ROCCATから発売されている「KONE」シリーズは左サイドにヘコみがあり、非対称と対称の中間のような特徴的な形状をしています。
左右非対称の軽量中型ゲーミングマウス KONE PRO をレビューします。
今回紹介するのは有線モデルですが同形状の無線モデル KONE PRO AIR も発売されています。
スペック
メーカー | ROCCAT |
ツイッター | @ROCCAT |
製品ページ | ROCCAT® Kone Pro |
形状 | 非対称 |
長さ | 125 mm |
幅 | 72.1 mm |
高さ | 40 mm(ソール0.6 mm抜き) |
重さ | 65 g |
スイッチ | Titan Switch Optical |
センサー | Owl-Eye 19K |
LOD | 1 mm(較正で1 mm未満) |
DPI | 50-19K(50刻み) |
ポーリング | 125/250/500/1000 Hz |
ソフトウェア | ROCCAT® SWARM |
形状
上下
サイズ感
全長125 mmで中型マウス。ホイールが後ろめなのでホイール基準に持つと全長ほど長く感じない。
尻
尻は丸い形状ではなく下に尖ったような三角形な形状で深く持ちやすい。これにより母指球、小指球がシェルの後部に圧迫されず持つことができる。
左右尻合わせた最大幅は72.1 mmあり非対称マウスですが幅のピークは右サイドが手前側に左サイドが奥側にある。
くびれ
左右くびれとも中央あたりにあり、左右くびれ合わせた最小幅は60.5 mm
左サイド
左サイドピークは中央から29.2 mm程度後方にあり80 mm相当ありますが親指のくぼみがあるのでそこまで太くは感じない。
中央から5 mm程度前方の親指位置は67.2 mm相当で親指を置くガイドが掘られていて前後には割とフラット。
右サイド
右サイドピークは中央から20.7 mm
くびれている部分は中央から3 mm程度フロント寄りにあり53.8 mm相当で緩やかにカーブを描きながらくぼんでいる。
フロントにかけて55 mm相当まで再び広がっていき、終端では丸まっている波打つ形状
中央部分フロント部分で幅にそこまで変化は大きくない。逆台形な感じもなく鉛直でフラット。
センサー位置
中央から10 mm程度フロント寄りのセンサー。トップは中央から4 mm程度リア寄り。
横
トップ
TOPは中央から4 mm程度後方にあり尻は出っ張っているがトップは中央寄り。
MB
クリック部分にガイドはなくそのままな感じ。左右で高さが異なる。
前後
カクカクしたなだらかにチルトグリップなシルエット
特徴
- L 125 x W 72.1 x H 40 mm
- 尻はとがっており深く持っても邪魔になりにくい
- 親指のガイドが深く掘られている
- 縦にフラットで波打った形状な右サイド
比較
中身
分解
サイドスイッチ外さないと内部フレーム分離できず固定されている。MB裏がハニカムな感じ。フレーム構造だからかシェルはのっぺりしている。
ROCCAT® BIONIC SHELL
Kone Pro の堅牢でありながら軽量なハニカム構造はホコリや汚れに強く、66g という究極の軽さを実現。メインクリックの半透明フェードは、鮮やかな AIMO 1680 万色の RGB ライティングを引き立たせます。
ROCCAT® Kone Pro 軽量光学式エルゴノミック パフォーマンス ゲーミングマウス
なんでクリック裏だけハニカムなんだろ。
剛性
内部フレームあるのはG PRO WLやVAXEEと同じだがKONE PROはフレームがPCBマウント。トップシェルと何か所かはまって強固にしている感じ。
しかしクリック部分とかフロント部分はスカスカ。
PROWLとかNP01は強く握りこむとサイドスイッチ押されるけどKONEPROは誤爆しないのでこの点は勝ってるかも。何に勝っているのかはわからない。
中央部分はフレームがあっていいかもしれないがフロント部分はフレームないのでかなり柔らかい。ので置いた薬指の力だけでも結構ゆがむ。
ホイール
TITAN WHEEL PRO
アルミニウムから削り出された Titan Wheel Pro は、ROCCAT® の精密なエンジニアリングの賜物です。軽量でありながら頑丈な Titan Wheel Pro は、しっかりした反応のスクロールとクリックとなっています。合金は指の温度に素早く馴染み、非常に快適で臨場感あふれるゲームプレイを楽しめます。
ROCCAT® Kone Pro 軽量光学式エルゴノミック パフォーマンス ゲーミングマウス
TITAN WHEEL PROはアルミ削り出しで軽量で頑丈なのがウリなんだとか。
重さ測ってみると2.8 gなので「軽量」というのは金属製としては軽量という意味であり樹脂製のホイールとまったく同等の重さである。
エンコーダはTTC製のやつで軽めの回し心地。
ホイールクリックはチルトタイプじゃなくて下に押し込むやつで軽めだが誤爆しやすい感じ。
アルミ製の利点はいまいちわからないけど謎のこだわり要素男のロマンということで。爪が当たると嫌な感じよねアルミだから。
クリック
スイッチはTitan Switch Opticalでオプティカルらしく重く反発が弱くポストトラベルが大きい。
セパレートタイプのMBで一体型のBURSTよりは歯切れ良い感じかもしれない。
MBパーツだが固定部分の高さが異なるのがわかる。右クリックの方が固定部とクリック部とで高低差が大きい。その所為で押し下げにくく詰まったクリック感になっていて右があまりによくない。
左クリックはある程度の歯切れよさがありクリスピーさがあり悪くないかもしれない。メカニカルスイッチのKPUと比べればこちらの左クリックの方がクリック感はいいし、クリック感の悪いメカニカルスイッチを採用したものと比べればKONE PROのクリック感は普通と言っていいだろう。
サイドボタン
ふたつついている
ソール
熱処理ピュア PTFE グライドで滑りがいい感じ
エッジ処理されているのはいいが淵がわずかに盛り上がってしまっているのであまり大ソール感を感じなかった。布パッドだと気にするほどではないかもしれない。
ケーブル
コネクタが一般的なやつじゃなくて一回り小さいやつなので交換するのに注意。
市販のパラコードケーブルと比べると、細く軽いが芯があり硬め。個人的には好み。
センサー
Owl-Eye 19Kは3370カスタムで普通にいい性能をしていた。
Owl-Eye 19Kは3370のカスタムセンサーで、3370は3389よりエラーレートが下がった改善版らしい。
青がKPで3389のnp01と比べてみた。ギザギザが立つ頻度が半分以下に減っているがここら辺が改善されたところなのかもしれない。
そもそもこのギザギザは何なんだ詳しくないので知らない
LODは1 mmといい感じ。較正すれば1 mm未満にできるがmousetester波形が荒ぶりまくったりしたので環境によっては較正を使わない方がいいかもしれない。
ソフトウェア
SWARMで設定
- DPI:50-19K(50刻み、最大5ステージ)
- 125/250/500/1000 Hz
- 底面ボタン含め8ボタンに自由度のあるボタン割り当てが可能。上下ホイールも割り当て可能
- LOD設定
- デバウンスタイム
- クリック部分にライティング設定可能
- オンボードメモリ(プロファイル5つ)
今更ながらデバウンスタイムの設定あるのか。デバウンス遅延のない云々とは。それともサイドスイッチとかの話?
グリップ
KPUと比べるともうちょっと指とか手のひらをゆったりさせて持てる感じでKPUで窮屈だと感じている人には合うかも。
非対称だがそこまでチルトグリップよりではない。軽いチルトグリップに合う傾斜。
重さ
65 gと軽い。重心はセンサーあたり。無線版はもうちょい重くなる。
コーティング
マット加工で手汗全かかないる感じ。
左右サイドは横方向にスリットが入っている。
かぶせ
斜めに持つとかぶせもしやすい
つまみ
ホイール横に指を置くとつまみ持ちになる。
幅広な感じが持ちやすいが手前を押すのはクリックがやや重い。
つかみ
持ちやすく母指球小指球が圧迫されずに手のひらでグリップできる。
両サイドは割とフラットな印象
おわり
非対称ですがチルトが緩いトップと台形的でない右サイドで、対称マウスユーザーでも使いやすい軽量・唯一無二形状のマウス。
懸念点はオプティカルスイッチ独特のクリック感と詰まった感じの右クリック、柔らかいフロント部分のシェル。
クリック感はオプティカルなりにクリスピーな感じで悪くない。
前の記事:Razer Viper Ultimate マウスレビュー
次の記事:Zowie FK2-B マウスレビュー
ところどころあれだけど形状好きなので使う。
kpuの幅が細いと感じていた。持つときに手が丸まりすぎると感じていた。
kpは幅が太くなって丁度良かった。縦に長く伸びることで傾斜が緩くなり手のわしづかみ感を緩くして持てるようになった。
roccatの光学スイッチはFPSであれば慣れれば結構使いやすいと感じる。
コメント