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  • 天下一キーボードわいわい会 Vol.8 行ってきた

     2025年5月4日天キーvol8に行ってきました。気になったものなどぱっと振り返ります。

     以前参加した際は駅から歩く上に入り口もよくわからないということがありましたが、南北線で行きましょうね!今回は駅から直通で楽ちんでした。

     どなたの展示かわからっていないのであとから調べてわからなかったものもありますがご了承ください。敬称略ごめんなさい。

    awekeys

     金属製キーキャップを販売しているawekeysさんの展示
     cerakeyとかは結構重たいなとか思った記憶がありますが、案外軽量でした。

     白銅で成形され、各種金属コーティングを施しレーザー印字しているそうです。ベースキットは3色ほどありました。価格はなかなかするので富豪向けですね。absもPBTも使っているとテカってくることは防げないので表面が変わらないのはいいかもですね。

     ワンポイントの元素別キーキャップもありました。金属ごとに合った表面加工をしているそうで、ぴかぴかだったりマットだったりしています。きれいでした。

    Libertouch

     Libertouchさんの展示。高級メンブレンキーボードです。
     メンブレンとはいうものの打鍵感は優れており、底打ち感が異なりますが静電容量系の感じでした。こちらes限定版とのことで削り出しケースにフォーム、プレートとこだわり生産されたものでかなり良かったです。予約が開始されていましたが8万円とのことで、貯金0の私は予約すること敵いませんでしたが、余裕のある方是非お勧めです。
     キーマップカスタマイズはソフトウェアが開発されていたりキーキャップも十字で好きなものを取り付けられるそうです。

     スイッチサンプル。メンブレンは接点スイッチなので装着しM互換として使用できるアダプタがあったり。
     荷重の異なるラバーや、ラバーの代わりにばねを使用したリニア軸と4種類ありました。

    zenaim

     zenaimさんの展示。60%はもうそろそろ発売でしょうか。テープアウトはしていそうです。usbは左側になったんですね。かなり見た目はよさげ

     zenaimはかなりガチャガチャいいますからフィードバックも多かったのでしょうか。ハーフガスケットマウントを検討されているそう。ガスケットの位置や硬さなど自在に調整できると説明を受けましたが社内向けなのか、もしリリースされるとしてユーザーが分解し、カスタムできるようにするのか気になりますね。感触としては適度にアコースティックに吸収してくれる感じで、強く打鍵しても手が痛くなりにくそうです。
     正直打鍵感音がよいと言われる中華系も値段帯問わず大抵ガチャガチャしてますからzenaimばかりそういわれるのも不憫だなとは思いますが。

     アケコン。筐体は結構ごつく、分厚いです。こちらはまだ先でしょうか?スイッチモジュールはたしか4ピンコネクタでした。詳しくは聞きませんでしたがどういう感じなんでしょうね。

     磁気キーボード開発に関していろいろ質問してきました。まっとうなものづくりの視点から多くの意見をうかがうことができました。これからのzenaimの展開などもお聞き出来てよかったです。
     まっとうな磁気キーボードですから買いたい気持ちは大いにあるのですがいかんせん高級でお金がないので買えないのが申し訳ない限りです。

    moimate

     moimateさんのマイクロスイッチアケコン。
     こちらはソケット非対応でホットスワップはできないそうです。クリック感はよくブレもないので、スイッチ周りしっかり設計されているなという印象でした。

    ワーカホリック

     ワーカホリックさんの展示。いろんな椅子を試すことができる有料サービスのお店だそうです。予約が埋まり切っているとか。
     会場にはオカムラバロンとエルゴヒューマンがありました。これらは座ったことがなかったのでコンシェルジュしてもらいました。
     バロンは結構ガシッと体を固定してくる感じですね。薄めの座面とメッシュの背もたれとで全体的に強い張りがあります。仕事用だとアーロンが有名ですが、こちらもかなりいい姿勢で固定でき長時間働けそうです。逆に崩した使用はちょっと向かないかも?
     エルゴヒューマンはでかい人向けという印象があったのですが、座ってみるとそういった印象は感じませんでした。勘違いしていたよう。全面メッシュで包み込んでくれます。オットもあり、また全体的に広く余裕があるので、ゲーミングチェア的な柔軟な使い方をするには向いているなと感じました。
     どちらもリクライニングにアームレストがついてくるタイプだったり、リクライニング時の座面の連動の仕方が異なり(バロンはほぼ動かず、エルゴヒューマンは一緒に傾く)普段と異なり面白かったです。
     買う買わないでなく椅子をコンシェルジュするサービスなので、買う気がなくてもワーカホリック行って各社の椅子を体験するのは有意義そうです。2時間3300円だそうで安いしこれは言って損することはないですね。予約いっぱいだそうですけど機会があったら行きたい

    さびねこ

     さびねこさんの展示。Nooir Nolandというキーボード、キーボードが浮いていてなんかとてもすごかった。お高いようです。

    ℝ𝕆𝕄コッポラ

     ℝ𝕆𝕄コッポラさんの展示 SeaOtter Keyboard
     めちゃくちゃきれいな造形でした。キーボードとしても動作するというのでなおすごいです。

    せきごん

     せきごんさんの展示。キーボード自動生成できてしまうauto kdk、すごかった
     usbが3つついているのなんでなんだろうと漠然と思っていたのでお聞きしましたが、左右共用にしながら左右間通信を、どちらからでも出せるようにするためだそうでした。言われてみればそうである。usbコネクタと左右間コネクタの位置関係など自由に選択できないと困りますね。
     まだリリースされていないそうですがトラックボールがとてもよかったです。トラックボールついているキーボードでしっくりくるものが少ないのですが、こちらかなり良かったです。リリースされたらトラックボールキーボードデビューしてみようかしら。
     制御ボードとセンサーモジュールを購入し、あとは基板とケースをデータ発注するだけですからほんとすごいですよね。設計試作コストを考えるとautokdk安すぎます。

    yohe

     yoheさんの展示。corne用の円形のケース。こういうの回せば自在にチルトテントできるのでいいですよね。hutaもfdm製ながらスムーズに開閉出来て感動しました。

    mass

     massさんの展示。omnonというトラボとジョイスティックを搭載したデバイス。触った感触がとてもよく、とても完成度高かったです。他にない構成ですが、どのような割り当てをして使用しているのか気になります。

    jezail funder

     jezail funderさんの展示。cornixというcorne系譜の配列をしたキーボード。背面にデフォルトでテントスタンドがついており、非常にスマートです。テント角度は段階で調整可能でした。chocv2のキーキャップは自社製のようです。

    takashicompany

     takashicompanyさんの展示。キースイッチが出てくるガチャガチャが!こういう趣向も面白いですね。

    ai03

     ai03さんの展示 photon
     以前天キー参加したときがお披露目で触った記憶ですが、無駄な響きがなくほんとに素晴らしいです。送料高く予約しなかったのですが、いつか手に入れたいと思ってはいます。

    ぴろりどん

     ぴろりどんさんの展示
     とても美しい外見をしていました。追加のタクトスイッチ?マイクロスイッチ?の押し心地が良かったです。
     奥のeditor50というキーボードはコンパクトながら多機能でイケメンでした。

    ちぃな

     ちぃなさんの展示 Childhood’s End
     ロウスタッガード+アリスの配列のようです。とても手の馴染みよく、いいなと感じました。デスクにとり奥行き方向は制約がないことが多いですからスペース的デメリットも少ないです。参考にさせていただきたく思います。
    https://zenn.dev/cheena_gb/articles/5804348b47bc4a

    ラッタッタ

     ラッタッタさんの展示 tome2
     無線分割でケースはアルミ削り出しです。このコンパクトさめちゃくちゃいい。アルミケースも無線もやったことないですが、このコンパクトさには惹かれ、自分も無線やりたくなってきます。

     On Any Banana Day
     狭ピッチです。40%ですが配列は大西配列を想定しているよう。こちらもコンパクト

    Mogma Products

     Mogma Productsさんの展示。Dottie FlipFlowという折りたためるキーボードです。左右間どうつながっているんだろうと思いましたが、中をケーブルが通っているんですね。ぱっと見わからなくて疑問に思いました。とても丁寧に作られています。3dpパーツですごい滑らかなヒンジを作製されています

    Pentronic Lab.

     Pentronic Lab.産の展示。Taclick-TKLというタクトスイッチでできたキーボード。基板の密度がすごいです。はんだ付けがとても大変だ!アルミと木の削り出しケースがありました。木製は軽くてよいですね。

    かよいじ

     かよいじさんの展示。手配線の立体配列キーボードです。

    こちらはコントローラーやハンドルのように握りこみ使用する形状。デスクの上にとらわれず膝の上などで使用できるそう。

     こちらは手前に握りこむように入力できる行があります。どのようなキーを割り振っているのか聞いてみたところ記号等割り振っているそうで、横に伸ばさずにかつコンパクトな運指でデフォルトキーをカバーできるようにしており、その思想には共感できます。

    トラックボールつき左手デバイス

     すみませんどなたの作品かわかりませんでしたがcad等で使用できる左手デバイスです。これ使いこなしたらアプリケーション入力これ一つで完結できそうなポテンシャルがありそうです。

    dotting dots

     dotting dotsさんの展示。非常に美しいデザインの作品で意匠が凝っています。様々なエンコーダを置いてあり、それぞれの特徴などお聞きし勉強になりました。

    いと

     いと産の展示。VRHMDのコントローラーのようなタイプのキーボードです。例えばディスプレイ搭載ゴーグル等用いて机に向かわずにPC作業が完結できるような夢のあるデバイスです。試作段階とのことでしたが指周りの馴染みはよかったです。左右の手での複合操作で文字入力を行う想定で、慣れが必要そうです。

    パレットシステム よっぴ

     パレットシステム よっぴさんの展示。赤外線通信のキーボード。奥側にレシーバーがあります。露出している小さなicと赤外線のこの小さな基盤だけで制御できるそうで、キーボード側の点数がすごいコンパクトです。赤外線通信のお話も聞けて面白かったです。

     kailhの超薄型スイッチのキーボードをさらに薄く仕上げるというめちゃくちゃ薄いキーボード。実際に見るととても驚きます。打鍵感も悪くなく、結構いい感じなのですが、国内取り扱いがなく入手性が厳しいようで、どうにかはやってほしいですね。

    おわり

     久しぶりにキーボードイベントに参加しましたが、とても面白く勉強になりました。トラックボール分割無線の流行がすごいですね。その次にローすたっガードのスタンダードなタイプのキーボード展示が多く、ここら辺が大勢なのかなという感じがしました。
     ユニークな作品も見ることができて、とても刺激になりました。
     企業はリベルタッチとzenaimが印象的でした。zenaimさんは直接お話うかがえることそうないと思うのでいい機会でした。
     天キー全体でいうと、めちゃくちゃ人多かったです。会場内を順繰りに見ようということができず、練り歩きながら隙間を覗くような感じでしたので、全部見たつもりではいますが見逃している展示もあったかもしれません。
     半分抽選目当てで参加しているのですが今回は当たりませんでした残念!

    天キーは最終的にこぼれるとはいえチケット競争は起きないしキーボード好きだぜって人は積極的に参加するといいと思います。抽選でなんか当たるかもだし。作家さんや企業の方とゆっくりお話しする機会って他にないですしね。

  • [自キ]磁気キーボードを作りたい①ホールセンサ触ってみる

    ちょこちょこ進捗をまとめたいなと思います。
    完全無知状態なので見れた内容ではないダイジェストですがひとしきり終わったら備忘録を別途作成したいですね。

    磁気キーボードを作りたい

     こういうゲーミングキーボードが欲しいので基板を起こして作ろうと思うと、曲面だとfpc基板で作らなければなりません。しかしホットスワップソケットではどんなにうまく固定したとしてもキーの抜き差しで破損の不安があります。
     自分用なら手配線で作ってしまえば一日とかからずできてしまうのではありますが、そこは別の話ということで。

     というところでちょっとめんどくさいなと思っていたのですが、磁気キーボードはスイッチと基板とが非接触で入力を行うことができます。上記のようなリスクとは無縁というわけです。おまけに磁気キーボード用のスイッチはKS-20と規格化されたスイッチがたくさん販売されています。

     ラピトリで精度が0.01mmでとかはちょっとよくわからないのですが、こうした立体形状のキーボードには非接触入力できる方式があっており、丁度磁気スイッチが入手性もよく、マッチしているので作りたいなと思った次第です。
     目標としては自分用に磁気スイッチのゲーミングキーボードを作る。自分用でいいのでarduinoを使ってサクッと作りたいなと思っています。

    ホールセンサ

     digikeyでホールセンサについて調べてみます。

    リニア、コンパス(IC)- digikey

     x,y,z軸あって最大3軸検知できるものもあるようです。すごい。スイッチを押すだけですから1軸シングルでよいですね。
     多軸のものは出力の関係からデジタルでi2cやspi出力のものも多いですね。

    TMAG5273C1QDBVR

     出力形式ですが、まずオンオフの判定のものは適していないでアナログ値を出力するものである必要があります。
     形式としては電圧、電流、PWM、i2c、spi等があるようです。磁気キーボードのイメージですとアナログ電圧が一般的でよさそうですね。
     デジタル出力のものもありこれも使いやすそうではあります。マイコンにはADCピンがそんなについていないことが多いですからデジタル出力の方が直接接続する場合はよいのかもしれない。もっともアナログ電圧出力のものでもpicやattiny等使用すれば同じことができそうではあります。
     標準的なアナログ電圧出力をマルチプレクサで増やすのが簡単そうなのでこれでやろうと思います。

     実装方法は面実装とスルーホールありますが当然面実装です。

     温度補正機能がついているものも多いですね。これは実際に試してみたいところです。

     そんなところでTexas InstrumentsのDRV5053シリーズを買ってみました。理由としては上記条件でソートし、安めだったこととモデルがいくつかあり、感度違いで試してみようと思ったからです。
     磁気スイッチの磁力がどんなもんなのかもわかっていないので。

     +と-がありますが、磁石にS極N極ありますからそれです。+のタイプではホールセンサに対して上からS極を近づけると出力電圧が大きくなりN極を近づけると電圧が小さくなります。
     KS-20スイッチはN極が下側にあります。通常ホールセンサの下からN極が近づくので、+感度の製品を使用していそうです。

     電源ラインに0.1uFのコンデンサが必要なので、それも一緒に買います。基板はブレッドボードに刺せそうな感じでJLCに発注しました。

    読み取ってみる

     まずは+45mV/mT (EA)で試してみます。

     pi picoでarduinoを使いホールセンサの出力を読み取ってみます。
     電源3.3VとGND、あとはホールセンサの出力をpi picoのADC端子につなぎます。

    void setup() {
      // シリアル通信を初期化
      Serial.begin(115200);
      // ADCピンの設定 12ビット分解能(0~4095)
      analogReadResolution(12);
    }

    void loop() {
      // GP26(ADC0)からアナログ値を読み取り
      int A0Value = analogRead(A0);


      Serial.print(“A0,”);
      Serial.println(A0Value);

      delay(100);
    }

     シリアルモニタにホールセンサの出力電圧を12ビットで表示されます。

    基板のみの状態12801280/4095*3.3でおよそ1V出力されています。
    スイッチを載せた状態1640およそ1.3V
    スイッチを押した状態2560およそ2.06V
    裏にスイッチを載せた350およそ0.28V
    裏にスイッチを押した65およそ0.05V

     データシートに磁石ない時は1Vと書いてありますからその通りです。

     出力は0.2V~1.8Vのようです。arduinoでは0.05V~2.05Vで読みとられています。0.05Vのオフセットが入っているのかしら。
     使用範囲が0.2V~1.8Vに収丸用にするべきなのでしょうか。また表裏でスイッチを押したときホールセンサの出力が振り切ってしまっているのがわかります。EAの45mV/mTでは感度が高すぎるようです。もっと範囲の広いホールセンサを使用する必要があります。

     読み取り値をグラフにしてみました。
     基板のみ→スイッチを載せる→押す→裏にスイッチを載せる→押す

     結構値が揺れていることがわかります。これでは既製品でいっている精度0.01mmとか土台無理ですよね。電源と一緒に見てみたりしましたが、電源と連動して揺れているわけでもなさそうです。
     思うに想像ですが、カタログスペックの強いものはアナログ測定精度がものすごいんじゃなくて、スキャンレートを上げて、データ処理して、精度を向上してたりするんでしょうか。オンオフしかないキーボードごときでスキャンレート数百MHzなんだろと思っていましたがそういうのなんですかね。

     また、隣のスイッチから干渉したりしないのかと思っていましたが近くの磁力にしか反応しないようです。これは干渉を気にせずありがたい反面、できるだけホールセンサとスイッチは近く配置し可能な限り感度の高いホールセンサを使用する必要がありそうです。

    感度

     スイッチと基板の間に追加でスペーサとして基板を挟み遠ざけて値を読み取ってみました。スイッチと基板の距離での感度の変化を見てみます。横軸が追加で設けた距離で縦軸が読み取り値(押し込み量0→4mm時の読み取り差分)です。

     0mmの時、先述のように頭打ちになってしまっていますから実際はもっと大きな数字を取っているはずです。スペーサ1~4枚を見てみると、線形ではないことがわかります。指数関数というか2次関数というかそういう感じです。距離が離れるごとに感度が悪くなっています。できるだけ近づけることは重要そうです。
     となると使用するホールセンサの感度ももう倍ぐらいのものが必要そうでしょうか。

    平均

     値が揺れすぎていてなんもわからん状態なので平均を取ってみます。
     一回の読み取りに0.5ms程度で、直近50程度で平均を取ると揺れが収まってくる様子です。1000Hzのキーボードを作るとしたら1msに50回はスキャンしないとというところですね。

    const int numSamples = 50;  // サンプル数
    int A0Values[numSamples];
    int A1Values[numSamples];
    int sampleIndex = 0;
    bool filled = false;

    unsigned long lastPrintTime = 0; // 最後にシリアル出力した時間

    void setup() {
      Serial.begin(2000000);
      analogReadResolution(12); // 12ビット分解能
    }

    void loop() {
      int A0Value = analogRead(A0);
      int A1Value = analogRead(A1);

      A0Values[sampleIndex] = A0Value;
      A1Values[sampleIndex] = A1Value;
      sampleIndex++;

      if (sampleIndex >= numSamples) {
        sampleIndex = 0;
        filled = true;
      }

      // ここで現在時間を取得
      unsigned long currentTime = millis();

      // 0.5秒(500ミリ秒)経ってたら出力
      if (filled && (currentTime – lastPrintTime >= 10)) {
        long sumA0 = 0;
        long sumA1 = 0;
        for (int i = 0; i < numSamples; i++) {
          sumA0 += A0Values[i];
          sumA1 += A1Values[i];
        }
        int averageA0 = sumA0 / numSamples;
        int averageA1 = sumA1 / numSamples;

        int timeMicro = micros();
        Serial.print(“time,”);
        Serial.print(timeMicro);
        Serial.print(“,A0,”);
        Serial.print(averageA0);
        Serial.print(“,”);
        Serial.print(“A1,”);
        Serial.println(averageA1);

        lastPrintTime = currentTime; // 最後に出力した時間を更新
      }
    }

     平均をとるようにして個体差を確認してみました。

     ホールセンサの実装基板を複数用意し比べてみましたが差はADCの値1程度の差しかありませんでした。多少の実装精度、ホールセンサの個体差はそこまで深く考えなくてもよさそうです。
     一方でスイッチの個体差はADCの値で20程度はあり、結構差があるのかなあという感じ。スイッチを取り換えた際はキャリブレーションを実施したい気になりますね。またこの差はオフセットすることで解消できそうなので、割と単純かもしれない。

     また直近50の平均を取ってスイッチを押したり話したりしてみました。一回の読み取りが0.5ms程度だったので過去25ms間の平均なのでだいぶ遅延はありますが移動平均を取ると割ときれいに読めていますね。

    とりあえずホールセンサの値を読むことができました。ただadcピンを読み取るだけなので単純であります。

     DRV5053は出力が0-2Vでしたが、0-3.3Vで出力してくれる例えばdrv5055とかの方がSNも解像度も上がってよさそうです。
     45mV/mTではクリップしてしまったため適切な感度のものを選ぶ必要があります。
     読み取り値が揺れまくるので、マイコンもスキャンレートをより早くできるものを実戦では使う必要がありそうです。

     ホールセンサの買いなおしとデータ処理の仕方など検討する必要があります。マイコンボードもより高速なものを使いたいですね。とりあえず安いのでpipico2でしょうか。
     ホールセンサの向きも考えなくては。どうせケース下に基板を配置するのならば-感度にした方がスイッチとセンサーの距離が近くすることができます。

  • 25年4月 eイヤ試聴記

     25年4月28日にeイヤホン言っていくらか試聴してきたので雑感です。
     久々だったのでいろいろ変わってました。イヤホンのフロアが一つにまとまったんですね。イヤホンもヘッドホンもなんか全体的に試聴機の数少なくなったかしら、、、?

     あまり批評的であったり価格を考慮しておらず最近の新作どんなんだろという風で聴いてきたのでそんな感じです。試聴環境はm300/space/has-0になります。

    panasonic technics eah-az100
     インターネットでは賛否が荒れ気味だったのが記憶にあります。最近パッチが当たって低音の量感が改善したとかしていないとかもありました。磁性流体ドライバーがこの値段で!?みたいな話題でしたが、一聴して低温の量感がイカれていました。長時間聴いていたら気分悪くなりそうな
     確かにこれは賛否分かれるというか、正直音質以前の問題でナシでした。パッチが当たっていないのではないかとか、アプリのイコライザーで変にいじられていたのではないかという可能性はありますがそこまでしてaz100を聴きこみたいかというとそういうわけでもないのでなんだかなあという感じでありました。
     これがaz100の通常の音であったのならば、このチューニングでリリースしていることに驚きを禁じえません。音質はわからず。装着感はよかったです。

     次機会があったら音質に着目して聴きたいところです。

     finalがa10kとかdx6kとか発表しています。a10kは2日前のヘ祭でお披露目していたようです。dx6kはすでにリリースされており、また最近の製品も聞けていないので、一通り聴いてきました。a10kも早く聴きたいですね。

    final S4000/S5000
     finalが最近開発しているBAドライバのシリーズです。s4k, s5kは筐体の金属ステンレス/真鍮違いでトーンチャンバーと水平対向ドライバーの構造が売りのようです。見た目はEシリーズを踏襲している感じですね。

     商品ページに構造図も掲載されています。多ドラでレジンやプリンタ製が多いので面白い。

     肝心の音なのですが、水の中にいるようなこもったサウンドでした。モデル別でいうと真鍮のほうが低音の量感がさらに強く。わりとインターネットでも酷評が目立った2機種ですが、これは私も同意というところです。究極的には好みでありこういったものがリリースされることに異論はないですが、私の感想としては音作りがなにも理解できませんでした。e5000も低音に癖のあるモデルでしたが、あれは傑作だったのになあと思うなど。
     個人の想像としては、final側も新構造のお披露目でしかなく好評で売る気はないんじゃないかと愚考します。
     これに関しても音をどうこう評価する以前に私では聴くことができなかったので、今後の同構造モデルには着目です。

    final s3000
     同じSシリーズですが4k, 5kとは異なり1BA機です。黒でシンプルなデザインですがしっかり3万円します。4k, 5kと同様に接着剤レスな構造でファンネルノズル構造だそうでどちらにせよsシリーズは接着剤レスとノズルのアコースティックな設計がテーマのようです。

     S3000は4, 5と一転してよいなと感じました。1BA機の一般的なイメージと比べるとクリアさに欠けると感じましたが聴き疲れしにくいとも言えます。表現は割とえっちな感じがします。というのはドライバからの出音が素直に耳に届いている感覚とでも言いましょうか。
     音響エンジニアではないので知りませんが、これが新構造によるものであるならば、いい感じではと思います。音自体は尖った部分はなく素直なチューニングです。
     値段を見ても仕方ないですが魅力もありますが粗も同程度あります。より上位の機種を所有している人からすると魅力は少ないかもしれません。

    final a5000
     かなりいまさらという感じですが聞いて来ました。Aシリーズなのでドライバはfcoreduです。価格は3万円程度でs3000と同じグレードですね。

     s3000なんかと同じで尖った部分のない普通の音でよかったです。音質は割といいなと思いました。(値段比ではなくただ聴いた感想として)あまり艶などある感じではなく、全体的に締まったサウンドでそこが特徴かなと思う。

     a, vrシリーズって全部fcoreduだと思ってるんですけどどこで音質差価格差を出しているんでしょうね。

    final a6000
     もはやaシリーズ見た目で違いがよくわからないですけど、6万円するので結構いい値段の機種ですよね。

     手に取って、めちゃくちゃ軽くてびっくりします。めちゃくちゃ軽くて、これならイヤモニとかじゃなくても激しく動いても気にならなさそう。軽い設計も相まってか、響きが少なくあっさりしたサウンドと感じました。シンプルに音源を楽しめそうだなと思うなど。
     s3kもそうですが最近のfinalのチューニングという風な音場表現ですね。

    final DX6000
     今のfinalのヘッドホンの印象は平面駆動ですが25万円でダイナミック型を出したようです。youtubeでインタビューがあるので見るとよいと思います。

     ヘ祭や試聴の感想を見るとかなりボロボロにたたかれている印象です。個人的にはこれに限らずfinalは確かに言ったとおりの音作りを各製品していると思うんですよね。ただその音作りがなかなかユーザーに刺さらないだけで、、。
     視聴した感想としては驚くほど感動はなかったです。ただ究極の無味も感じました。たしかに音源を聴きたいならこういうのもあるのかなあと思いますが、それに25万を払うかというと私は金持ちではなく貯金0の会社員なのでナシという風でした。

     総評として、finalは独自の製品開発を続けているなあという感じ。それはとても素晴らしことですが製品としては当たり外れが激しいなと感じます。s4k, s5kは明らかに外れ(個人の感想)ですし、S3000やA6000は非常に好印象でした。s3k, a6kは価格を考えるとなかなかとっかかりがないと私は手が出ないのですが、欲しいと思います。またこれらはfinalが最近目指しているんだろうなあという、尖った特徴のない音で、音源を楽しむような使い方が向いているなと感じます。そういった趣味の人は最近のfinalは追っていて楽しそうです。
     a6kなんかは非常に効果で価格帯で見ると色々ですが、音と非常に軽量な重量を合わせて、とても魅力的に感じます。マジで軽くてよかった。

    audio-technica ath-r70xa/ath-r50x


     こちらも聞いてきました。r70xaはr70xを持っているのでいうことはありませんが、お布施もかねてそのうち買いたいなと思います。r50xの方は廉価盤ということで、70にあるような生っぽさはなく淡々としているという印象です。モニター的な用途ならこちらの方がよいかもしれませんね。リスニングなら70の方がいいし3万円だとk712とかもいるので何ともかもしれない

    audio-technica ath-adx3000
     オーテクのリスニング高級機です。割と楽しみにしていましたが、味付けとしては結構キラキラした感じで、明るく最近の音作りといったサウンドでした。個人的にはr70xの生々しいサウンドの方が好みです。
     音質的には素晴らしいところがありますからまた聴きたいですね。オーテクのトゥルーオープンエアーサウンドと軽量さが相まって好みドンピシャなハイエンド出たら間違いなく買います。

     価格帯は異なりますが、リスニングの味付けとしてはad2000xの方が好みでした。最近生産終了しているので今が手に入れる最後のチャンスかもですね。金ないので買いませんけど。

    hi-unit 有線ピヤホン5
     最近芸能人が取り上げて有名、、なやつ。実際そうでなきゃ試聴もしていないので話題性というのは皮肉にも大事ですね。距離遠目の音作りで見通しがよく、割と分析的なサウンドでした。リスニングだけでなくモニター用途にも使えそうと思います。普通にバランスいいかな。6万円だそうです。高いですが非オーオタに受けよさそうなおすすめな気がします。

    nicehck Himalaya
     中華5万円DD一発機です。話題に上がるもなかなか国内に入ってこなかった印象。

     nicehckらしい寒色系の音で他には特徴に欠けるといった風で、音質は価格的に悪くないと思います。多ドラばかりの中華ですが一発でちゃんと音作っているなと感じました。ボーカルの空間表現が豊かで、寒いながら楽しさもあります。
     個人的にはやはり特徴にかけ、高音質感高解像度感を楽しみたい人にはよいと思います。中華ecでセールされ、高音質なイヤホンが欲しいみたいな人は割といいんじゃないかなと思います。そういう人はドライバ数の多いものに目を引かれそうではありますが

    dita projectm
     レジン充填のシンプルなハイブリッド機50000円。

     多ドラが多い中でシンプルなハイブリッドは安心します。全体的にすっきりした音で素晴らしい音です。ただ高音が異常にシャリシャリ鳴りますからそこさえどうにかできれば、かなりほしいなという風です。

    moondrop meteor
     隕石をfpにつかってるやつ。多ドラで8万円します。

     一聴して非常にクリアなサウンドで驚きました。全体的に冷たい印象ですが寒色です!というのではなく柔らかさも併せ持っています。ドライバもりもりですがかなりまとまりがよい印象。duskは多ドラによる音の濃密さが特徴に感じましたが、一転してチューニングが変わっているなと思いました。個人的にはこちらの方がうまくなっているなと感じました。ドライバのまとまりというだけでなく、音全体がよくまとまっていると感じます。
     moondrop自体、根元のところで大事にしているのはチューニングでその思想が強いと感じます。meteorでいうとその結果ボーカルは多ドラの割に線が細いのですが非常にノリがよく、いつまでも聞いていたいと感じさせるボーカルホンでありました。実際試聴機から離れるのが惜しかった。
     ただ、筐体がめちゃくちゃでかくて装着感なんですよね。

     久しぶりにいろいろ?聞いてみましたが、製品としてはs3000, a6000, meteorあたりが気になりました。ぜひ聴いてみてください。私はお金に余裕がないので今後機会があればという感じですが、、、。割とオーディオ周りの機器は満足してしまっているのが現状なのでメインを置き換えるというよりは一つの方向性として持っておきたいなという側面も強いので難しいところです。安いなら安いで音質的に不要だし高いなら高いで手が出ないという悲しさであります。
     近く機会があったら数分の試聴でしかないのでもう少し理解を深めたいですね。

  • [自キ]キーボードのサイズ%

     キーボードのサイズは大きなものから小さなものまで多岐にわたります。
     人の数だけスタイルがありそれに合ったキーボードサイズがあります。100%サイズが一番普及していますが一方で自作キーボードでは30%などのコンパクトサイズも非常に人気です。
     KLEで作成した図を例にしながら所感を述べます。

    フルサイズ

     フルサイズ、あるいは100%キーボード。もっとも一般的でありpcを買うとついてくるやつは基本的にメンブレンのこれだと思います。

     特徴はその名の通りすべてのキーを搭載していることです。雑に言ってしまえば指一本でほとんど事足りてしまいます。複合入力を考慮しても左右指一本あるいは片手で足りてしまい、印字を探しながらポチポチするのに適しています。
     とはいえscrolllock, pausebreak, insertは一生に一度も私は使わない気がします。フルサイズの配列も合わせ変化するとよいのかもしれない。
     自作キーボードらしい、個人に合わせたカスタマイズが不要です。(行うことでより使いやすくはなると思いますが)

     逆に完全にブラインドタッチで全面をカバーすることは厳しいです。メインのエリア以外はホームポジションから手を大きく動かす必要があります。そもそも完全にブラインドで全面カバーしようとするよりも、多少ちらちら見ながら操作する方がフルサイズではやりやすいかなと感じます。

     テンキーがくっついているはフルサイズのみです(例えばniz x99などはありますが特殊例ということで)実務においてテンキーはやはりあったほうが使いやすいですからpcに付属してくるから使っているという事実を抜きにしてもフルサイズは一般的であり、まずフルサイズを使った上でキー数を減らすことを検討するべきかなと感じます。
     テンキーについていえば機体が増えてしまいますがテンキー単体を用意し使用することの利点は多くあります。フルサイズは大きく、ポインティングデバイスのためのスペース確保が難点です。

     占有スペースという問題を考えなければ、フルサイズ+サムクラスタ等で複合入力も駆使できる環境が最も効率が良いということになりますね。しかし実際のところ占有スペースこそが最も大きなファクターであり、人はコンパクトキーボードを求めキー数を減らしていきます。

    テンキーレス

     テンキーがないのでテンキーレスです。テンキーがありません。

     フルサイズは場所を大きく取りますから、テンキーを削りました。テンキーレスはその分コンパクトで一般的な用途に良く向いています。
     矢印はあったほうが良いのでテンキーレスはその点バランスが良いです。一方で矢印上のキーはデリートぐらいしか使わない人が多いと思いますから、スカスカで若干スペースの無駄を感じます。なんならFnキーも使わない人が多いですよね。まだ削れそうです。

    75%

     テンキーレスの無駄なスペースを排除しぎゅっとしたのが75%です。

     キー数的な使い勝手はテンキーレスと変わりませんが2U分幅が狭くなっています。キーボードをハードに使わなくてコンパクトに済ませたい人に向いています。75%までは極論左右指一本ずつで十分タイピングを行うことができます。
     一方で密すぎて視覚的に見づらいですしぎゅっとした部分が誤打しやすそうです。メインの60%部分以外を打鍵するときはちらっとキーボードを見て打鍵した方がよさそうです。

    65%

     75%まではおよそ使用しうる全キーが搭載されていましたが65%ではFnキーが除去されています。

     Fnキーは使えば便利ですが無いなら無いで全然何とかなります。しかしEscあるいは全角半角、`~がありません。これはちょっと不便かもしれません。その分65%以下のサイズではレイヤー機能が搭載され、最下行にファンクションキーが搭載されているものです。ファンクションキーを押すことで、数字行をFn行に切り替えることができます。なのでワンクッション挟めば無くしたキーも打鍵することができるわけです。
     ワンクッション挟む必要があるのでコンパクトではあるものの入力のための打鍵コストは1増えています。(あるいはホームポジションからの移動は小さくて済むので移動コストが1減っているともとらえられます。)

    60%

     60%はメインの部分のみの配列です。矢印キーも排除されています。以外のキーはすべてファンクションキーを用いてレイヤー移動し入力することとなります。

     ここまでくると非常にコンパクトに感じます。HHKBなども60%で人気です。60%以下と75%以上とで複合入力のコストを取るか移動コストを取るかで好みが大きく分かれていそうです。65%は何とも微妙な立ち位置だと感じます。慣れてしまえば60%キーボードはホームポジションから動かずにすべての入力作業を行うことができ、移動コストが低く効率的です。慣れなければ複合入力のコストが高くストレスが高そうです。

     というか矢印ぐらい欲しくない?という話であります。

     そこで60%にはもう一つの系統があり、2Uシフトを採用したdz60などで見られる配列です。通常の60%に矢印とDelを加えています。この配列はコンパクトでありながら、普段使いで使用するキーを網羅しており実務で使用せず、ネットサーフィンやゲームでのみ自宅でpcを触るという多数の方にとって魅力的な配列です。

     思想としては75%や65%に近くとにかくぎゅっと詰め込んだ配列です。・・・75%や65%でも言うようにコンパクトさは優秀ですが右下周りがちょっと使いにくそうですよね。ラフな使用には素晴らしい一方でちゃんと使おうとするとちょっと不便に感じます。

     (個人的な好みを言えばshiftを1.75Uのまま矢印の右側に持ってきた下記のような配列の方がぎゅっと詰まらず使いやすいと感じていますが、使用している人は私含め数人しか見たことがないです。お試しあれ)

    50%

     60%から記号群を除去した配列です。ここからは市販品には基本的になく、自作キーボードらしくなってくると同時に基本的な入力にもレイヤー移動を多用するようになってきます。

     個人的に縦横のアスペクト比が美しいのがこのサイズと感じています。50%はISOエンターの方がバランスが良いと感じますがどうでしょうか。

     レイヤー移動を行うためにコンパクトサイズのキーボードではスペースが横長なものから分割し複数のキーを搭載するものが増えます(俗にいうサムクラスタでしょうか)。ここにレイヤー移動のキーを割り振るわけです。例えば下記のように6.25U→2Ux2に分割したり
     60%より小さくなるとそもそも市販品がないし、キーの配列にそれぞれの独自性が出てきます。同じ%でも、作者によってキー配列が異なってきます。コンパクトキーボードの面白さでもあります。

     構成したレイヤーのキーマップを覚え慣れる必要はありますが文章を入力することにおいては必要なキーが搭載されています。右列のキーが2U分近くなり、ホームポジションから動くことなく、手首をひねることなく、入力することができます。この基本的に指以外の動きがほぼいらないというのが大きな強みと思います。

     60%より小さくなると一般性が大きく下がり、自分以外が初見で使いこなすことは、レイヤー移動先のマッピングも印字するのでもなければ、不可能になってきます。一般性が下がるのはコンパクトなキーボードの明確な弱点です。例えば他の人も使用する機会がある学校や職場に持って行きづらいですね。

    40%

     50%からさらに数字行を取り除きました。

     50%で既に基本入力にレイヤー移動が必須となりますから、数字もレイヤー移動でいいということですね。例えば下記のようにレイヤーに数字をマッピングすれば、ふつう数字を打つのに、ちょっと指を奥に伸ばす必要がありますが、それが不要になるということですね。複合入力コストを払い移動コストを削減しています。

     例えば記号群入力のためにレイヤーを1枚追加し、数字入力のためにもレイヤーを追加したとすると、キーボードサイズを小さくするごとに覚えるべきレイヤーが増えていくことになります。移動コストはどんどん下がっていく一方で覚えることは増えるわけです。

     また見てもらうとわかるように、backspaceやenterが通常と異なるサイズをしています。一概にこのサイズとは決まりませんが、それでも普通のキーキャップで補えなくなり、印字も合わないことが多くなってきます。そもそもレイヤーを多用しますから印字が合わないことは使用の上で問題になりませんが、キーキャップの行ごとの形状が合わなくなってきます。
     そう言った理由もあるので、全行が同じ形状であるロープロファイルキースイッチを採用することは薄さ以外にもメリットがあるのですね。

     そのほか今回は言及しませんが40%以下では一般的なansiやjisから外れたキー配列のものや左右分割したタイプが顕著に増えてきます。(もちろんキー数が多いキーボードでもありますが、40%以下がキー配列の多様性では主流に思います。)

    30%

     40%からさらに1列ずつあるいは1行削ったものが30%になります。

     1列ずつ削ったものが上のもので俗にQAZなどと呼ばれています。アルファベット+最下行のみになります。
     最下行を削ったものも30%と呼ばれます。親指キーがなくなっています。
     大別してこの2種類があると思います。

     一見して、入力に必要なキー数が不足しているじゃないかと感じると思います。30%からはレイヤー移動だけでなく、同時押し等の複合入力も必須となってきます。
     例えばtap dance(単押し、長押し、連打等にそれぞれに割り振る)、combo(あるキーとあるキーの同時押しに割り振る)等です。可能な入力数でいえば無尽蔵に増やすことができます。

     個人個人の好みや入力しやすさに合わせた複合入力が設定されます。非常に思想が反映され、面白いと思います。

     また複合入力を設定し駆使するということは、想定外の入力を求められたり、アプリケーションのコマンド操作など想定すると合わない場合があります。そのため30%キーボードに合わせてマクロパッドなどを別途用意することも多いかと思います。
     30%に限らず、一般にテンキーを単体で使用したりするように、複数デバイスを効率的に使用することは有効だと思います。

     30%以下についてはもはや入力方式が異なったり、キーマップがqwertyでなかったり、良くも悪くも普通ではないと思うし経験もないので割愛します。

    おわり

     個人的な好みでいえば50%が美しく、40%が気持ちよく、60%(矢印含)が汎用性が高いと感じています。しかし効率を求めるとサイズ別に複数台用意し使用用途によって使い分けるのが良いですし、1台で済ませようとすると公約数を取り60%という妥協にまみれたつまらない答えに至っています。
     GUIアプリケーションを使用するとなると結局60%以上かそれ用のマクロパッドを用意するかは必要なのですよね。
     またテンポが悪くなるのでレイヤー移動以外の複合入力はあまり好かないです。30%をあまり使わない理由です。

     ちょっと必要になったのでサイズについてテキトウにまとめてみました。加え配列についても所感を述べておきたいところであります。

  • 椅子の選び方

     日ごろデスクに向かいPCゲームしたりPC作業したり色々見たり聴いたり、PC以外のすべても椅子に座りデスクに向かって行っているのであります。
     そんな私の視点から見た椅子の選び方などちょろっと残しておきます。

    姿勢

     まず椅子といえば大きく二つに分けられ、所謂ゲーミングチェア、レーシングタイプのチャイルドシートのやつを指しています。もう一つは体に優しいオフィスチェアです。

     椅子に関してはなんでもいいという人といいやつを買えという人とに大きく分かれる印象です。私は後者なのですが、いろんな方を見てきて感じたのは姿勢でそれらが分かれているということです。
     私は姿勢が悪い人間なのですが、オフィスチェアじゃないと無理です。腰が痛くてかないません。尻が痛くなり長時間座っていられません。姿勢が悪い人は自分で姿勢よく座ることができませんので姿勢よく座ることができるオフィスチェアが必要なわけです。私は現在leap v2を使用していますが、以来お尻と腰の痛み、肩こり等々一切悩まなくなりました。
     姿勢が良い人は、言ってしまえば何でもよいのですよ。彼らは補助なく姿勢よく座ることができますし、何なら背もたれ使わない人も多いですからね。背もたれのないいい感じの椅子を使用している知人もいます。

     つまりいろいろな主張がありますが、私としては姿勢が良いなら用途や予算に合わせてなんでもいいし、姿勢が悪い自覚があるならオフィスチェアを可能な限りいいグレードで自身に合ったものを買いましょうということです。

    ゲーミングチェア

     チャイルドシート型の。とにかく安いものからあってよいですね。経年劣化でボロボロになった姿もよく見ます。ゲーミングチェアはゲーミングチェアなりにグレードがありますが今回は省きます。

     これらのメリットは安いこと、なんか見た目がかっこよいこと、がまずあります。そして個人的には、とにかくラフな姿勢を取りやすいことが良いなと感じます。全体的に広いので、余裕持ってあぐらかけますし体もひねったりしても背もたれが広く取れます。いわばソファ的な使い方ですね。
     姿勢よく座ることは(姿勢が悪い人にとって)難しいですが、ラフな姿勢を取り使用するにはとても向いています。家でPC作業などしないという方には安く用途にも合い、向いていると思います。そういう意味では、私も場所が許すなら1台欲しいと思います。

     数年前からはaimchairなども出ていますね。オフィスチェアの顔をしたオフィスチェアっぽい椅子です。なので上記のようなラフな用途に合いませんが、こちらもよい製品と思います。aimchairは一切悪くないのですけど、一方でオフィスチェアとしてこれがいいとおすすめしている人は何を考えているのかわかりません、、。aimchairはチャイルドシートのようなラフな適正やオフィスチェアのような姿勢悪い人に向けた性能はないのですが、高級オフィスチェアのような可動機能がたくさん搭載されているのが特徴です。
     オフィスチェアっぽい見た目で、可動機能もりもりが良くて、なんか見た目もおしゃれな椅子が安く新品で欲しいという人にはこれ一択だと思います。おしゃれデスク組みたい人とかにいいですよね。
     私は姿勢が悪いので、試座して座面も背もたれもあまりよいと感じなかったため気に入りませんでした。姿勢の悪い方で椅子にこだわってみたいなと検討している方はどうなのか試座しに行くことをおすすめします。
     アームレストやヘッドレストの可動域や全体のサイズ感的に女性や170cm程度までの男性向けと感じました。そこんとこ改善したv2出るらしい?

    オフィスチェア

     姿勢が悪い人はオフィスチェアを買いましょう。です。私の使用しているleapのsteelcaseや有名なhermanmiller、国内だとオカムラなどですね。大柄な人にはErgohumanも人気ですね。

     ゲーミングチェアはそもそも座り心地のためのものでないですが、オフィスチェアは座り心地のためのものですから試座することをおすすめします。なんかそういう専門店とか、中古店の在庫を確認していきましょう。オフィスチェアの紹介など見てみると、座面にチェアクッションやなんかそういうものを敷いている人が、思いのほか多いですよね。座り心地のデザインに高い金を払っているのに、そういう元の椅子を殺して新しく座り心地を作るモノを敷いている人はすべてを台無しにしています。そういう意味不明なことを平然とする人にならないように、自分に合ったメーカーを見つけましょう。
     機能でいうと私の使用しているsteelcaseなどはアームレストの可動域がとても広く、ゲーマーにもぴったりだったりします。背もたれにもたれかかりリラックスする人は割と高くなりますがヘッドレストをつけることをおすすめします。
     試座してみていいと思ったものを選ぶといいと思いますが、大体10万以上定価ぐらいのものをえらぶと満足できるのかなと思います。私はleapを中古で6.5万でかったきがしますが、潔癖でなく余裕のない人は中古で購入することをおすすめします、一般人がかうことそうていされてないですから。20万帯のものも4万ぐらいで出ています。数万高くなりますが状態の良いものを6-7万とかで拾うのが良いかなと思います。中古でよいのであれば、高いゲーミングチェアやaimchairを買う5万円でいいグレードのオフィスチェアが買えるわけですね。

     オフィスチェアの欠点を挙げるとすれば馬鹿ほど重いことでしょうか。これは使いやすさも意味しますが、引っ越しの時などとても大変です。その点ゲーミングチェアの方が軽くてよいかもしれない。

    おわり

     私はオフィスチェアしか使えないかわいそうな人ですが、それぞれの椅子に合った用途があることがわかります。
     椅子にこだわるということは同時にデスク環境全体をこだわるということです。デスクの高さ、モニターの高さもそろえないと体に楽な姿勢をとることはできません。PC作業をするのか、ゲームをするのかでデスク高さは変わってきますし、モニターもそうです。足が浮いていては座面サポートがあっても太ももを圧迫しますから座面高さを調整してデスクに合わせるのではなく自分の体に合わせて座面高さを決め、それに対してデスク高さを、に対してモニター高さを決める必要があります。足置きを置くこともできますが。

     椅子にこだわるとデスク全体をこだわりお金が溶けていきますし、逆に椅子にこだわらずにデスク周りをこだわることはできません。デスク沼の始まりは椅子からです。なのでデスクに大金つぎ込み悩み続けたいわけではない人は椅子にそこまで真剣に考える必要はないのかもしれない。


  • 20250422

    stm32のマイコンボード基板とどいていたので実装してみました。手はんだしやすいように選んでいるので手はんだでも難なかったですが、人に寄るような気もしています。

    ひとまずブートローダ起動できたので、後日qmkなりarduinoなりで遊んでみようと思います。
    あとエンコーダとホールセンサの基板も届いていますので触っていきたいですね。

    問題は完全に繁忙期で毎日10時帰りなこと。定時帰りしたい。

    結局stm32は1こ500円とかするのでrp2040には価格ではかなわないのですが、なんならマイコン周りなんもいらない勢いなので楽そうです。安くキーボードを済ませるならrp2040の自家実装なのでしょうね。でもみてくださいよこれ。5.1kohmはusbに必要なものだし、あとはLDOとコンデンサ2つだけですよ。あとbootのプルアップ抵抗。とてもシンプルだしデカップリングコンデンサは消しても動きそう。

    パッケージサイズも大きくてあんまり強み自体があるマイコンではないので、今回のいろいろが終わったら使わなそうではあります。ミニマルな感じはとても好きですがもっと安く高性能で小さいものが新しく出ていますからね、、、、

  • 20250413

    HEKBD用のdip基板も作成しました。
    f042fの評価基板と2軸エンコーダと磁気センサーとmuxのdip基板発注しました。安いとはいえ種類頼むと5k円ぐらいするのですね。高いぜ

    いや安いんですけど。国内で頼むとイニシャル抜きで1枚1000円とかですもんね。

    金ないのに買い物をするのでした。

    ひと段落といいたいところですがもう4月も中旬のようで。あと2週間でGWですなだから何だというのですけども、新年度を何一つ感じていません。

    結局これらの後になりそうな気もしますが手実装するようにすれば試作を安く早く回せるようになるのでそこも同時に進めておきたいところです。分割ならケースも3dpで簡易でいいのだろうし。すると一番手実装しやすいマイコン周りはなんだ?という話題になるのですがどうなんでしょうね。

  • 20250412

    ちょっと外食してきました。美味。

     2軸エンコーダ使ったマクロパッド作ろうという話と、stm32でキーボード作ろうという話がありましたので、同時にこなせばいいねということで進めております。
     ioピンがおそらく14引き出せるのでエンコーダ3+16キーのテンキー+エンコーダのマクロパッド作ろうと思っています。
     とりあえず評価用の基板を起こしました。promicroおよそ互換ですが手はんだしたいのでチップ部品は1608m使っていて大きいです。stm32f042fの仕様がちょっとめんどくさそうなのでちゃんと動かせるかどうかという不安はあります。このパッケージのもの利点全然ないですね。手はんだがとても簡単というだけです。でかくてピン数も少ないという

     それと一緒に磁気キーボード開発用にもセンサーなりmuxなり発注したので、そのdip化基板も起こして一緒に頼みたいです。

     マクロパッドの基板も雑に頼んだ方が進んでよいですが送料が増えそうで若干悩みます。

  • 20250409

     ラピトリキーボード買ってみた
     fun60proみたいなやつです。4000円で売ってました。安いね。

     まえwooting60he+は持っていましたが低apはくそ強いけど面白味はなかったので友人にあげました。で性懲りもなくキーボード買ってしまいました。前情報通りカチャカチャなのですがそんなんゲームに関係ないし、よさそうですね。
     そんな興味あるわけじゃないですがいいじゃんと思うのでそのうち記事書くかも。

     キーキャップ外した時にどっか飛んで行っちゃったのでかけてます。見つからない、、、一般にはゴミみたいな評価ですが、個人的には割といいなあと感じています。

     なんかアマプラに広告が追加されていますが、これはひどいですね、、、、、かといって解約はしないのでアマプラには足元見られている気がします。youtubeも去年から課金していますが、アマプラはじゃあ追加課金するかといわれるとラインナップ自体貧弱なので微妙だよな。dアニメ再契約しようか、どんどんサブスク代がかさんでいきますね。便利を買えという話ですがキショいなあと感じてしまいます、、、
     amazon自体脱するべきではあるのかもしれないが今さらという話。

     最近の話ですが、ちょっとちゃんとデバイス製作しようかと思ったのですけどちゃんとしようと思うとかなり期間がかかるわけで、その前にテキトウな磁気キーボード作ってからにしようかななどと思っています。しかし部材買う金もないという現状であります。数万円が捻出できない財布事情よ、、、

  • 20250403

     最近いろいろが色々でPC触れていなかったというかそもそも何もできていなかったですよ。
     キーボード周りでモノが届きました。

     2軸のエンコーダです。やはりマクロパッド作るならこれないと始まらないですよね。alpsはディスコンしてるのでコピー品でしょうか。ありがたい。
     エンコーダはあまりつかうひつようにせまられてきていなかったので自設計で扱うのはだいぶ久しぶりです。いったんfdmでノブ作ったり配列の検討をしたいところです。

     ここ数か月はシンプルに金がなくてあまり手が付けられていませんね。使うから無くなるのですが、その時しか買えないものが多いですね。

     最近の傾向としましては、キーボードの制御部はマイコンボードでもjlcでpcbaでもなく、家で実装が一番いいんじゃねという感じがあります。pcba発注するとなんだかんだで高くはなるし、別に自分でもで切るわけなので、、
     いろいろ自由に選べますし、安くもなります。自分用しか作らないのですからなおさら家で実装した方が都合よいですよね。
     結局部品入手に回数輸入とかしていると高くつくような気もしますが、

     社畜の念が強く、日々の生活に意味を感じられないこの頃であった。