SteelSeriesの小型ゲーミングマウスKana V2を紹介します。
つかみ持ちに合うSenseiタイプの左右対称マウスです。
スペック
メーカー | SteelSeries |
製品 | Kana V2 gaming mouse |
形状 | 左右対称 |
長さ | 121.9 mm |
幅 | 65.8 mm |
高さ | 37.5 mm(ソール0.65 mm抜き) |
重さ | 83 g |
スイッチ | D2FC-F-7N |
DPI | 400/800/1200/1600/2000/2400/3200/4000 |
ポーリング Hz | 125/250/500/1000 |
LOD | 4 mm(純正ソール0.65 mm) |
最大速度 | 60 IPS |
最大加速度 | 20 G |
サイドボタン | 2(左右1つずつ) |
ソフトウェア | SteelSeries Engineの古いもの |
形状
ソール張るところはおよそ0.2mm程度の凹。へこみからの高さを測りました。
およそ寸法が4%小さくなったSensei、4%大きくなったKinzuです。
サイズ感としてはS2やFK2が近い。S2はトップがKanaより後方寄り、FK2はトップが中央でKanaより全長が長く高さが低い。
上下
全長が121.9 mmと短めのマウスです。
よくある左右対称形状でひょうたん型、くびれ部フロント部が逆台形となっています。
中央から4.7 mm程度リア寄りのセンサー。
中央から8.6 mm程度フロント寄りのくびれ部。
マウスのTOPはセンサーより少し後方にあります。
逆台形の度合いについてくびれ部がトップとアンダーの差が3.6 mmと強く角度がある。
フロント部は トップとアンダーの差が3.1 mm と先端に行くにつれて逆台形が緩やかになっていきます。
横
横から見るとなだらかな尻をしています。トップはリア寄りでほぼセンサー位置の3 mm少し後方で中央から8 mmほど後方寄りです。
トップが37.5 mm、クリック部分が22.3 mmと低めの設計。
Senseiらしいサイドの形状。
前後
MBのクリック部分は指のガイドなどなく山なりになっています。
比較
Kinzu vs DM1FPS vs Kana
中身
トップシェルはツメだけで止めてある。ボトムは4か所ねじ止め。Kinzu V3もそうだったし昔のSSはこういう構造なのだろう。
重量は83 gと振れなくはないが重い。ボトムシェルとメインシェルを肉抜きすれば表に穴を出さずに軽量化できるので軽くしたくなったらそうしようと思う。
クリック
スイッチはOMRONのD2FC-F-7N
MBの構造はKinzu V3と同じだがこちらはクリック感が比較的柔らかくOMRON感のあるクリック感で前回のKinzu V3と比べると悪くない。まんまセパレートでないMBとD2FC-F-7Nだなという感じ。ポストトラベルがあり、プレスよりリリースが結構軽めで押し込んだ時に少し気になる。一体型の悪いところが出てるなという感じ。軽いスイッチなのだが対してクリックが重い。
ボトムシェルのねじがめちゃくちゃ固い。電動ドライバーで回し分解し清掃した。戻すとき同じ固さまで締め込むことができないので一度分解するとプリトラベルが発生する。のでKinzu V3と同じようにテープを数枚押下部に貼った。
Kinzu V3ほどではないがクリック遅延が体感できる程度ある。私としてはギリギリ使える範囲ぐらい。
サイドボタン
IMOのようなサイドボタンだがIMOのような押しやすさはない。浅くかぶせライクにグリップすると押しやすい。ストロークが長くパキパキしている。
ホイール
ホイールはノッチ感が薄い。普通。
ケーブル
ケーブルはとても硬いので交換するのがよい。
センサー
性能
センサー性能は60 IPS、20 Gらしい。この値から見るにフリックするとネガティブアクセルが発生する性能。
腕を思い切り振って160IPS程度なのでスペック上足りていません。
青がKana V2、緑がS2。1000 Hz、400 DPIで振り回したときの左がxcountで右がxsum波形。
xcountからKana V2はネガティブアクセルが発生しIPSが振り切ったあと波形が跳んでいる。xsumから実際のマウスの動きと大きくずれていることがわかる。
センサー遅延はS2と比べ見られない。Kinzu V3と同様に優秀。
センサースペックのみ見るとKinzu V3と同等に見えるが当然ではあるが古いKana V2の方がスペックが低そう。最低限の性能がぎりぎりあるようなないようなという感じで性能不足。
DPIが400刻みで変更できるのは当たり前ですがいいですね。
ポーリングレートはKinzu V3と同様に乱れます。
LODが4 mmととんでもない長さです。
ソフトウェア
ソフトウェアは最新版だとKana V2はサポートされていないのでKana V2 driver等で検索してみてください。DPIポーリングレートキー割り当ての変更。
グリップ
重心はセンサーよりフロント寄りに、くびれ部よりリア寄りにありちょうど中央。
サイドは経年劣化でコーティングのカスがぼろぼろとしていた。コーティング無しでむき出しの状態。グロスコーティングも汚れやすいのでグリップテープ等張るのがよさそう。
親指がサイドボタンに干渉してしまう。
かぶせ
浅くかぶせライクに持つと右サイドボタンが押しやすいが高さがないためやや窮屈。
つまみ
つまみ持ちはKinzuほど可動域はないが幅がある分わしづかみするようにグリップしやすい。少し後方を持つ分クリックが重くなる。
つかみ
つかみ持ちに最も合っている。Senseiよりも手のひら、指に余裕があるグリップが可能で指を伸ばすのもわしづかみするのも合っているように思う。
尻はなだらかで手のひらへの主張は薄いがトップが後方寄りなこともあり手のひらに密着感がある。サイズ感的に手のひらと軽く接するつかみ持ちが合う。
おわり
SenseiとKinzuの中間のサイズの小型マウスでつかみ持ちを中心にどの持ち方でも割と合うマウス。
がっしり持ちたい人はSenseiサイズを、手元に余裕が欲しい人はKanaサイズを選ぶとよいと思う。
サイドボタンが左右に1つずつあるタイプだが親指が干渉する。
リアセンサー、くびれがフロント寄りということでよりリアセンサーに感じる。
トラッキング性能はかなりネガティブアクセルが発生する。センサー遅延は優秀だがLODがクソ長い。
クリック感はKinzuV3よりはいいがかなり重く微妙。形状はいいのですが。
FK2やS2のサイズ感でなだらかな尻と後方寄りのトップな左右対象マウス。
中古市場やAliexpressなどで入手可能です。
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