[自キ]「Nitingale ver.LIT」ビルドガイド

自作キーボード

自作キーボードのキットとして頒布しております左手デバイス Nitingale ver.LIT のビルドガイドになります。

軽く説明

Nitingale ver.LITは「 LIT@lit4tms監修の元、全面協力いただき設計された自作キーボードです。

湾曲したキー配列を採用した左手デバイスとなっています。

ゲーム用途を想定して開発しましたがマクロパッドとしても使用可能です。

gateron lowprofile 2.0 KS-33ロープロファイルスイッチを採用しておりホットスワップには対応していません。

通常高さのMXキーキャップに互換性を持たせましたが一方でプレートレスな構造となっています。

*カスタムプレートを使用することでトッププレートを追加できますがその場合ロープロファイルキーキャップのみの対応になります。

はじめに

・本キットははんだ付けおよび簡単な工具による作業が必要となっております。

(瞬間でない)接着剤が別途あるとより強固に製作することができます。無くても組み立てられますがおすすめしています。

ねじロックが別途あると、積層構造ですのでよりねじが緩みづらくなります。

・本キットは別途KS-33キースイッチx30個, USB Type-Cケーブル, キーキャップが必要となっております。

・本キーボードは制御部分が基板に実装済みとなっております。

・組み立て済完成品に関しましてはLIT様で取り扱っております。

LIT powered by BASE
2023年春、それぞれ異なるベースを持つ3人のデバイスオタクからLITはスタートしました。私たちは「全てのPCゲーマーに良質なデバイスを」を基本理念に、ゲーミング関連のイベントへの参加やPC周辺機器の販売などを中心に活動しております。LIT...

・別途カスタムパーツに関しましてはboothの方で取り扱っております。

Tsuiha Garage - BOOTH
つくったもの左手キーボード自作キット【試作】WLP-GLP2_Nitingale v5(¥ 9,999)

カスタムプレートに関して

boothにてカスタムプレートを用意しております。必要に応じて追加してください。

キットはMXキーキャップ互換性のためにプレートレス構造になっています。カスタムプレートを追加することで別途トッププレートを追加できます。

ロープロファイルキーキャップのみの対応となります(MX互換キーキャップを使用するとプレートに底打ちします)が、

キースイッチ羽の切除、接着剤の貼付の処理が必要なくなります。(元々必須ではありませんが推奨)

 

使用する際は組み立て(カスタムプレート)の項を追加参照してください。

内容物

内容物が不足していた場合、問題があった場合、お手数ですが連絡をお願いいたします。必要なパーツを送付させていただきます。

実装基板 兼トッププレート1枚
ミドルプレート計3枚(厚1.2mmx2枚, 1mmx1枚)
ボトムプレート1枚
ネジ14個+α(M2x2mm)
スペーサ7個+α(M2x5mm)
スイッチ固定治具1枚
ゴム足計6枚(2mmx4枚, 5mmx2枚)

別途組み立てに必要なもの:

gateron lowprofile 2.0 KS-33スイッチx30個

遊舎工房,aliexpress,gateron通販などで

組み立て

一度全体を通して読み大枠を把握してから作業を行ってください。

実装基板下処理

捨て基板を切除します。手でももぎ取れます。必要に応じてカッターで切れ目を入れたりしてください。

やすりを使用してバリを取ります。

USBコネクタのはんだ付け跡が汚れているため白くマーカーで塗ってありますが必要なければアルコール等で拭きとってください。

動作確認

実装基板はファームウェアが書き込み済みで出荷されています。

ピンセット等とremapのtest matrix機能等を用いて正常に動作することを確認してください。

この段階で正常に動作しなかった場合のみ実装基板交換いたしますのでご連絡ください。

実装基板をPCに接続しhttps://remap-keys.app/へアクセスし”START REMAP FOR KEYBOARD”をクリックします。

+KEYBOARDをクリックしキーボードを選択、接続します。

キーボード情報が読み込まれたら3点リーダからTest Matrix Modeへ入ります。

ピンセット等使用しすべてのキーを押して青色になることを確認してください。

はんだ付けの準備

スイッチ固定治具を組み立てておきます。

治具基板と本体組み立て用のネジ・スペーサを4つ使用します。

*ねじ止めしなくて大丈夫です。たわんでしまって抑え具としては微妙なためそのままスイッチ位置固定具としてのみ使用ください。

今後厚みのあるものに変更予定です。

スイッチの羽をカットしておきます。

カットするとMXキーキャップとの互換性が向上します。

*カスタムプレート使用する際はカットしません

接着剤

*カスタムプレート使用する際は飛ばしてください

プレートレスな構造なためスイッチははんだ付けされたピンのみで固定されます。そのため接着剤なしだとピンのない奥側がキーキャップを引き抜くとき持ち上がりやすくなっています

接着しないと使えないということはなく、キーキャップを交換するときに持ち上げないよう注意を払っておけば貼付せずともよいです。めんどくさいですねすみません

接着剤を用意します。

治具でスイッチの角度調整固定→はんだ付け の間固定されないほうがいいため、速乾で無いほうがよいです。

今回はスーパーXを使用しています。

基板のスイッチをはめる側(マイコンとかいろいろ実装してないほう)にスイッチを固定するための接着剤を置きます

スイッチの挿入と固定

基板にスイッチを差し込みます。

先ほど準備した治具を上から差し込み、キーの傾きを抑制します。これを行わないとキーの配列がぐらついたカーブになりやすくなります。

またスイッチを基板に押し付けやすくなりはんだ付けがしやすくなります。

角度が合えばするっと入るのでふわっと作業してください。

スッと入らないキーがあれば十字ステムをピンセットで持って動かしてみたり、基板裏からキースイッチを動かしてみてください。、

押し付けキースイッチをしっかり基板に密着させます。

はんだ付け

スイッチの足をはんだ付けしていきます。スイッチが基板から浮かないようにはんだごてを離した後はんだが固まるまで基板を押し付けてきばんにみっちゃくさせてください。

積層構造なためはんだ付けした面に直接ミドルプレートが乗っかります。

しかしはんだ付けしたことでフラックスやはんだが飛び散ってしまっています。

フラックスクリーナーや無水エタノール、IPAなど利用して洗浄して汚れを落とします。

ない場合は乾いた後に爪等ではじいてフラックスの粒などが残らないようにしてください。

めんどくさいですねすみません

治具に使用したスペーサとネジは外して、本体のネジ止めに使用します。

ねじ止め

プレートを重ねます。

スペーサを穴に差し込みます。

最後まではまらない、硬い場合は裏からはめてひっくり返し置き、手で押さえ、ぐっと押し込んでください。

グッと。

 

0番のドライバーを使用してねじ止めします。プレートがずれないよう気を付けてきつめに閉めます。

この際ねじロック使用するとサンドイッチマウントや積層マウントにありがちな万が一のネジ緩みを抑えることができます。

ゴム足を好みに張り付けて完成です。

キーキャップとUSBケーブルを装着して使ってください。

組み立て(カスタムプレート)

カスタムプレートを使用した場合剛性が増しますが、キーキャップはロープロファイル向けのものしか使用できなくなります(MX互換キーキャップを使用するとプレートに底打ちします)

カスタムプレート11枚(top)
カスタムプレート21枚(topと基板の間)
ネジ(長)7本

プレート2枚ありますが片方は正方形の穴が開いています。(top)

もう一方は横長の長方形の穴が開いています(topと基板の間)

カスタムプレート1(TOP)にキースイッチをはめます。

キースイッチをはめたら裏返し、カスタムプレート2、実装基板と重ねます。

スイッチのピンが曲がっていたらまっすぐに直してください。

プレートが浮かないように押し付けながらはんだ付けします。

以下同様にミドルプレートとボトムプレートを重ねて組み立てます。

ネジ締めは片方のネジを付属している長いねじを使用してください

プレートありでの完成です。

firmwareについて

qmkfirmwareを使用しています。

あらかじめインストールされているのはゲームでの使用を想定した通称キルスイッチ機能(カスタムキーコードマクロ)とプロファイル切り替えコマンドを含んだものとなっています

通称キルスイッチ:Aを押している最中にDを追加で押すと、Aの入力が解除される。といったものがWS, ADにマクロ機能として搭載されている。remap上のfunctionの欄にある

プロファイル切り替えコマンド:XCVBの4キーを同時押ししている最中に1を5回連打するとlayer0に切り替わるというもの。1/2/3/4を5回連打するとlayer0/1/2/3に切り替わる。

ピンとこない場合稚拙ながら作成しましたkeymap.cを見てみてください。

qmkのファイルはgithubにあるので好きなものを使用したり作成したりしてください。

またマイコンはrp2040を使用しています。

上記nitingale_lit_gpfile_via.uf2に加え通常のdefault, viaのインストールファイルはあらかじめアップロードしてあります。

https://github.com/Tsuiha/Keyboard/tree/main/FloppyKBD/FD06/v6_Nitingale_LIT/qmk/install_file

裏面の小さい穴から爪楊枝など使用してbootボタンを押してPCに接続してuf2ファイルをインストールしてください。

 

remap用のjsonファイルはこちらになります。reapには登録済みです。

https://github.com/Tsuiha/Keyboard/tree/main/FloppyKBD/FD06/v6_Nitingale_LIT/qmk/remap_json

おわり

ご自身の所有しているメディアで感想等発信していただけると嬉しいです!

良かった点微妙だった点感じたこと要望等お待ちしております。

Twitterでは#Nitingaleでつぶやくと観測できてありがたいです。

Nitingale ver.LIT自作キーボードキット購入いただきありがとうございました


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