[自キ]BNY6X V2 ①GH60互換60%キーボード設計する

 自作キーボード色々試してきて変則的な論理配列も物理配列も小型で分割キーボードも普通のキーボードより強いなと感じてきたけれど、結局テンポや汎用性からqwerty配列でrow staggered配列な一体型60%キーボードに落ち着いてしまった悲しい人間です。
 ので60%キーボードを作ります。

配列

 普通の60%キーボードではだめかというと駄目で、スムーズなレイヤー移動が厳しいですし、でっかいスペースバーとこまごまとした使わないキーで最下行終わってますし、矢印キーも欲しいです。65%は右側のキー全部無駄なのでなしです。

 というのでサムクラスタとアローキー載せてこんなレイアウトにしようと思います。これが理想かというとまた違うのですが、GH60の穴を意識すると最下行の穴が微妙でキーレイアウトがある程度固定されてしまうのですよね。

基板

 引き続きマイコンはstm32f072のリードタイプを使用します。リセットボタンは結局使わないので載せずブートボタンだけ載せています。

 通常のcol2rowのマトリクスで、Nitingale B2と同じくレバースイッチも載せています。実装しなければgh60ケースにも載せられる感じです。

 Gateron low profile 3.0 KS-33Bにも対応しています。そのためスタビライザー干渉しないためにスタビ下には穴があけられています。よってMX構成の時にPCBマウントスタビは使用不可でプレートマウントのみです。まあ私はスタビライザーとかカチャカチャしてなければ何でもいいです。

 gh60ケースに対応させるために穴をあけてあります。一方でgh60マウント自体は変で好きでないので、プレートマウント用に5点スタンドオフスペーサ通す用の切り欠きを外周に設けています。60%基板はgh60穴を開けつつ、個人的なマウント用の穴もあけていくのがいいんだと思います。

 ダイオードを一か所にずらっと並べてみました。これではんだ付けが多少やりやすいかなと考えています。配線自体もこの方が簡単です。また裏面はベタになるのでマイコン周りでGNDを気にせず配置できる利点もあります。

 微妙なのはキースイッチの向きが上向いたりした向いたりしていることです。マイコン周りまとめて配置したかったのと、結局中段はgh60穴の干渉があるのでHのソケットを下側につける必要が出てきますので行丸ごと下側に配置しました。
 その下も下側に配置しているのはダイオードを並べるスペースが欲しかったからになります。
 cherryキーキャップとの干渉を考えると真ん中のソケットは上側であるべきと考えていますが、市場がどうかというとLED重視でむしろ干渉する向きで設計されていることの方が多い気がします。ので神経質に考えない方がいいのかもしれません。

 gh60互換性問題として、USBの位置があります。gh60タイプとwootingタイプですね。
 今回はwootingタイプつまりキー間の中点に配置しています。こちらの方が自然ですよね。gh60はやや左側にずれた位置にUSBがおかれています。ねじ穴の位置も併せて、gh60に対応させるための配置はややキリが悪い数字が多い気がします。どう設計されたのかは知らないですし、互換性を謳われるようになるために作られたのでもないでしょうから難しいところです。

 できるだけベゼルを薄くするため、基板の左右と手前は小さく作成してみています。

 という感じでこんなんで。

 ケースアルミで考えているので軽いほうがいいなとMX構成用のプレートもFR4で作りました。追徴料金考えるとPC削り出しでもいいのかもしれません。と後から思いました。欲しくなったら作ろう

 GH60互換はこの6点の位置が固定されてしまうので、左右列は通常のレイアウトに縛られがちで、最下行も穴を避けるためにある程度縛られてしまう。

ケース(LP)

 https://tsuiha.com/ks-33b/で書いたように、MXとKS-33Bではプレートは分けた方がいいので、基板だけ共通としてケースは分けて作ります。1.2mmのプレートがあまりいいものが無いためJLCのPC削り出しで作成しようと思います。

 スケッチにスタビ用の穴と爪用の箇所を作成しました。全体的な厚みは1.5mmで、爪で噛むところは1.2mmで作成しようと思います。

 ケースの構成はtopとbotの2pcsのintegratedマウントにします。ケース間は予め基板に設けておいたプレートマウント用の穴で行います。
 トップケース側からねじ止めをします。

 ボトムケースはねじ止めするためにアルミで作成しようと思います。トップケースがいくらか反りそうですが、できるだけ矯正したいところ。

 側面の図。手前側はスイッチの中央ピンがギリギリまで詰めて薄くしようとしています。チルト角は6度にしました。7度は打ちやすいのですが少々角度つきすぎだろと感じることもあるので6度がバランスいいのかなと思っています。
 ボトムケースの厚みは1.5mmを確保しているようです。

 手前側はだいぶ薄くて打鍵体験が悪くなりそう。しかし薄さは正義です。

 上下の嵌め合いはねじ止め5点のみ触れているお弁当箱な感じです。やはりトップが歪みそうな気がする。

 厚みはこんな感じで、+ゴム足の飛び出し分です。keychronのk3が手前側7.5mm+なのでまあ薄くできているのではないでしょうか。

 レバースイッチとUSB開口

ケース(GH60)

 MX用にGH60互換のトレイケースも作成しました。ベゼルは狭いほどいいので左右は最低限の2.5mm、前後はそこまで邪魔にならないので5mmとしました。
 KS33B用と同じようにこちらもできるだけ薄くするように、チルトは6度で、線を引きました。

 プレート上は7mmベゼルを持ち上げていて、高さはこのくらいです。GH60ケースの中では薄くできたのではないでしょうか。
 手前側のベゼルをテーパーにカットしているのは、ctrlや矢印キーを指の付け根で押すときにベゼルが厚いと邪魔になるからです。下側は厚くして打鍵体験悪くなりにくくしつつ上側は薄くして打鍵の邪魔にならないように狙っています。

 スタンドオフは左右の4点のみ、外周のサポートも無しにしています。接点増やしてもあまりいいことないと思っています。
 ケースフォーム敷いてそれで支えればいいかなという考えです。
 一応制震材仕込むスペースを設けてみました。

 裏面はこんな感じにしました。ゴム足の彫りは1mm開けているので、厚めのゴム足を使用しても高さが変わりにくいです。その分ケースが薄くなるのですが

 USBはちょっと奥まっています。typeCに対して開口広めですが、wooting位置だけでなくgh60位置にも対応させています。薄くて干渉する際は1mmぐらい持ち上げても大丈夫なようにしています。
 ので基本的にGH60対応キーボードには対応できると思います。

 無骨な感じですが意匠とか興味ないのでいいかなという感じです。

おわり

 発注してみて問題なければこれでしばらくはエンドゲームとしたいですね。

 


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