイン的にはtofuみたいなただ押し出しただけの形状になっていますが、配列が特殊でガタガタなので、ロウスタッガードの四角形の外形なキーボードのように意匠を施すのは手間があほらしくそのままにすることとしました。辺の部分をフィレットして整えた
usbの開口を開けます。スイッチタイプで高さが異なるので、ぱっと見隙間が多い感じになってしまいますね。
横方向にもだいぶ余裕を持った広さですが、HEではスライドスイッチを二つとか載せたいので、先を見据えて広く開けています。
不格好にはなりますが仕方ないと割り切る。一応壁の厚みは1mmは残すようにしました。こんな感じとなりました。底面は何も無しです、まあ机に面して見えないし、、チルトテント済みでフラットなので滑り止めも好きな場所に張ればいいかなと思います。
ケースの価格はJLCで本体15000円程度でした。原価の9割はケースであります。家で3DP出力するのが経済的ですね。
滑り止めはアマゾンで売ってたシリコンシートを打ち抜いて使おうかしら。MYmama シリコンシート
到着
到着まで注文から2週間ほどかかりました。プランは6日でしたが混雑している時期だったのでしょうか。
基板を載せてみます。およそ欲しかったものが出来上がっています。アルミの塊なので重いです。私は無意味な重さが好きではないので、軽量化したいなというところ。アルミケースというだけでぱっと見の完成度が高く見えますね。
内側とはいえなんかでかい傷がいっぱいあったり、糸面取りが安定していなかったりところどころそもそも加工されていない箇所がありました。
クレーム付けたところ$10クーポンをくれるとのことでしたが、JLCCNCとしては備考欄に出荷前に写真でチェックする旨書いてくれとのこと。
そもそもデータ通りに加工されていないので、本番でやられると困りものです。使用を満たしているかチェック表のようなものを用意して渡した方がよさそうですね。届く前に設計変更したいなという感じだったので、今回は雰囲気見る感じです。ちゃんとデータ通りに加工してもらうように働きかける必要があるので注意ですね。内側外側問わず目立つ傷がついていたので、そこも注意しなければならない。
フィードバックして再設計します。
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[自キ]チルトテントアルミケースな左手デバイス作る①基板
Nitingaleという多目的用途な左手デバイスがあります。私はゲームで以来使い続けているのですが配列がとても美しく見惚れます。
色々新しく取り組みたい要素が多くあるのですが、その題材としてNitingaleを選び色々試してみたいと思います。
部品
部品も選びなおし基板も新しく作り直します。またjlcpcbのpcbaサービスも使わず家で実装しようと思います。微妙と思いながら利用していましたが遂に嫌になりました。ソケット実装や実装不良や金や時間やbasic部品の制約やら、、、
・コントローラー rp2040→stm32f072CB
rp2040色々使ってきたけど部品点数多いし変更します。stm32が部品点数削減できよさそうです。採用例も多そうなのでf072を、lcscで安価なのでリードタイプのT6を選択しました。そこまで変わらないのでU6にして占有面積減らした方が使いやすいのかもしれない。
ST STM32F072CBT6・チップコンデンサ、抵抗 0402→0603
jlcのpcbaでは0402サイズを使っていましたがすべて0603サイズの部品を使用します、配線すると0603でかいなと思うのですが目視で十分触れるのが良い点です。
とはいえでかいので0201とかにしてしまうのが数作るのであればいいのかもね。・LDO sot223→sot23
jlcのbasicパーツだとsot223を使うしかなかった記憶ですがsot23の一回り小さなものを使えますやったねいままで壊れたこともないのですけど、esd保護にonsemi CM1293A-04SOを使ってみました。フットプリントあるだけで使わないなら使わないでもいいですしね。
基板
部品点数がrp2040と比べるととても少ない。ここら辺にリファレンスデザインがありました。クリスタルはなくても動くので省略すると、あとは3.3V電源とUSBとデカップリングコンデンサつなぐだけみたい。
Getting started with STM32F0x1/x2/x8 hardware development同様の配列で30キーにサイドスイッチを2つ加えています。
ダイオード必要ですが配線引き出すのがめんどくさく思ったのでdirectpinsでなくcol2rowとしました。bootモードはhighで入るようです。rp2040とは逆なので注意ですね。MXスイッチに加えてgateron low profile 3.0にも対応させます。GLP3はついに?MXタイプとピン配置が一緒になり、MXとロープロの基板を同じソケットで共用にすることができます。中央の突起サイズが異なるので、フットプリントは中央の穴をφ5mmに大きくしたものを使用します。
古いデータ引っ張り出してきてフットプリント入れ替え、コントローラー部分を再配線します。
曲配列で配線がめんどくさいうえに汚くなるので色々やってみたのですが、結局以前同様15度傾けた状態で全体の配線を行いました。kicad回転できるのはいいのですけど回転するたびに微妙に座標がずれていくのが気に障ります。
ダイオードを一か所にまとめるデザインは今まで配線長くなって微妙ではと思ってました。のですが今回usb-コントローラー部が邪魔で、下の方にダイオードを集めた方が配線がまとまりやすかったです。こういうのは実際に直面しないと気づけないものですね。kicadだと無理なので外形は一度userdrowingをエクスポートしてcadで線を引きなおしました。
磁気キーボード基板もコンパチで作りたいので、マウントはpcbではなくプレートで行います。磁気スイッチはメカニカルと違ってpcbマウントしてもプレートとスイッチが固定されないので。
φ4.1の穴を設け、そこにプレートマウント用のスタンドオフを通します。スタンドオフに引っかからないように長さ6mmの楕円にしてみました。プレートにはねじ止め用の穴を設けます。穴の位置はスタンドオフ等があるので、干渉しない位置に部品やパッドを避けて適当に配置しました。あまり深く考えていませんが7点止めになりました。
JLCで5枚$11×2程度で+部品と送料と実装が基板原価になりますね。
ロープロスイッチに対応するため基板もプレートも厚みは1.2mmで注文しました。届いた
届きました。基板だけだと早くていいですね。lcscも普通に速くて1週間かからず届きますね。digikeyつかわんくていいや
届くまでの間に既に没基板と化していたのでstm32f072の動作とqmkの確認に中途半端に実装。大きな部品しか使用していないのでホットプレートでも手はんだでも簡単ですね。点数も少ないし
なんで没かというとtypecの隣につけたサイドボタン、omronのb3u-3000pというものを使用してみたのですがちいさすぎた、、、一緒に注文したケースと合わせて見て修正版を発注しようと思います。
また、プレートを1.2mmで作ってみたのですがMXがスカスカでだめですね。1.6mmだと一応両方嵌まりはするけどロープロスイッチはチョイっと無理やり感があり適切ではないので、やはり1.5mmがベストなのだと思います。となると1.5mm板をカットするか削り出すかということですがまたコストアップですね。いくつか試してみようと思います。qmkでの設定はkeyboard.jsonでマイコン指定するだけでクリアでした。qmkは偉大であります!